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ついに夏休み前の最後の試験が昨日終わり、私はめちゃくちゃはしゃいでいた。
ダイエット中だったが、試験をがんばった自分へのご褒美と称してカフェ・ドゥ・マゴのチョコレートパフェを食べに行くと、仗助が一人で座っているのが見えた。
仗助が一人でカフェにいるなんて珍しい。二人きりでお喋りできるかもと思うと嬉しくて、ドゥ・マゴへ早歩きで向かう。
チョコレートパフェを注文し、仗助の前の席に座ると、私に気付いて笑顔を向けてくれる。
世間話を始めたが、なんとなくいつもよりテンションが低い気がする。
つい一週間くらい前に会った時は、億泰と一緒に「宝くじが当たったんスよ!」なんて大はしゃぎしてたのに、今日はどうしたんだろう。
長い睫毛を伏せてアイスコーヒーをぼーっと見つめている姿ですら絵になるなあ、なんて思う。
「仗助、何かあったの?テンション低くない?」
途中で心配になって声をかけると、「バレちまってましたか」と眉尻を下げた仗助と目が合う。
可愛い、大型犬みたい。
なんて思ってると仗助はガサゴソとスクールバッグから自身の財布を取り出し、
「これから夏休みなのにお袋に口座閉鎖されちまって…今全財産が3万円しかないんスよ」
と財布の中の3万円をヒラヒラと見せてきた。
高校生の夏休みって3万円もあれば十分じゃないの?と思ったが仗助はブランド好きだし遊園地にも行きたいので3万円じゃ全く足りないらしい。
しかもぶどうヶ丘高校ではバイトが禁止らしく、
「俺の高校一年の夏休みは終わりッスよ〜」
なんて言うものだからちょっと可哀想になってきた。
どうにかしてあげられないかなあと色々考えて仗助の方を見ると、汗をかいたタンクトップに張り付いたたくましい胸筋が目に入る。
ドキドキしながらも眼福だ〜、なんて思いながら見ていた時、閃いた。
私も仗助もハッピーになれる方法を。
「ねえ、仗助」
「何スか?」
「私の家でアルバイトしない?」
笑ってそう告げると、仗助が目をぱちくりとさせていた。
「お邪魔するッス…」
仗助が目を泳がせながら私の部屋に入ってくる。
ふふ、計画通り……
事の顛末はこうだ。
私は食事制限のダイエットをよく失敗してしまうので(たぶんドゥマゴのパフェが原因)、筋トレで体を絞ろうと思っていたけど、パーソナルジムはとても高い。
女子大生にはなかなか払えない値段設定だ。
そこで、仗助に私のマンションでパーソナルトレーニングをしてもらえばお互いWIN-WINなんじゃない?と提案した。
最初仗助はなまえさんからお金なんてもらえないッスよ〜!と言っていたが、お金を払わないと筋トレのモチベーションが低くてやらないから!と説得したら受け入れてくれた。
というのが、建前で、仗助のことが好きな私にとってこれは下心たっぷりの提案なんだけど、仗助は気付いてなさそうだ。
私は仗助のことが好きだ。
結構アピールしてるつもりなのに、仗助は全然気づいていない。康一くんや、あの億泰でさえ私のアピールに気付いているのに…!
