短編なのだ

「せんきょに行ったのだ」
「せんきょとは何なのだ?」
「しらないのだ。何か、紙に書いて入れたのだ」
「何を書いたのだ?」
「世界が幸せになりますようにって書いて入れたのだ」
「おこられるやつなのだ」
「あれ、せんきょってなにか知ってるのだ?」
「……それは、何かの名前を書かなければいけないのだ」
「何の名前なのだ?」
「セルリアンなのだ」
「嘘だね~」
「「ふぇねっく」」
「せんきょはね。当選させたいものの名前を書くんだよ~」
「………」
「じゃあアライさんはふぇねっくの名前を書くのだ!」
「私はりっこうほしてないから、りっこうほしてるヒトの名前を書こうね~」
「ん~……めんどくさいからやめるのだ!」
「アライさ~ん……」
「どのみちアライさんはせんきょに行ったから、もうせんきょはできないのだ!」
「そうだったね~」
「ぱーくが幸せになることをねがうのだ!」
「……もう……でるけどね~」
「ふぇねっく、何か言ったのだ?」
「何も? えらいね、アライさん」
「えへへ」
「えへへ」

 おわり
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    拍手なのだ