主≠監。
pussy struck
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身体の焦れがピークを超えると、普通は嫌になるものだ。
だからそれが訪れるのを待っていたのに、名無しは一向にトレイを拒みたい気持ちになれなかった。
――――。
「は、ァ……あ…」
「ん……」
感触だけでもう分かった。
使いものにならなくなった自分の下着が、インナーを濡らしてどうしようもなくなっていたことに……。
唇へのキスと、肩峰や首筋を少し舐め回されたくらいだった。
ブラジャーを剥がれても胸はずっと焦らされていたし、恥辱で口にできなかったして欲しいことに、トレイは手も舌も伸ばしてはくれない。
弱い耳ばかりを愛されて、たったそれだけで身体の火照りは尋常じゃなくなっていた。
ねっとりと耳全体に馴染む彼の唾液が冷え、息を吹きかけられる度、身体はひくついた。
「も……トレイ…、あぁ……」
「……フッ…流石にお手上げか?まあ……散々イイ声が聞けたから、これくらいで許してやるか……。お前、ホントに弱いんだな……耳」
「ッ……」
「フ……、じゃあこっちも脱がすか……さて…、どれだけ濡……、ッ……」
「!……」
トレイは名無しへの愛撫を続けていた。
けれど今は彼女をぺたんと座らせ、自分はその後ろにまわっている。
そうすれば背後から胸を揉めたし、頭を左右に傾けた時に筋張る、名無しの細い首のラインにも興奮できたからだ。
なめらかな曲線に舌を伸ばし、耳朶から垂れ滴る自分の唾液にすら昂る。
そんなことを口にしようものなら、きっと変態だと思われるだろう。
今更なれど……どのみちトレイには、そういう自覚がとっくにあった。
「みないで…もう……」
「……スケベだな…お前……こんな…」
「…ッ!……いや…」
だだっ広いベッドの上で、ただ寝かせるだけがいいとも限らない。
ヘッドボードに自分は時々背を預け、前に名無しを、足を広げさせて座らせる。
恥じらいに丸めた彼女の背中はなんだか女々しくて、それだけでも卑猥さはなかなかのものがあった。
「っ……」
吐息を漏らし、焦燥感に駆られた名無しはどうしようもなく下半身に触れられたかった筈だ。
なのにトレイにそれをねだらないあたりが、なんともいじらしい。
揉まれるだけの胸だって、早く、自身の好んだ方法で、じっとりと舐め回されたかったであろうに……。
主張する乳首を時々指間で挟むだけで、名無しは悶絶していた。
「俺のベッドシーツもまだまだこれから、きっとグッショリ濡れるんだろうな……ふふ、興奮するよ」
「っ……ふ、……ぁ…」
「ん……?耳……まだ舐めて欲しいのか…?それとも」
トレイは自分だけ前のめりになると、伸ばした手を名無しの下着へと漸く引っ掛けた。
脱がされる……そうひと目見て分かった瞬間震えた、彼女の身体の反応も勿論見逃さない。
が、すぐに脱がせるわけでもなし、一度生地と肌のあいだに手をするりと忍ばせると、トレイはそこを撫で回していた。
指の先が感じる熱が、名無しの下半身の蒸れを物語っている……。
整った狭い面積。
鼠蹊部からアンダーに触れるか否か。
そんなラインまでしかトレイの指が届かない様子は名無しを少しいらつかせたけれど、逆にそれが、トレイにとっては淫猥に思えた。
「!!ちが、う……そっちじゃ…!やめて、トレイ……そんなの舐めないで…恥ずかし…い」
「チュ……んん…、は…っ……ヤラシイ匂いにスケベな味。こんなに垂らして勿体ないだろう?ん――」
「…トレイ……ッ」
下腹部の表面に指を滑らせ、そうすることで名無しを焦らして、腰を波打たせる。
