短編なのだ

 ○月バツ日。
 今日は何もかもだめだったのだ。
 朝起きて、食べて、寝て、昼起きて、食べて、寝て、夕起きて、寝て、起きて、散歩に行って、すぐ帰って、また寝て。
 眠ってばかりの毎日。
 潜行するのだ。潜行、潜行するのだ。
 海に潜っても過去があるばかり、何もないのだ。永遠に未来には進めないのだ。深海で沈むだけ。
 けれどそれにもいつか終わりが来るのだ。
 終わりが来たら、また新たな終わりが始まるのだ。
 そうやって、少しずつ終わっていくのだ。
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    拍手なのだ