仗助が私たちを助けにきてくれたことに感激し、状況を説明する。
私は中に入れないの、と言っているとトンネル内から露伴先生のバイクだけが飛び出してきた。
私たちはバイクだけが飛び出してきたことで露伴先生に何かがあったということを理解し、仗助がトンネル内に入っていく。

お願い、露伴先生、無事でいて…！
康一くんの家に電話をかけ、彼に今の状況を伝えていると、トンネル内から仗助が吹っ飛んできた。
仗助は露伴先生に助けられたらしく、露伴先生のバイクを直すと、「なまえさんッ！！あとで電話で状況を説明します！」と物凄いスピードで走り出してしまった。

康一くんと合流したあと、仗助からの説明を受け、二つ杜トンネルに関する事件や事故を二人で調べる。
会話をしているうちに、バイク事故にあった少年のスタンド能力ではないかというところまでたどり着けた。
私と康一くんは自転車で急いでぶどうヶ丘病院まで向かう。
なかなかバイク事故のあった少年の部屋を教えてくれない看護師さんと押し問答をして、康一くんが口を割らせると、バイクに乗った仗助が病院のドアを粉々にしながら入ってきた。

525号室の噴上裕也の元へと向かうため、仗助はエレベーターに乗る。
私も別のエレベーターを待ち、525号室の噴上の病室へと向かうと、仗助は養分を吸われてぶっ倒れていた。
噴上と思われる取り巻きの女の子たちに囲まれた男を見ると、露伴先生をあんな目に遭わせたことに怒りが湧いてきて、今までにないほどに力が湧き出てきた。

私に気付いていない噴上は、
「誰か怒ってるハズだよーッ、思いっきり怒ってる臭いがプンプンしてんだからよーッ」
と言っているが、怒ってるのは私と仗助だった。
「露伴を…トンネルの中に捕まえている奴を解放しろ」
という仗助に、ベッドの下からまたスタンド能力を出そうとしてきた。
私は噴上の脚の骨をスタンドで粉砕すると、噴上は叫び声をあげた。
グダグダと言っている間に仗助が一度噴上を『治し』、これで私たちは怪我人をブチのめすような卑怯者じゃなくなった。

仗助のクレイジーダイヤモンドと私のスタンドが噴上をぶん殴り、噴上は病院の噴水まで飛んで行った。

噴上が露伴先生は死んでない、と言っていたことにホッとしながらも、急いでトンネルまで向かう。
承太郎さんにも来てもらい、仗助のクレイジーダイヤモンドで露伴先生を治してもらった。

目を覚ました露伴先生は、「なまえ…？」と微かに声を出す。
「露伴先生ッ………！！」
露伴先生が無事だったことに安堵し、今まで我慢していた涙がぽたぽたと溢れ出した。
体を起こした先生は私をそっと抱きしめる。
「先生のばか、あほ、スカタン野郎」
と泣きながら悪態をつくと、「おいおい、そんなに泣くなよ」と言ってぎこちない手つきで私の背中を撫でる。


「あのォ〜、俺と承太郎さんもいるんスけど…」と仗助が気まずそうに声を出したとき、私は慌てて露伴先生の腕の中から飛び出た。