トレイの指先がもう少しで中心にあたりそうなのに……寸でで止められるもどかしさたるや、名無しをひくつかせるにはじゅうぶんすぎる行いだった。
そしてやがて脱がせた下着は、トレイが名無しの目の前でそれを見せつける。
生地が両足から離れるときもそうだったけれど、陰部から伸びた潤滑は本当に卑猥で、そこがどれだけ濡れているかをよく表していた。
「ふ……ぁ!!んん…ちゅ……」
「ン……どうだ?このいやらしい味……どうせ今も垂らして……名無し?」
「は、んぅ……とれ…、イ……ッ?!」
「こんなに濡れてたら、もう意味はないよな?替えは持ってきてるんだろう?……、そうだ」
「!!いや……んッ……―――っぐ…!!」
ねっとりと絡みつく粘膜を目の当たりにして喉が自然と鳴れば、トレイは名無しの見ている傍で脱がしたての下着にキスをする。
それで終わればまだいいものを、彼が舌を出した瞬間の名無しの慌てぶりはなかなか面白かった。
溢れ付着した蜜をじゅるじゅると、音を立てて吸い込む。
わざと喉を上下させる仕草まで見せつける。
名無しがトレイにそれをして欲しかったのは、下着の甘露に対してじゃない……。
自分の陰部にだと痛感すれば、彼女の焦燥は頂点まで行きついていた。
「っ……」
「俺はな、名無し……お前のアンアン啼いてる声も好きだけど、そういう声にならない声を出してるお前も好きなんだよ。――どうせジェイドだってそうなんだろう?」
「、ッ……ん、むッ……ん――!」
「っと、……そろそろだな……ジェイドが来るまでに一度お前を抱いちまいたいとも思ったが、何だか気が変わったよ……。やっぱりお前は、俺たちに犯されてる方が幸せそうだ」
いやらしい匂いに鼻を擽られ、それが自分のものだったのだから、名無しは言葉もなかった。
羞恥心と恥辱に顔をそらし、トレイのあまりにも淫靡な所作にだって目もあてられない。
染まる頬に、いまだぴんと主張するのは胸の先。
立てていた膝はカクカクと震え、蕩けた身体には更に声の鞭が飛ぶ。
「ッ……」
「フッ……いやらしいお前にはお似合いだ」
そのとき名無しが声を奪われたのは、他ならない口腔を塞がれたゆえだ。
まさかトレイに、自身の下着を含まされるなど……こんな恥ずかしいことはなかった。
彼の眼鏡の奥はとても楽しそうな目の色で満ちており、おおよそ、自分を屈服させている感覚にも陥っていたのだろうか。
口枷がわりのそれに誇示する権利を侵されれば、名無しはそれでも、こんな状況に悦びを抱く己に涙していた。
「ッ…、ふ……」
被虐性癖を自覚していることは、既にトレイにも見抜かれている……。
たとえばもし、今ここでジェイドが来たとしても、彼もまた秒ですべてを察するに違いなかった。
「…ッ…んん……!」
「!――……よかったな名無し。……お前にとって楽しい時間は、まだ続くぞ……?」
「?!」
再びトレイに押し倒され、彼は肌色一色となった名無しの全身を、改めて上から隈なく舐めるように見渡した。
その瞬間、部屋の施錠が解けて扉が開いた音が、二人の耳にしかと届いていた――。
――――。
自分を覗き込むトレイの顔が、名無しの目に逆さまに映る。
彼は名無しの頭上に座しており、声と共に、軽く両腕の自由も奪っていた。
「っ……」
偏った体勢で見下ろされ、下着の膣液さえ舐め取っていたトレイが急に下肢に固執しなくなった……その理由を、名無しはふと考える。
勿論、そんな余裕は本当はなかったし、どのみち浮かべたその疑問符は、一瞬で消え伏せてしまったけれど。
こたえは数秒後、すぐに分かった。
出入り口の扉が開閉し、再び鍵がかけられて擬音が響く。
ジェイドの入室を確認すれば、その瞬間、名無しの心拍数は一気に上昇していた。
