主≠監。
may be a crush
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「――お前はすぐに濡らすからな……既に手遅れとはいえ、脱がせてやらないと。ああ……でも勿体ないよな……、食い込んだこのラインもずっと見ていたい…めちゃくちゃスケベだ」
「ッ……トレイ…っ、も………」
「ん?」
「…っ……あんまり…言わないで……恥ずかしい……!ん……」
「チュ……喋らせるとは言ったが…それはお前だけだとは言ってないぞ?俺は」
「…ッ……ト…!ああ……ッ…」
恥じらいの問答を繰り返して、漸く自分も乗り気になれたと思った矢先のこの有様は最早、二人にとっては典型だったかもしれない。
烈なる目の色に吸い込まれ、魔法を浴びたときのように痺れゆく身体。
名無しは脱衣をアシストされながら卑猥に話しかけられて、しどろもどろに慌てていた。
「ハァ……ん…結構掻いたんだな……汗。そんなに出歩いてた?」
「ッ……も…、だからシャワー……!あ……」
「ダーメ……ん…しょっぱいのも、お前の匂いも……たまらなく興奮する」
「と…れい……あァ……ッ」
自分が欲しかったキスに飽きることなどなくとも、それが続けば他のことを望んでしまうのもまた、性欲に潜みおける害なき弊害だ。
とはいえトレイが名無しに施す行為は、その殆どが彼女に恥辱を味わわせるようなものだった。
今だって絶対に誰も訊いていないことに託けて、平気で口にする淫語で名無しを辱める……。
学園ではそこそこ優等生を演じているであろうトレイにとって、名無しを弄ぶことで得られる精神的な快感は計り知れなかった。
「!!ッ…ひ……」
「我慢するなって……ほら、声出せって言ったろ?なんなら、此処で止めたっていいんだぞ?」
「っ……また…そういうこと言……っ、んん……」
「こんな熱くなって……汗ばんでたって俺にぺろぺろされたいくせに……フフ。違ったか?」
言葉を投げ合う中で、トレイは名無しを煽りながら彼女のトップスもスカートも脱がしきり、自身もすべての服を剥ぎ捨てていた。
けれどトレイは、下着が守る内側の肉にはその上からしか揉み込まず、名無しの中に潜む焦燥感をじわりじわりと誘っていた。
未だ明るさの残った照明のもと、目視できる名無しの全身は、トレイにとっては肴でしかない。
身を捩る度に皮膚に食い込む下着を見ているだけで、彼の象徴はびんびんと疼いていた。
「…ッ……ふ、…んぁ……」
「いつもみたいにこうやって……ン…、ああ……舐めて欲しそうにもう乳首もビン勃ちして……ほら、見えちまった」
「トレイ……ッ」
ボクサーの中が既に膨らみ、生地で山を作っていても、自身がそこに手を伸ばすことはまだない。
隈なく名無しを舐め回すように見下ろして、たとえ話で終わらせない為、舌がこれから全身に這うことを示唆させて彼女を翻弄する。
序盤、首筋に少しねっとりと蠢いた舌先が心地よかったのか、それでもまだどこか抵抗感を匂わせる彼女の声音を全開にするべく、トレイは耳元で淫靡な言葉を並べ連ねた。
卑猥なビキニラインを指先でなぞって、擽るだけで腰を浮かせて感じている……。
そんな名無しを見ているのは最高に楽しくて、トレイは性癖をぐさぐさと刺激されていた。
「えっち」
「っ……トレイの…せい……ッ、ふ……んぅ、んッ」
「ふふ……俺の所為か。なら責任取らないとな……ほら、言って?どうする?この乳首……下も脱がしてやらないこともないぞ」
「…ッ……」
「ハ……ほら…クチ、動かして?名無し」
トレイが名無しを焦らすことは定石だったし、加虐被虐における上下関係も既にはっきりとしていた。
けれど何度経験しても名無しはそれを恥辱的にしか思えず、吹っ切れるまでの時間が毎回、それなりに必要だった。
もっとも、セックスにやみつきになっていても、無我夢中になれるまでは捨てられない、女性らしい恥じらいがトレイにとっても好物のひとつではあった。
浅ましい視線で冷たく見つめれば胸中高揚させ、名無しが葛藤している姿すら、抜けるほど愛おしかったのも今更だ。
「名無し?」
「っ……だから…、う……ッ…全部とって……たくさん舐めて…」
「……ふーん?やっぱり、汗ばんでても舐めて欲しかった?このカラダ……沢山?」
「ッ……だ…め…?」
「いや……ダメじゃないよ。そのかわり今日は、俺の質問にちゃんと全部こたえること……いっぱい気持ちよくしてやるよ」
「ッ――!!あ……っ、待って……ト…っ、いや…ああッ……!」
肉欲に負けて屈服する瞬間の表情はたまらなかった。
下半身が繋がっていなくても、その状態を彷彿とさせるほどの愛らしさがあった。
トレイが頻繁に、ほぼ毎回名無しにそれを強いる理由も納得がいくというものだ。
しつこいと思わせつつ、それに依存するように仕向け、自分無しではどうしようもない身体に作り込んでゆく。
そうでなければ彼女の下着は濡れなかっただろうし、もの欲しそうな顔を零す必要も皆無だったのだから。
「あ……あっ…、ッ…!ハぁ……トレイ……きもちいい……もっと……っ」
「…ん……もっとナニ?」
「ッ…もっとつよく……吸って…いっぱいいっぱい……どっちも…!あ……ッ」
背に太い腕がまわり、ブラジャーのホックが初めて外される。
それはめくられていただけの下着がやっと、名無しの身体から離された瞬間でもあった。
顔を覘かせていただけだった名無しの乳首がより露わになれば、まもなくトレイの手がくびれにも伸び、少しのまさぐりを浴びて自然と声が漏れる。
下も脱がされて一糸の纏いをも失えば、彼女の羞恥心が一気に沸き上がるのは必至だった。
「はぁ……ホント、素直になるまで手間のかかる……可愛いヤツだよ、お前は」
――時間はたっぷりある。
そうとは言っても、一体彼女をとろけさせるのにいくら要しただろう。
まあ、笑えてくるほどには、名無しをこうやって落とすことにトレイも快感を覚えていたし、裸の彼女を見てますます興奮していたのもまた事実なのだ。
本気を出す為に眼鏡に手を添える。
トレイが自身の耳鼻から離れたそれを枕元の小物入れにそっと置くと、つるの曲線部に弾かれて零れ落ちた、二組ほどの避妊具が視界に過ぎった。
勿論、そんなものには目もくれない。
彼にゴムをつけるという選択肢はなく、既にその脳内は名無しを弄び、悦ばせるということだけで満ちていた――。