純愛タイプとはいえあまりにも鈍感すぎる…
そこで、トレーニングを介しての吊り橋効果?を狙って徐々に仗助と近づき、両思いになれたらいいななんて下心が隠されていた。
仗助を待つ間、この前ドゥマゴで見えた仗助のタンクトップに張り付いた胸筋を思い出していたらよだれが垂れそうになった。
玄関チャイムが鳴り、トレーニングウェアで仗助を出迎えると、ギョッとした顔をされる。
「え、そんなにだらしない体してる…?」
と聞くと
「い、いやッ!!違うんス!そ、その…」
「そんな露出度が高いウェアだと思わなかったんでびっくりしちまって……可愛い…グレートッス…」
と顔を真っ赤にして私から目線を外す。
ドキドキさせるためにスポーツブラとレギンスにしたんだけど、そんなに顔を真っ赤にされるとこっちも恥ずかしくなってくる。
しかもかわいいと褒められたことが嬉しすぎて、口角がつい上がってしまう。
変な顔をしているのを誤魔化すように、トレーニング始めよっか!と言って片付けた部屋に案内するのが精一杯だった。
仗助は「なまえさんがんばってー」なんて言いながらも結構スパルタで、エアコンをつけていたのに終わる頃には汗だくになった。
指導する側の仗助も暑いのか、ちょっぴり汗をかいていたので私が急いで入ったあとにシャワーを浴びてもらった。
Tシャツとショートパンツのルームウェアに着替え、自分の髪を乾かし終わったのでお茶でも入れようかなと思っていたら、
「すいません、替えのタンクトップ、リビングに置いてきちまいました」
と言ってシャワールームから仗助が出てきて心臓が跳ねた。
髪は濡らさなかったのかいつも通りのかっこいいリーゼントだが……
上半身がッ!!裸なのであるッ!!
ジョースター家の遺伝と日々の努力、両方が合わさって仗助の肉体は芸術品みたいに美しい。
完全に釘付けになってしまい、私はもう下心を隠すことができなくなってしまっていた。
「仗助、お願いがあるんだけど」
「ん?何スか?」
「仗助の筋肉、触らせてほしいの」
気持ち悪い女だと思われたかな?と思い恐る恐る仗助の顔を見ると、
一瞬きょとんとした顔をしていたが、すぐに「いいっすよ」とほんのり赤い顔で腕を差し出してくれた。
向かい合って座るような体勢になり、
「失礼します!」
と言って意を決して仗助の腕をそっと触ると、ゴツゴツしていて血管も出ていて男らしい。
「わー筋肉すごい、かっこいい…」
思わず本音が漏れる。
顔もかっこいいんだけど、肉体も素晴らしい。
腕を満足するまで触ったあと、胸筋も触っていい?と聞くと恥ずかしいのか顔を赤くした仗助がこくこくと頷いた。
あまりにも最高のシチュエーションで、もう私の口角は上がりっぱなしだ。
デレデレした気持ち悪い顔をしてるに違いない。
仗助の胸筋をそっと触り、肩の方にも触れると首筋の付け根に星形のアザがチラリと見えた。
「あ、これジョースター家の遺伝なんだよね?素敵!」
と言ってよく見ようとしたら足元のバランスを崩してしまい、とっさに私を抱きかかえてくれた仗助の上に覆いかぶさるような体勢になってしまった。
「あ、ごめん!」
慌てて退こうとしたが、抱きしめられているのと、さっきのトレーニングで腕がプルプルしていて思うように動けない。
仗助のたくましい胸板と自分の胸がTシャツ越しに触れ合う感覚がして、顔が沸騰しそうなほど熱い。
一向に抱きしめている腕を離してくれる気配がなく、私の顔の角度では仗助の首筋しか見えないので、まさかどこか打ったのではと思い不安になって声をかけてみる。
「じょ、仗助…?」
「なまえさん、あんた無防備すぎッスよ」
と耳元で囁かれ、腰のあたりがゾクゾクする。
んんっ…っと声を漏らしてしまうと、仗助の抱きしめる力が強くなり、苦しくなる。
「仗助?」
焦って名前を呼ぶと仗助が体を反転させ、私が押し倒されているみたいな体勢になった。
真っ赤な顔で仗助の顔を見ると真剣な顔で私を見つめていた。
「アンタは何とも思ってないかもしれねーけどよォ、俺はなまえさんのこと好きなんスよ」
と言われて、ぽかん、と口を開けた。
まさか、仗助も私のことを好きだったなんて…!
