短編なのだ

「いやなのだ、見たくないのだ」
「見てください、見ないと同定ができない」
「いやなのだ……いやなのだ……」
 薄目を開けて見たのだ。■■で■■■、どっちがどっちかわからないのだ。
「■なのだ……」
「ではこちらは?」
「■なのだ……」
「本当にそうですか? よく見て、こちらは?」
「■なのだ」
「ではこちらは?」
「■なのだ!」
「わかりました、■■の準備をしていてください」
 ざりざりざりざり。
 空気が汚れているのだ。それは■■■、何もかもを汚染し崩壊させるものなのだ。
 アライさんは■■じゃないのでそんなところにはいたくないのだ。でもアライさんの  の■■はここにあって、■うために居続けなければいけないのだ。
 外に出るためのものはもうないのだ、■■活動優先なのだ。■■はアライさんたちを見捨てたのだ、このままここで■■■いくしかないのだ。
 そう思って、■■に乗ったそれらが転がっているのを見て、ああ、何もかもが終わりなのだなと悟って、
 頭痛がしたのだ。
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    拍手なのだ