「――……遅かったな。予想外のことでも起きたのか?」
「ええ……まあそんなところです。お待たせいたしました」
そのとき、トレイがわざわざ自分の全身を拘束しない理由がそこで繋がった。
無理にこちらの動きを封じなくても下半身を見てくれる相手が居るのだから、そんな必要はなかったのだ。
彼には、そろそろジェイドが来るというおおよその見当がついていたのだろう。
「……ッ…」
ジェイドはにこやかに笑みを作り、予定よりも遅れて到着したことを一言トレイに詫びると、静かにベッドへと近付いた。
もっとも、その詫びが本心かどうかはさておきだ……。
寮服姿だった彼が脱帽したとき、床に落ちていたトレイの帽子も拾い上げると、ジェイドはそれらをまとめて机上に置いた。
「…ん、ッ……ん!」
「……こんばんは、名無し」
「っ……」
「おや……ふふふ、そのお口はトレイさんに塞がれたんですか?それもご自分の下着で……これではお話できませんね。折角久々にお会いしたのに」
「ん……っ」
「ええ……そうですね。僕と貴方の仲です……いまは何をお望みか、勿論理解しているつもりですよ?……前回の目隠しに続いて、今夜も楽しめそうだ」
ジェイドは帽子を置くついでに自身のストールも取ると、それを椅子の背もたれへと掛けた。
続けて上着を脱ぎ、腰まわりも楽にすれば、一気に着飾っていた容姿が乱れてゆく。
彼らしからぬ気だるげな雰囲気が醸し出て、それが逆にとても卑猥だった。
手袋をはじめボウタイを解き、シャツのボタンをいくつか外してジェイドが振り返るは勿論、二人が居た場所だ。
ベッドの上、トレイに組み敷かれていたままのそわそわした名無しを見つめると、再びふんわりと微笑んでみせた。
「ッ……」
「ふふふ……」
が、長身の体を乗り上げさせたとき、ジェイドの笑みは確かに闇を纏っていた。
軋んだマットがこれから激しく揺れ動くのかと思うと、想像しただけで胸が躍り、心が澱む。
下がり眉に口元からは鋭利な歯を見せ、誰に悟られることはなくとも、自らに押し寄せる欲の波濤を、彼は抑えられなかった。
「――それにしても、轡を嵌めさせる趣味がおありだったとは……ふふ」
「~…、君もだろう……?ジェイド。名無しの反応を見れば分かるよ……どうにも含み慣れてる感じがする……腹の底から嫌そうにも見えなかったぞ」
「!ふっ……。まあ……なくはないですが……、それでも驚きましたよ?いきなり目にするには随分と刺激的ですよね、これは」
「ハ…ッ……よく言うよ…。君はもっと知ってるくせに……その随分と、刺激的とやらな名無しを」
「……ふふ」
露わだった肌色をひと月ぶり、間近でジェイドに見られ、名無しは顔を赤くして壁側そっぽを向いた。
まあ、顎をトレイに掴まれれば、一瞬で元の角度に戻されてしまったけれど……。
すべては恥じらうことに意味があると思ったゆえのアクションだろう。
健気さは相変わらずといったところか……そんな彼女を征服したい、支配したいと思うのもまた、ジェイドにとってはいつものことだった。
「名無し?僕も会いたかったですよ……今日もたくさん気持ち好くなりましょうね」
広々としたベッドは、名無しが寝そべっているなかでトレイが横になっても、まだゆとりがあった。
名無しの寝る本来の角度と違えてマットに凭れ、耳元にキスをする。
囁いて彼女の動きも鈍らせた。
一方ジェイドは、後方で肘を立て、うつ伏せ気味にその身を寝かせていた。
ゆっくりと名無しの下半身に指を滑らせ、そうすることで彼女のあらゆる拒否権を奪ってゆく。
脹脛を撫で回され、肉感のある腿を五指で弾かれれば、名無しはゾクゾクとした気持ちを自ずと孕まされた。
