ごちゃまぜ
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昨日な 南と喧嘩してん
昼休みに教室を渡って 岸本の前の誰のか知らん席を拝借して そしてウチはこんな報告をする
で?
またかい とは言わない岸本に ポツリポツリと愚痴を零せば 彼は興味なさそうに鼻をほじるそぶりをして そして決まって最後にこう言う
せやかて好きなんやろが
こんなに近くに居ながら 不自然なほど目を合わさずに淡々と会話するウチらは あぁ 一体いつ どこで このボタンを掛け違えてしまったんやろか
岸本を困らせたくなくて いつものようにただ無言で頷いた
ならしゃーないやんけ
そして彼もまた いつもの台詞
ふと顔を上げれば 頬杖をついた岸本の顔は窓の外に向けられていて 合わない視線に少しの安堵を感じる自分が切ない
しゃーないで収まるんなら ねぇ 岸本
南と喧嘩する度に話を聞いてくれたアンタの事を いつからか好きになってしまったことも
しゃーないやんか
きっと南はそれに気付いていて けれど岸本はウチよりも南が大切で
そしてウチが両方失いたくない欲張りで狡い女でも
しゃーないやんけ と
そう言って欲しいねん</font>
壊せないトライアングル