嬉しさと驚きとで感情がぐちゃぐちゃになる。
「わ、わたしも…仗助のこと好き」
なんとか声を絞り出して答えると、仗助は
「グレート……超可愛いッス…」
と言って顔をゆっくりと近づけてきた。
キ、キスされる…!と思ってぎゅっと目を瞑ると、仗助の唇が私の唇に重なった。
ちゅっと音を立てて唇が離れる。
「へへ、お小遣いより良いもん貰っちまいました」
といたずらっぽく仗助は微笑んだ。
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脳内に仗助を飼って筋トレ頑張ります
ダイエット中だったが、試験をがんばった自分へのご褒美と称してカフェ・ドゥ・マゴのチョコレートパフェを食べに行くと、仗助が一人で座っているのが見えた。
仗助が一人でカフェにいるなんて珍しい。二人きりでお喋りできるかもと思うと嬉しくて、ドゥ・マゴへ早歩きで向かう。
チョコレートパフェを注文し、仗助の前の席に座ると、私に気付いて笑顔を向けてくれる。
世間話を始めたが、なんとなくいつもよりテンションが低い気がする。
つい一週間くらい前に会った時は、億泰と一緒に「宝くじが当たったんスよ!」なんて大はしゃぎしてたのに、今日はどうしたんだろう。
長い睫毛を伏せてアイスコーヒーをぼーっと見つめている姿ですら絵になるなあ、なんて思う。
「仗助、何かあったの?テンション低くない?」
途中で心配になって声をかけると、「バレちまってましたか」と眉尻を下げた仗助と目が合う。
可愛い、大型犬みたい。
なんて思ってると仗助はガサゴソとスクールバッグから自身の財布を取り出し、
「これから夏休みなのにお袋に口座閉鎖されちまって…今全財産が3万円しかないんスよ」
と財布の中の3万円をヒラヒラと見せてきた。
高校生の夏休みって3万円もあれば十分じゃないの?と思ったが仗助はブランド好きだし遊園地にも行きたいので3万円じゃ全く足りないらしい。
しかもぶどうヶ丘高校ではバイトが禁止らしく、
「俺の高校一年の夏休みは終わりッスよ〜」
なんて言うものだからちょっと可哀想になってきた。
どうにかしてあげられないかなあと色々考えて仗助の方を見ると、汗をかいたタンクトップに張り付いたたくましい胸筋が目に入る。
ドキドキしながらも眼福だ〜、なんて思いながら見ていた時、閃いた。
私も仗助もハッピーになれる方法を。
「ねえ、仗助」
「何スか?」
「私の家でアルバイトしない?」
笑ってそう告げると、仗助が目をぱちくりとさせていた。
「お邪魔するッス…」
仗助が目を泳がせながら私の部屋に入ってくる。
ふふ、計画通り……
事の顛末はこうだ。
私は食事制限のダイエットをよく失敗してしまうので(たぶんドゥマゴのパフェが原因)、筋トレで体を絞ろうと思っていたけど、パーソナルジムはとても高い。
女子大生にはなかなか払えない値段設定だ。
そこで、仗助に私のマンションでパーソナルトレーニングをしてもらえばお互いWIN-WINなんじゃない?と提案した。
最初仗助はなまえさんからお金なんてもらえないッスよ〜!と言っていたが、お金を払わないと筋トレのモチベーションが低くてやらないから!と説得したら受け入れてくれた。
というのが、建前で、仗助のことが好きな私にとってこれは下心たっぷりの提案なんだけど、仗助は気付いてなさそうだ。
私は仗助のことが好きだ。
結構アピールしてるつもりなのに、仗助は全然気づいていない。康一くんや、あの億泰でさえ私のアピールに気付いているのに…!
純愛タイプとはいえあまりにも鈍感すぎる…
そこで、トレーニングを介しての吊り橋効果?を狙って徐々に仗助と近づき、両思いになれたらいいななんて下心が隠されていた。
仗助を待つ間、この前ドゥマゴで見えた仗助のタンクトップに張り付いた胸筋を思い出していたらよだれが垂れそうになった。
玄関チャイムが鳴り、トレーニングウェアで仗助を出迎えると、ギョッとした顔をされる。
「え、そんなにだらしない体してる…?」
と聞くと
「い、いやッ!!違うんス!そ、その…」
「そんな露出度が高いウェアだと思わなかったんでびっくりしちまって……可愛い…グレートッス…」
と顔を真っ赤にして私から目線を外す。
ドキドキさせるためにスポーツブラとレギンスにしたんだけど、そんなに顔を真っ赤にされるとこっちも恥ずかしくなってくる。
しかもかわいいと褒められたことが嬉しすぎて、口角がつい上がってしまう。
変な顔をしているのを誤魔化すように、トレーニング始めよっか!と言って片付けた部屋に案内するのが精一杯だった。
仗助は「なまえさんがんばってー」なんて言いながらも結構スパルタで、エアコンをつけていたのに終わる頃には汗だくになった。
指導する側の仗助も暑いのか、ちょっぴり汗をかいていたので私が急いで入ったあとにシャワーを浴びてもらった。
Tシャツとショートパンツのルームウェアに着替え、自分の髪を乾かし終わったのでお茶でも入れようかなと思っていたら、
「すいません、替えのタンクトップ、リビングに置いてきちまいました」
と言ってシャワールームから仗助が出てきて心臓が跳ねた。
髪は濡らさなかったのかいつも通りのかっこいいリーゼントだが……
上半身がッ!!裸なのであるッ!!
