素直じゃない彼と鈍感な彼女※露伴・裏あり予定
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あの後、岸辺露伴は日本一有名な少年誌で連載をしている漫画家だということがわかった。
ピンクダークの少年という漫画はかなり売れていて、もう連載4年目になるらしい。
康一くんや間田くんも彼の漫画のファンであり、この前の騒動に巻き込まれたそうだ。
彼の漫画にかける情熱はボコボコにされた後の行動からもわかったし(キモかったけど)、売れっ子漫画家というのは納得だった。
仗助にボコボコにされたため、そのピンクダークの少年とやらは1ヶ月休載になったらしい。
「最近あのかっこいい人来ないね」
ドゥ・マゴで片付けをしている最中に、バイト仲間のその言葉を聞いて、ハァ〜〜と深いため息をつく。
どうしたの、と聞かれたので、色々あってあの人の本性を知って幻滅してしまったと話すと苦笑された。
「あの人よくなまえのこと見てたし、美男美女でお似合いだと思ったのになあ〜」
なんて彼女が言うから、絶対にお似合いなんかじゃあない!と大声で否定しておいた。
夕方までのバイトが終わり、今日のご飯を買いにオーソンへ向かう。
ご飯を買って店から出たところで、世界一出会いたくない人物に出会ってしまった。
「ゲェッッ!!!岸辺露伴!!」
「おいおいおいおい、何だよその言い方」
何だよって、あんなことがあったら誰でもこういう反応するわ!ボケ!!
岸辺露伴の隣で康一くんが困ったようにこちらに視線を送っている。
ハッこれはもしや…!
「康一くん、この変態に何かされたの!?待ってて今殴るから!!」
「ぼくが変態だって?しかもいきなり人を殴るなんて野蛮すぎるんじゃあないか?」
岸辺露伴を無視してスタンド攻撃されないように目をつぶってぶん殴る体勢を整えていたら、康一くんが違うんです、と経緯を説明し始めた。
どうやらオーソンとドラッグキサラの間に地図に書かれていない小道があるらしい。
岸辺露伴が昔住んでた家を探すため、康一くんは付き合わされているというわけだ。
岸辺露伴の昔の家なんて心底どうでもいいが、この変態が康一くんにまた何かするんじゃないかと不安だったから私もついていくことにした。
小道を歩いている最中、なんか岸辺露伴が話しかけてきた。ウザッ!
「君、そういや一人暮らしだろ?随分と体重が軽かったが、ちゃんとご飯食べてるのか?」
「私に話しかけないでいただけます?」
「おいおい、質問を質問で返すなよ。しかもぼくがせっかく心配してやってるっていうのに君って結構自己中な奴なんだなあ」
「あなただけには絶対に言われたくないです」
「ぼくが自己中だって?全然見当違いだよなァ〜ッ?康一くん」
康一くんは顔が引きつっている。
可哀想に、優しい子だからはっきり言えないんだろう。
その後岸辺露伴は康一くんと私の記憶を読んだ時に、私たちに対して尊敬のような気持ちを感じたと言っていた。
普段のんびりしているがいざとなったら正義感があるところが漫画の主人公みたいだそうだ。
君たちとは気が合うような気がする、と岸辺露伴は言っていたが康一くんはドン引きしていた。
そりゃそうだ、康一くんは死にかけたし私はプライバシー侵害されたし…
その後も岸辺がなんか喋ってたけど無視していると、何度曲がっても同じ郵便ポストが目に入る。
康一くんのエコーズで外を見ようとしたが、何かに触られたと言っていた。
スタンドだ!と思った直後、ピンクの髪の可愛い女の子が現れた。