一瞬でその顔に艶を示せば、不安と期待を交互に抱きつつ、全身をひくつかせるほかにないのもまた、彼女にとってもいつものことだった。
「さ……分かるよな?名無し……これから自分がどうされるか」
そうトレイが囁いた瞬間、耳には再び彼の舌が這いずり回る。
同時に、下半身にはジェイドの唇も……。
すぐに伸ばされた舌は足の爪先からゆっくりと上へ向かい、鼠蹊部、脇腹をのぼったそれは、豊満な胸元まで辿りついていた。
「ッ……、む……!ン…ッン…!」
「嬉しいだろう?――さっきまでと違って二倍、気持ち好くなれて……声は出せなくても可愛く喘げよ?名無し……」
「…ッ……ン!!」
「チュ…――ん……」
「……ッ」
身体が震えることで連動して弾む胸は、舌を伸ばしたジェイドにしっかりと触れられ、膨らみには唾液が伝った艶の跡ができていた。
足元から続いた早速の愛撫に、背筋がゾクゾクする。
乳首ももの欲しそうにぴんと勃起していた。
そのとき、ジェイドが下から名無しの肌をのぼったように、トレイは彼女の耳元から下へとおりていたのが実に印象的だった。
身体の上下で卑猥な舌が二枚這い、そのどちらともが強い意思を持っていた。
好き勝手に蠢き、到達するのは胸周り……。
耳に入る水音と、上顎が弾く二人の小さな吐息は、名無しのどこか決めきらない性欲を、底の底から掻き立てていた。
「ふ……ぁ、んん!んぐ……ッ」
「フッ……名無し?よかったですね……僕が来るまでのあいだ、トレイさんに沢山可愛がってもらえて……ン」
「んっ……、ぅ…」
「見たところ、随分焦らされてもいたようですが……それはこれから帳消しになることでしょうし……ね?たっぷり感じてください」
「!!んー……ッ――」
耳を食み、首筋から腕を上げさせて腋をひと舐めすると、トレイは上半身をぐっと倒して名無しの身体に貪りつく。
手のなかにおさまりきらない胸を乳腺ごと揉み解しながら、片方の丘に唇が辿り着けば、彼もそこをしゃぶるまでだ。
トレイが名無しの左胸に狙いを定めれているのならば、同時にジェイドが喰らい付いたのは右のそれ。
左右で違う動きをする舌、直接伝わる熱い息遣いが、しっとりとした甘い雰囲気を濃密に作り上げる。
身体に走る両胸へ降らされた刺激は、声を出せない名無しにはあまりにも酷だった。
「んっ……ン…ッ――!んーっ……ぅ…」
力むことも許されず、貧弱な全身が、愛撫に耐える為だけに強張ってゆく。
薄く目を開いて自身の胸元を覗き込むだけで、気が変になりそうだった。
名無しはジェイドとトレイの舌先を暫く見てはいたけれど、やがて自然と逸らしたくなるほどには、その愛撫も相当激しいものへと変貌していた。
「!……んっ…ッ!」
トレイが乳首を甘噛みすれば、ジェイドは傍らでじっとりと乳輪を舐る。
反対に舐られていたかと思えばキュッと吸引されて、今度はトレイに全体をねっとり愛でられた。
肩や腰は何度もびくびくと撥ね、甘露は今も、止め処なく陰部から溢れているのだろう。
尻肉を伝いシーツに流れてゆく感触が走れば、芽生えるのはそこにも触れられたいという淫靡な欲求だ。
名無しに赤面を続けさせる二人は、暫くのあいだは彼女の上半身だけを攻め抜いていた。
それはたとえ轡を含まされた状態でも、言葉にならなくても、名無しが自分たちに訴えかけてくるその瞬間を互いに待っていたからだった。
「ッ…ふっ、……ん、…――ぃ」
「――……チュ…ん、……どうした?辛そうだな、名無し……。いや、幸せそうの間違いか?ハッ…」
「…っ……」
「本当……気持ちよさそうにして……こんな。……胸…、今日はどっちの乳首が感じやすいんだ?女は日によって変わるだろう?」
