主≠監。
may be a crush
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「あ……ッ…、ァ……」
「んん……、今すぐ挿れたくなった……。フッ……なあ、怖いくらいあっさり挿入っちまったな……はは……っ!あぁ……きもちいい……」
「ッ……ト…、…レ……!」
「――もう突くぞ……?最初から激しく……名無し…ッ」
「っ……――!!」
ボクサーはベッドの隅へと脱ぎ捨てられていた。
改めて組み敷いた名無しの身体は、トレイ自らがその細い両腕を掴み、シーツへと縫い付けてゆく。
今更抵抗できないよう、己の無力さもとくと味わわせてみせた。
その思考はどこまでも悪逆だ……そうトレイは我ながらに思う。
同時に首を傾げれば、視線を向けた内腿の赤をわざと見ることで、彼は最後の先走りを滲ませた。
その体液と彼女の蜜を絡み合わせることで、入口に馴染ませ、挿入までの過程を文字どおり潤滑にさせる。
先端が陰部に触れてしまえば、あとはトレイが押し込み、名無しがそれを吸い込むだけだった。
「あッ……あ!…やだ……突…!!ぃ……っ」
「ハァ……ん、…しゃぶらせようかとか……一緒に舐め合おうかとか、これでもちょっとは考えてたんだぞ……けど無理だったな……ハハ…ッ」
「ッ…!ぁ……ああ…っ……トレ…イ……なか…、……あ!!」
「なあ……どんなセックスしたんだ?さっきみたいに、ジェイドにもいっぱいぺろぺろして貰ったのか?ん……?名無し……ッ」
「いや…あ……ッ、あ…!!」
ものを吸引する力なんて、膣にはないだろうに……。
が、その形容どおりみるみるとトレイが奥へ沈めば、そこに生まれるのは二人が吐き、重ねた、甘い声音と息遣いだ。
挿入しきって、宣言どおりの激しい律動がいよいよ始まっても、ジェイドの名を出しながら名無しに問うことをトレイはやめなかった。
部屋に来た当初、質問にすべてこたえてもらうと言った効力が残っていることを棚に上げ、挙句、卑猥な身体を突き穿つことのどれだけ楽しかったか……。
名無しの全身をトレイの舌がなぞり、肌と肌を密着させあって膣中が犯される。
耳元でざわつく、彼の短い呼吸が陰部の蠕動を助長すれば、互いの快感はぐんと増すばかりだった。
「ジェイドはどうやってお前を抱いた……?ほら……こたえろよ名無し……」
「っ……ふつ…、いつもと同じ…で……!あッ……」
「ふーん?いつもね……執拗に限界まで焦らされるアレか?イカせてってねだって……あいつも容赦なく突くものな……きもちよかった?フッ……ああ、愚問か」
「…ト……!!だめ…そんないっぱい挿……も……いまは私……トレイと……!トレイのことだけ…考えさせて……ッ」
「ッ……!――フッ……またお前は……ほんと上手だよ。……俺を溺れさせるのが…っ、ン……」
一度挿入すれば、男が抜くまで女には殆ど逃げ場がない。
目の前で名無しを抱いていても、そういう嗜好を巡らせることもまた、トレイには最高にたまらない時間だった。
ひどくいやらしい擬音が嬌声と共に呻る。
言葉で詰り、少し淫語を囁くだけで窄まる彼女の膣は、宛らトレイのまるで傀儡だ――。
「!!んあ…ッ!おっきい…ッア……!あたって…」
「ああ……ぶつかってるよな?お前のGスポ……俺の先っぽがぐりぐりって……ハハ!まだまだめいっぱい擦ってやるからな……っぐ……!あ…ッ……好きだ……名無し」
「あッ……あっ…!ん……ぁ、……やら…ッ、とれ…い……ッ」
名無しと下半身、粘膜による交わりが成り立ってからは、ジェイドに孕んでいた筈の卑しい気持ちも自然と緩和していた。
その単純さにはいつだって笑わされる……満たされればどうでもよくなるのだから、本当に人間はよくできていると思った。
目まぐるしい律動で発散させることをトレイは別に虚しいとも感じていなかったし、快感が降り注ぐのならば、そのあとはどんな嫉妬心も可愛く思えよう……。
