ごちゃまぜ
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わめき立てるアタシの前で 当の本人はいつもの涼しい顔を壊さんと アタシの話になど全く興味ありませんと主張するオーラをブンブン撒き散らしながら視線を逸らした
アンタ、ちょっと、土屋!人の話聞いて…
言い終わらないうちに土屋が人差し指を自分の耳に突っ込んだ うわムカつく なんでコイツこーゆー男なんやろ
なんっでそんなに性格悪いんや自分!友達おらんなんで!ついでに彼女もおらんなんで!
ってそんな気ないけど どうせ聞いてないなら言うてやる たまには危機感を抱けボケ いや抱かせてやりたいのは山々やねんけど 別れ話を匂わせるようなリスクの高い切り札を切る勇気なんてあたしにはない
だから土屋を調子に乗らせてまうねん いや 分かってる 分かってんねんけど
おん えーよ
は!?と土屋を見上げたらいつの間にか指耳栓引っこ抜いた土屋が ほな明日からお友達でよろしく とぬかした
使うつもりのなかった切り札を切った事になっていることに驚くよりも あたしのめっちゃ奥の奥にしまってあった最終手段さえ奴にはどうでもいい事らしい事にムカついて ついでに自分が哀れになる
アンタ サイテーや!
思いっきしビンタかましたろとしたら それはヒョイと避けられた
絶対殴ってくると思たんやなー
見下ろされてるのは仕方ないこの身長差やけど ていうか見下されてる気がする そしてそのなんでもお見通しですーて顔がムカつく そんなちっこい目に見透かされたないっちゅーねん
すかさず臑蹴ったった
だッ
流石にアタシのこの行動までは読めんかったらしくって その場にうずくまった土屋にザマミロと舌出して逃げた
誰やクールな土屋くんがカッコええとか言うた奴 クールってまんま冷たい奴って事やん
部活部活でちっとも構ってくれへんし 今みたいにロクに喧嘩にもなれへん
クールな土屋くんラヴっちゅーなら一回付き合うてみたらええねん
…いやそれはあかん
アタシが彼女やねんから他の女には渡さんで 死守したる シシュ
そう思い立ったら急に土屋が居なくなる恐怖みたいなんを感じた
土屋を追いかけなと慌てて旋回
顔をあげて正面見すえたら ヤツは同じ場所でアタシが戻ってくるのを知っていたかのように 腕を組んでジッとこちらを睨んでた
それに驚いたのは一瞬で すぐに口許が緩み出すのを隠されへん
これから無言の圧力攻撃が始まんねやろうけど こんな風に誰よりアタシの事分かってるダーリン相手やし 愛の力で堪えてみせるわ!