ジョースター家の遺伝と日々の努力、両方が合わさって仗助の肉体は芸術品みたいに美しい。
完全に釘付けになってしまい、私はもう下心を隠すことができなくなってしまっていた。
「仗助、お願いがあるんだけど」
「ん?何スか?」
「仗助の筋肉、触らせてほしいの」
気持ち悪い女だと思われたかな?と思い恐る恐る仗助の顔を見ると、
一瞬きょとんとした顔をしていたが、すぐに「いいっすよ」とほんのり赤い顔で腕を差し出してくれた。
向かい合って座るような体勢になり、
「失礼します!」
と言って意を決して仗助の腕をそっと触ると、ゴツゴツしていて血管も出ていて男らしい。
「わー筋肉すごい、かっこいい…」
思わず本音が漏れる。
顔もかっこいいんだけど、肉体も素晴らしい。
腕を満足するまで触ったあと、胸筋も触っていい?と聞くと恥ずかしいのか顔を赤くした仗助がこくこくと頷いた。
あまりにも最高のシチュエーションで、もう私の口角は上がりっぱなしだ。
デレデレした気持ち悪い顔をしてるに違いない。
仗助の胸筋をそっと触り、肩の方にも触れると首筋の付け根に星形のアザがチラリと見えた。
「あ、これジョースター家の遺伝なんだよね?素敵!」
と言ってよく見ようとしたら足元のバランスを崩してしまい、とっさに私を抱きかかえてくれた仗助の上に覆いかぶさるような体勢になってしまった。
「あ、ごめん!」
慌てて退こうとしたが、抱きしめられているのと、さっきのトレーニングで腕がプルプルしていて思うように動けない。
仗助のたくましい胸板と自分の胸がTシャツ越しに触れ合う感覚がして、顔が沸騰しそうなほど熱い。
一向に抱きしめている腕を離してくれる気配がなく、私の顔の角度では仗助の首筋しか見えないので、まさかどこか打ったのではと思い不安になって声をかけてみる。
「じょ、仗助…?」
「なまえさん、あんた無防備すぎッスよ」
と耳元で囁かれ、腰のあたりがゾクゾクする。
んんっ…っと声を漏らしてしまうと、仗助の抱きしめる力が強くなり、苦しくなる。
「仗助?」
焦って名前を呼ぶと仗助が体を反転させ、私が押し倒されているみたいな体勢になった。
真っ赤な顔で仗助の顔を見ると真剣な顔で私を見つめていた。
「アンタは何とも思ってないかもしれねーけどよォ、俺はなまえさんのこと好きなんスよ」
と言われて、ぽかん、と口を開けた。
まさか、仗助も私のことを好きだったなんて…!
嬉しさと驚きとで感情がぐちゃぐちゃになる。
「わ、わたしも…仗助のこと好き」
なんとか声を絞り出して答えると、仗助は
「グレート……超可愛いッス…」
と言って顔をゆっくりと近づけてきた。
キ、キスされる…!と思ってぎゅっと目を瞑ると、仗助の唇が私の唇に重なった。
ちゅっと音を立てて唇が離れる。
「へへ、お小遣いより良いもん貰っちまいました」
といたずらっぽく仗助は微笑んだ。
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脳内に仗助を飼って筋トレ頑張ります
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