短編なのだ

 夢を見たのだ。
 それは■■な■■で、恐ろしい夢だったのだ。
 普段その上に載って思い出さないようにしてある重しがなぜか夢の中では取れてしまうのだ。だからそんな夢を見てしまうのだ。
 その夢は許せない夢で、許せないことばかりで、気付けば現実までジライだらけなのだ。
 他のフレンズよりもジライの多い生き物になってしまって取り返しがつかないけれど、ジライがないと己の身を守れない、そうでもあるからたくさんのジライが捨てられないのだ。
 物を持ちすぎているのだ? けれども気付くと過去は真っ白、平坦な雪原になっているのだ。
 物が持てないから代わりに過去が雪原になっているのだ?
 わからないのだ。
 だけど不具合が起きているということだけはわかるのだ。
 あんな夢は見たくなかったし、二度と見たくないのだ。
 けれどもきっと、近いうちか遠いうちかわからないけれどまた見てしまうのだ。
 それが悪夢というものなのだ。
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    拍手なのだ