お題
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あたしだって乙女なわけだし、大好きな藤真に好きだって気持ちを形にして伝えたいと思う時だってある。
「好き」と言葉で伝えるのは簡単だけどそんなんじゃなくて、例えば手作り弁当だとか手作りチョコだとかもそれを示すひとつの手段だと思う。
でもどうせなら形に残るものがいい。
暇潰しのつもりなのだろうか。
クラスでも大人しくて目立たないタイプの女の子が秋口から編み物をしている姿を時々見かけた。
何回かその姿を見かけたある日、あたしはピンときたの。
コレだって。
標準をバレンタインデーに合わせて、乙女チックに手編みのマフラーなんていいかも。
毛糸を選ぶには細心の注意を払って、センスのないマフラーを作る気はないし。
藤真に内緒で作り上げたマフラーはシンプルだけどまぁまぁの出来映え。
チョコも一応手作りで用意したけど、あたしの中でのメインはこれだった。
バレンタインの日には綺麗にラッピングしたそれを抱えて意気揚々と藤真の元へ。
あたしの姿を見つけた藤真は「お」と声を上げて綺麗な顔を緩ませた。
しかしラッピングを解いて手作りマフラーと対面した瞬間に氷の王子と化す。
「あのさぁ…」
手編みマフラー贈っていいのは二次元の住人だけだからさ
「そういえばお前、手塚漫画に出てきそうな顔してるよな」
アンタの顔が二次元並に綺麗じゃなかったら絶対別れてるからね。
title by 確かに恋だった