セノの部下。任されたことは何でもそつなくこなす。誰に対しても臆さずセノに対してもフランク。
セノ
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「大マハマトラー、報告書っすー」
「ああ………そういえば、頼んでいた件はどうなっている?」
「ばっちり準備中です!」
「終わったのか終わっていないのか」
「進捗に問題なく、今日中には完了しまーす」
「……わかった」
報告書を受け取って頼んでいた仕事の進捗も確認出来たから話を終わらせたにも関わらずラエルは下がろうとせず、オレに視線を向けてくる。まだ何か用件でもあるのかと顔を上げれば少し気の抜けた緩く、けれども読めない表情のラエルと視線が合う。
「……大マハマトラ、今って何時かご存知で?」
「は?………午後1時過ぎだが」
話の意図がわからず時間を答えはしたが、少し間を置いてラエルはわざとらしく息を吐いてからオレの目の前に包みを差し出してきた。
「あんたが出来る人ってのは知ってっけど、そーいうところはダメっすねー」
「…………」
「仕事に熱中すんのは結構っすけど、ちゃーんと食べてくんなきゃ下っ端は気になってしょーがねーんすよ」
「……何の匂いかと思えばお前が原因か」
「いや、そこじゃねーんだわ」
机に包みを置いて下がろうとするラエルを呼び止めれば怪訝そうに振り返った。
「気を遣わせてすまない、ありがたく頂こう」
「!……どーいたしましてー。大マハマトラは世話が焼けるなー」
「調子に乗るな。さっさと仕事に戻れ」
「りょーかい。あ、次同じようなことがあったら大マハマトラの嫌いなもの持ってくるんでー!」
オレの好みも知らないくせに。
呆れながら包みを手に少し休憩することにした。ついでに持ってきた報告書に目を通していて気付いたことが声に出た。
「……報告書に落書きするか普通」
余白によくわからない箇条書された文字と絵が描かれていて怒るよりも呆れが勝ったのは言うまでもないだろう。
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