お題
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ハァ…もうめっちゃかっこええわぁ~」
コイツがバスケの地方大会をマメに見に来るのは別に俺らの応援というわけではなく、それどころかライバル校の応援のためなのだ。
「ハァ…土屋くん最高やぁ」
「お前な、それをわざわざ俺んとこ来て言うなや」
だって他に土屋くんの魅力を知っとる人おれへんのやもんって、俺も知らんわ。
「土屋の周りをチョロチョロするだけで話かけられもせぇへんくせにやな、」
「ええねんええねん、だって見とるだけでここんとこがギュウッってなんのに、話したりしたら失神してまう」
胸に両手を当てて柄にもなく乙女を気取るコイツはどこまで土屋に本気なのだろうか。
これ以上近づく気も逆に離れる気もないようで、だから尚更見ているだけで煩わしい。
「何、乙女になっとんねん。「見つめるだけで胸が痛い」か、相手は頭が痛いやろな」
ホンマ鬱陶しいわと俺が鼻で笑ってみせても、頭に焼き付けてきたという土屋のビジュアルを思い出す彼女にとってはどうでもいい事らしい。
「ほんなら南~、土屋くんに頭痛薬届けたってー」
「なんでやねん!」
「だってあたしの胸の痛みはあんたんちの薬でも治されへんやんか。」
確かに重症。
「お前かなりイタイな」
「えぇねんイタイ子で」
そんなお前見てたら胸も頭もイタなんねん、とは口が裂けても言えへんけど。
title by 確かに恋だった
.