岸辺露伴の辞書にはやっぱり『デリカシー』という文字はないらしく、ヘブンズドアーで本にした杉本鈴美ちゃんという女の子の記憶を口にし始めたので、康一くんと一緒に必死になって止めた。
記憶を消された鈴美ちゃんがポッキーを差し出す。
みんな首を横に振っていらないと言ったが、彼女は岸辺露伴に対してポッキー占いというのをし始めた。
「あなた、女の子に振られるわよ」
女の子に振られる岸辺露伴を想像してブフッと吹き出すと、横からギロリと睨まれた。
しかもわがままが原因で振られるらしい。
めちゃくちゃよく当たってるなあと思って爆笑してたら彼はどんどん不機嫌になっていく。
その後、負けず嫌いなのか、岸辺露伴も心理テストを始め、明るかった鈴美ちゃんの雰囲気が一変する。
鈴美ちゃんがとある女の子の話をし始め、なんだか背筋がゾワっとしてくる。
私、スタンドは大丈夫だけどこういうサスペンス系の怖い話って苦手なんだよなあ……
話が進んでいき、冗談じゃなくめちゃくちゃ怖くなってきた。
私と康一くんの顔がだんだんと青ざめていき、なんだか岸辺露伴の顔色も悪い。
「女の子が殺されたのーーー」
鈴美ちゃんが叫んだところで、私と康一くんは耐えきれなくなってギャーー!!と叫びながら無我夢中で岸辺露伴に抱きついた。
揶揄うような鈴美ちゃんの声が聞こえ、安心して岸辺露伴からパッと離れるが、後ろからピチャ…と音が聞こえる。
ギギ…と音がしそうなくらいゆっくりと振り向くと、話に出てきたアーノルドが出てくる。
鈴美ちゃんとアーノルドは………幽霊、らしい…
「ヒッ……」
恐怖のあまり腰を抜かしてしまい、立てなくなる。
「逃げるぞ、なまえ!康一くん!」
腰を抜かして立てなくなった私の腕を引っ張って肩を抱き、康一くんの手を引いて岸辺露伴は走った。
しかしどれだけ角を曲がっても同じ道を何回も周回しているだけで、また鈴美ちゃんが現れた。
鈴美ちゃんはこの杜王町に殺人鬼がいることを生きている人間に伝えたかったらしく、私たちは絶句する。
岸辺露伴も犯人を取材とかなんだか言って協力するみたいだ。もしかして、思ってるより悪いやつじゃあないのかも。
絶対に振り向いてはいけないと言われた小道で、私と康一くんの首筋になんだか液体のようなものが垂れ、気持ち悪さのあまり二人で走り出す。
ここで振り向いていいと鈴美ちゃんに言われたところで二人で振り向くと、私の声じゃないわ!と鈴美ちゃんが叫び、無数の手が私たちを掴む。
あ、連れて行かれる!
そう思った瞬間、岸辺露伴が描いたヘブンズドアーが目に入った。
私は急に何も見えなくなり、後方へとふっとばされた。
目の前が真っ暗になり、何も見えなくなったことでパニックになってしまい、何かを掴もうと必死にもがく。
パッと掴んだのが誰かの手だったみたいだが、さっきの無数の手のことを思い出すと怖くなって、誰かの体温を感じていたくなったのでその手を掴んだまま固まっていた。
恐怖で震えていると掴んだ手をギュッと握り返され、驚いて顔を上げると、目が見えるようになっていて目の前に岸辺露伴の顔があった。
吐息がかかるほどの距離で、少し心配しているかのような表情で私の顔を見ている。
そういえばあの最悪の一件で忘れていたけど、岸辺露伴の顔は本当に私のタイプど真ん中なんだった。
猫のようなアーモンドアイに長い睫毛、高くてツンとした鼻に薄い唇…
至近距離でよく見てみると本当に綺麗な顔だなあと思い、恐怖も忘れてぼーっと見ていると目を伏せてフッと笑われた。
パッと手を離し、「大丈夫そうだな」と言うと康一くんのほうに向かい、見えなくなった目を治すように書き込んでいた。
え、私、もしかして岸辺露伴に見惚れてた!?