「!!……ッ…んん」
たとえばそれが五分も続けば、字や口にすれば短い時間でも、今の名無しにはとても長く感じられた。
ジェイドが来るまでの、トレイだけに施されていた焦れた愛撫が、あまりにも長かったのと同じように……。
さっきまでは耳ばかりを攻められて、首から下は殆ど何もなかった。
それが今は下へと下がり、愛撫の集中は胸まわりにはなっていたけれど、焦れていることそのものに変わりはないのだ。
「フ……腰、めちゃくちゃ捩れてるな……何か俺たちに言いたいことがあるんだろう?ん……?」
時々焦れる素振りを憂いに思うかのように、トレイは胸元から離れたりと、名無しにトリッキーな動きも見せつける。
かと思えばまた耳に戻って、そこでいやらしく囁きも漏らす。
彼が自分の指を舐め、唾液をたっぷりとつけて乳首をねちねちと捏ね繰り回せば、名無しはまた声にならない声を上げるしかなかった。
「ん、ぅ……んう!ンッ……」
「ちゅ――……ふふふ、折角トレイさんが訊いてくださっているのに……どうしました?名無し」
「ッ……、ぅ……」
「こんなに火照って……何だかいやらしい匂いもしますね?下の方から」
「!!ふぇ……ぃ…、ふぇ……ッ」
「ふふ……そうやって健気に僕を呼ぶ貴方が、本当に愛しいですよ……名無し……」
ジェイドには未だ胸を舐められ続け、果てはそこで言葉も奏でられた。
その声音による振動で皮膚が内側から震え、名無しは必死で彼の名を呼んだ。
ロクな発音も出来ず、咥内の下着は自身の唾液で、ところどころが濃く変色している。
両方の口角からも唾液が伝って、名無しの首筋に垂れるそれは、トレイが嬉しそうに舐め上げていた。
「ッ……――!」
数分後、ふとジェイドが名無しを挑発しつつ片手を伸ばしたのは、彼女がもうずっと愛撫を渇望していた、臍から下のあたりだった。
足の付け根と、内腿をわさわさと撫でるだけのもどかしさが耐えられない……。
早く陰部に触れて欲しいと願っているのに、けれどジェイドの舌がなおも懸命だったのは、胸への刺激ばかりである。
指先ではらりと撫でられたヘアの先に神経なんて通っていない。
なのにそんなことにさえびくびくとしてしまうほどには、名無しの限界はそこまできていた。
「ン……っ…――、んッ……ふ、…んぅ!!」
ジェイドとトレイに、示し合わせていた時間はどこにもなかった筈だ。
が、二人が名無しに抱いた欲望は人知れず同じものだった。
ただひたすら、ひたすらに焦らして、熱くなった彼女の色気立つ上肢をまだまだ攻め犯す。
やがて再び同時に胸を舐め回すと、数十秒ほど続けられた同じ刺激に箍が外れたのか、名無しはベッドで激しく悶え、轡ごしに悲鳴を上げた。
シーツの上でぴんと伸びたつま先が、どれだけいやらしかったことか……。
ちょうどそれは、二人が名無しの乳首に狙いを絞ったときと同じ機のことである――。
「―――……ッ」
こんな感覚は知らない。
初めて味わわされた、いつもの臍の奥の疼きに始まる、そこから広がった未知の快楽。
高い嬌声が響き、腰は何度も浮いていた。
自制の効かなくなった名無しの卑猥な表情を見た瞬間、ジェイドとトレイは確かな手ごたえのもと、共に薄ら笑っていた。
唇を離して見えた彼女の胸は乳首がなおもピンと勃ち続け、その物欲しそうな先には、二人が舌の上で咀嚼し味わっていた乳白色が、唾液と混ざり滲んでいる。
名無しのリミッターが外れ、感度が放たれているのが分かったのは、淫猥の域を超えた身体が目下にあったからだ。
「んぐ、ふ……ぅ…ッ、ん……ッ…ふぅ――」
しっとりと汗を掻いた全身が物語っている。
名無しは二人の手と舌で初めて、乳首への刺激だけで絶頂を迎えていた―――。