ごちゃまぜ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
いつになく落ち着かない様子の清田は手をポケットに突っ込んだり出したりを繰り返し、たまに変な咳ばらいをした。
彼に落ち着きがないのはいつもの事だからそれだけなら気にならなかったのだけれど、拗ねたように唇を尖らせているのが何故なのかは若干気になる。
拗ねた時だけでなくてバツが悪い時にも清田はこんな顔をした。でもどっちにせよ今のあたしにはその理由がわからない。
あー、アレか。
こないだ他校の生徒にラブレター貰った事をあたしに隠しているのが後ろめたいんだな。
実は知ってるんだけどね。
「さみーなー」
そう言った清田の声はいつもと同じで、だからあたしも同じ言葉を返した。
すっかり暗くなってより冷たくなった空気に頬をピリピリと刺激される。
「ねぇ帰ろうよ」となかなか動かない清田を急かすと、不意に彼の大きくてザラザラした手があたしのそれを握りしめた。
掌と掌が重なるこの感触が好きなんだ。
嬉しくて隣を見上げたらそこには緊張した顔の清田がいて、そしてあたしは直感する。
こんなにも寒いのに清田の手はやたら熱く汗ばんでいるようにも思えて、少し震えている指先はあたしのものなのか彼のものなのか分からない。けれどやがて唇に触れたぎこちないキスは紛れもなく清田のもの。
きっとあたしは何年経ってもはこのキスを忘れないだろうし、不器用な彼がとてもとても好きだった気持ちも忘れない。
だから清田も、あたしにドキドキしてくれたこと、忘れないでいて欲しい。
Don’t forget
彼に落ち着きがないのはいつもの事だからそれだけなら気にならなかったのだけれど、拗ねたように唇を尖らせているのが何故なのかは若干気になる。
拗ねた時だけでなくてバツが悪い時にも清田はこんな顔をした。でもどっちにせよ今のあたしにはその理由がわからない。
あー、アレか。
こないだ他校の生徒にラブレター貰った事をあたしに隠しているのが後ろめたいんだな。
実は知ってるんだけどね。
「さみーなー」
そう言った清田の声はいつもと同じで、だからあたしも同じ言葉を返した。
すっかり暗くなってより冷たくなった空気に頬をピリピリと刺激される。
「ねぇ帰ろうよ」となかなか動かない清田を急かすと、不意に彼の大きくてザラザラした手があたしのそれを握りしめた。
掌と掌が重なるこの感触が好きなんだ。
嬉しくて隣を見上げたらそこには緊張した顔の清田がいて、そしてあたしは直感する。
こんなにも寒いのに清田の手はやたら熱く汗ばんでいるようにも思えて、少し震えている指先はあたしのものなのか彼のものなのか分からない。けれどやがて唇に触れたぎこちないキスは紛れもなく清田のもの。
きっとあたしは何年経ってもはこのキスを忘れないだろうし、不器用な彼がとてもとても好きだった気持ちも忘れない。
だから清田も、あたしにドキドキしてくれたこと、忘れないでいて欲しい。
Don’t forget