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「おい越野、今日も来てるぜ、愛しのハニーが」
俺の言葉に越野はものすごいしかめっつらをして口をへの字に曲げた。
「勘弁しろよ仙道。目茶苦茶迷惑してんだぜ俺。お前アイツと同じクラスなんだろ、何とかしてくれよ」
やなこった。
同じクラスったってあんなにガンガン突っ込んでくる女は苦手だ。
本人はファウルスレスレのつもりかもしれないけど越野のあの様子じゃとっくに5ファイルやらかして退場になっているのに気付かない辺りもイタイっちゃイタイ。
勢いよく教室のドアを開けたら恋バナに花を咲かせている彼女らとバッチリ目が合った。
おぉヤバイと思った俺の直感は正しくて「やだ~仙道聞いてたの~?」と俺に話し掛けてくるんだから思わず聞こえなかったフリをして逃げようかと思った。
「ちょっと~仙道からもコッシーにプッシュしといてくんな~い?ってかコッシーを落とすにはどうしたらいいのか相談にのってよ~」
別に越野の事を助けたくないわけじゃないんだけど、群れた女がどれだけ恐い生き物かなんて多分越野よりも俺のほうがよく知っている。
越野の友人としてはね、ハッキリ言ってやりたいよ。押してもダメなら引いてみろ、相手も大喜びだってさ。
だけどそしたら明日から俺のなけなしの名誉はがた落ちで、ありもしない仙道伝説が出来上がるんだ(しかも大概女絡みの嫌な噂が生まれるに決まってる)
越野には悪いけど俺は友情より保身が大事で、だから当たり障りなくこう言うんだ。
「押してもダメなら引いてみたら?」
そう、最後の大切な一文は省いてね。
title by 確かに恋だった
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