急に恥ずかしくなって赤い顔を誤魔化すように自分の頬を軽くペチッと叩いた。
とても不本意ではあるが、岸辺露伴が私の命を救ってくれたのだ。しかも恐怖に震える私を純粋に心配してくれていた。
この前の無礼は一回忘れてあげることにして、後日岸辺露伴にお礼をしに行こう、と決めた。
ピンクダークの少年という漫画はかなり売れていて、もう連載4年目になるらしい。
康一くんや間田くんも彼の漫画のファンであり、この前の騒動に巻き込まれたそうだ。
彼の漫画にかける情熱はボコボコにされた後の行動からもわかったし(キモかったけど)、売れっ子漫画家というのは納得だった。
仗助にボコボコにされたため、そのピンクダークの少年とやらは1ヶ月休載になったらしい。
「最近あのかっこいい人来ないね」
ドゥ・マゴで片付けをしている最中に、バイト仲間のその言葉を聞いて、ハァ〜〜と深いため息をつく。
どうしたの、と聞かれたので、色々あってあの人の本性を知って幻滅してしまったと話すと苦笑された。
「あの人よくなまえのこと見てたし、美男美女でお似合いだと思ったのになあ〜」
なんて彼女が言うから、絶対にお似合いなんかじゃあない!と大声で否定しておいた。
夕方までのバイトが終わり、今日のご飯を買いにオーソンへ向かう。
ご飯を買って店から出たところで、世界一出会いたくない人物に出会ってしまった。
「ゲェッッ!!!岸辺露伴!!」
「おいおいおいおい、何だよその言い方」
何だよって、あんなことがあったら誰でもこういう反応するわ!ボケ!!
岸辺露伴の隣で康一くんが困ったようにこちらに視線を送っている。
ハッこれはもしや…!
「康一くん、この変態に何かされたの!?待ってて今殴るから!!」
「ぼくが変態だって?しかもいきなり人を殴るなんて野蛮すぎるんじゃあないか?」
岸辺露伴を無視してスタンド攻撃されないように目をつぶってぶん殴る体勢を整えていたら、康一くんが違うんです、と経緯を説明し始めた。
どうやらオーソンとドラッグキサラの間に地図に書かれていない小道があるらしい。
岸辺露伴が昔住んでた家を探すため、康一くんは付き合わされているというわけだ。
岸辺露伴の昔の家なんて心底どうでもいいが、この変態が康一くんにまた何かするんじゃないかと不安だったから私もついていくことにした。
小道を歩いている最中、なんか岸辺露伴が話しかけてきた。ウザッ!
「君、そういや一人暮らしだろ?随分と体重が軽かったが、ちゃんとご飯食べてるのか?」
「私に話しかけないでいただけます?」
「おいおい、質問を質問で返すなよ。しかもぼくがせっかく心配してやってるっていうのに君って結構自己中な奴なんだなあ」
「あなただけには絶対に言われたくないです」
「ぼくが自己中だって?全然見当違いだよなァ〜ッ?康一くん」
康一くんは顔が引きつっている。
可哀想に、優しい子だからはっきり言えないんだろう。
その後岸辺露伴は康一くんと私の記憶を読んだ時に、私たちに対して尊敬のような気持ちを感じたと言っていた。
普段のんびりしているがいざとなったら正義感があるところが漫画の主人公みたいだそうだ。
君たちとは気が合うような気がする、と岸辺露伴は言っていたが康一くんはドン引きしていた。
そりゃそうだ、康一くんは死にかけたし私はプライバシー侵害されたし…
その後も岸辺がなんか喋ってたけど無視していると、何度曲がっても同じ郵便ポストが目に入る。
康一くんのエコーズで外を見ようとしたが、何かに触られたと言っていた。
スタンドだ!と思った直後、ピンクの髪の可愛い女の子が現れた。
岸辺露伴の辞書にはやっぱり『デリカシー』という文字はないらしく、ヘブンズドアーで本にした杉本鈴美ちゃんという女の子の記憶を口にし始めたので、康一くんと一緒に必死になって止めた。