濃密なキスをして、いやらしい物言いに織り交ぜるは、真実と紛い物の狭間に揺れる愛の言葉。
あとは自ずと、名無しもまっすぐトレイの虜になるだけだった。
「トレイ……きもちいい…激しいの……!ふ……ンン…んぅ」
「ん……もっと声出せ……俺のこと呼んで……もっともっときつく締め…ッあ……、ん…ッ」
多分、名無しに謀れるほどの器量はもともと皆無である。
まともな状態とは程遠い、こんな……セックスなんて浮付いた状況下であればなおのことだ。
だから無自覚で自分を高めてくれる、自分を選んでくれている……。
ジェイドよりも自分を求めていると強く思った今の彼女に、トレイがこれ以上加虐する必要性は薄らんでいた。
「ッ……チュ…っはぁ……とれい…すき……突いて…っ、いっぱい舐めて……ちゅ…も……して、いっぱい!ン……」
「フフ……ああ、するよ……お前が感じるトコ全部吸って…舐め回して、痕も付ける……んん」
「!あ……ッ――……んぁ…!!アッ……」
「、ん……イくのか?ナカ、ひくひくしてきたぞ……――、一緒にイこうか……名無し…――」
「ト……ッ…」
トレイはある程度名無しを嬲りはしていた。
けれど自分を欲す、その扇情的でいやらしい表情を前に、いつものらしさも取り戻していた。
何かを引き合いに出して正当化することを止め、素直な気持ちで彼女を抱き伏せる。
内腿に残る他人の痕が気になるのなら、自分だって、同じ数だけ名無しに刻めばいい……。
そんな単純なことにも、肩の力が抜けてから初めて気が付いた。
トレイが浮かべた微笑はとても自然体で、それでいて名無しの絶頂を何処までも誘う、とても淫奔な表情をしていた。
「と…っ……ああ…好い……おく…そこ……!もっとはやく……、いきたい……いっしょ…」
「ン……出すぞ…?名無しの、ぐしょぐしょの……っく……いちばん奥に……!ア……きもちいい…出ッ……ああ…イク、イク……―――!!」
「ひ…ッ、あぁ……!!……ッ―――」
――上から覆い被さってその身を犯し、首筋に噛み付いたときにきつく吸い上げれば、名無しは頭を左右に強く振っていた。
その抵抗感がトレイをより一層昂ぶらせている……。
上がる悲鳴にも、膣中に居る竿は躍っていた。
名無しの陰部がトレイに吸い付くように、自分は上の唇を同じように使っているだけだ……そう彼女に囁けば、卑怯だと儚く可愛い声色で吠えられる。
健気な抗い、されど男を求めている……その愛らしさたるやは、本当に計り知れないものがあった。
「はぁ…はぁ……ハァ…、んッ……名無し……?」
トレイは激しい律動を一度たりとも止めることなく、名無しの腿に垣間見た痕の数と同じだけ、それを上半身に刻み続けた。
透き通った胸元に咲かせる赤色。
そこに抱く罪悪感がまた、トレイの邪心や欲望を満たしてゆく。
肩にも、鎖骨にも、耳の真下やうなじの近くにも数輪残しながら……。
最後の一箇所だけは特に色濃く吸い上げ、やがて同じ唇を使い、二人は甘いくとろけるようなキスを交わした。
「―――ッ……お、く……、っ……トレイ、まだ……ぴくぴく…して………ン、ッ」
「!……ん…ちゅ……すきだ…名無し……お前の全部がすき……俺の……。もっとキスさせて……チュ……――」
間近で見つめ合い、舌を絡めながら紡ぐ言葉に、身体の内側には痺れが駆け巡った。
互い研ぎ澄まされた感度。
快感が迫った瞬間、頭のなかをめちゃくちゃにされて、目を閉じた先に見えた高みを掴めば、そこにはトレイが手を伸ばして待っていてくれた。
「ッ……、ん…―――」
下半身がきゅんとなり、息急き悶える自分たちの呼吸よりも欲したのは、果ててもなお唇だった。
貪る口付けにも感じて、汗だくになってもきつくきつく抱き締め合う。
窄まった陰部には、濁流のように彼女の膣を汚した、トレイの精液がなみなみと満ちていた。
そして名無しは恍惚を浮かべながらそれを受け入れ、自身も高潮を味わうと、どっと押し寄せた心地の好い疲労感に意識を奪われていた――。