記憶を消された鈴美ちゃんがポッキーを差し出す。
みんな首を横に振っていらないと言ったが、彼女は岸辺露伴に対してポッキー占いというのをし始めた。
「あなた、女の子に振られるわよ」
女の子に振られる岸辺露伴を想像してブフッと吹き出すと、横からギロリと睨まれた。
しかもわがままが原因で振られるらしい。
めちゃくちゃよく当たってるなあと思って爆笑してたら彼はどんどん不機嫌になっていく。
その後、負けず嫌いなのか、岸辺露伴も心理テストを始め、明るかった鈴美ちゃんの雰囲気が一変する。
鈴美ちゃんがとある女の子の話をし始め、なんだか背筋がゾワっとしてくる。
私、スタンドは大丈夫だけどこういうサスペンス系の怖い話って苦手なんだよなあ……
話が進んでいき、冗談じゃなくめちゃくちゃ怖くなってきた。
私と康一くんの顔がだんだんと青ざめていき、なんだか岸辺露伴の顔色も悪い。
「女の子が殺されたのーーー」
鈴美ちゃんが叫んだところで、私と康一くんは耐えきれなくなってギャーー!!と叫びながら無我夢中で岸辺露伴に抱きついた。
揶揄うような鈴美ちゃんの声が聞こえ、安心して岸辺露伴からパッと離れるが、後ろからピチャ…と音が聞こえる。
ギギ…と音がしそうなくらいゆっくりと振り向くと、話に出てきたアーノルドが出てくる。
鈴美ちゃんとアーノルドは………幽霊、らしい…
「ヒッ……」
恐怖のあまり腰を抜かしてしまい、立てなくなる。
「逃げるぞ、なまえ!康一くん!」
腰を抜かして立てなくなった私の腕を引っ張って肩を抱き、康一くんの手を引いて岸辺露伴は走った。
しかしどれだけ角を曲がっても同じ道を何回も周回しているだけで、また鈴美ちゃんが現れた。
鈴美ちゃんはこの杜王町に殺人鬼がいることを生きている人間に伝えたかったらしく、私たちは絶句する。
岸辺露伴も犯人を取材とかなんだか言って協力するみたいだ。もしかして、思ってるより悪いやつじゃあないのかも。
絶対に振り向いてはいけないと言われた小道で、私と康一くんの首筋になんだか液体のようなものが垂れ、気持ち悪さのあまり二人で走り出す。
ここで振り向いていいと鈴美ちゃんに言われたところで二人で振り向くと、私の声じゃないわ!と鈴美ちゃんが叫び、無数の手が私たちを掴む。
あ、連れて行かれる!
そう思った瞬間、岸辺露伴が描いたヘブンズドアーが目に入った。
私は急に何も見えなくなり、後方へとふっとばされた。
目の前が真っ暗になり、何も見えなくなったことでパニックになってしまい、何かを掴もうと必死にもがく。
パッと掴んだのが誰かの手だったみたいだが、さっきの無数の手のことを思い出すと怖くなって、誰かの体温を感じていたくなったのでその手を掴んだまま固まっていた。
恐怖で震えていると掴んだ手をギュッと握り返され、驚いて顔を上げると、目が見えるようになっていて目の前に岸辺露伴の顔があった。
吐息がかかるほどの距離で、少し心配しているかのような表情で私の顔を見ている。
そういえばあの最悪の一件で忘れていたけど、岸辺露伴の顔は本当に私のタイプど真ん中なんだった。
猫のようなアーモンドアイに長い睫毛、高くてツンとした鼻に薄い唇…
至近距離でよく見てみると本当に綺麗な顔だなあと思い、恐怖も忘れてぼーっと見ていると目を伏せてフッと笑われた。
パッと手を離し、「大丈夫そうだな」と言うと康一くんのほうに向かい、見えなくなった目を治すように書き込んでいた。
え、私、もしかして岸辺露伴に見惚れてた!?
急に恥ずかしくなって赤い顔を誤魔化すように自分の頬を軽くペチッと叩いた。
とても不本意ではあるが、岸辺露伴が私の命を救ってくれたのだ。しかも恐怖に震える私を純粋に心配してくれていた。
この前の無礼は一回忘れてあげることにして、後日岸辺露伴にお礼をしに行こう、と決めた。