ごちゃまぜ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
俺は別にね 恋愛するために神奈川に来たんじゃないんだよ
きりなく飛び出すあたしの不満に そう言った彼は珍しく笑っていなかった
いつもなら笑ってゴメンネと言ってくれる仙道はそこにいなくて そしてあたしは自分の失敗に気付く
だけどあたしの気持ちも分かってよ バスケばっかりの仙道があたしに費やしてくれた時間がどれだけあったっていうの?ただ一緒に帰りたかった 電話が欲しかった 休みの日には一緒に出掛けたかった それをいくつ叶えてくれた?当たり前の事を当たり前のように求めたあたしが そんなに悪いの?
自分を正当化したくて 少しでも自分の気持ちを分かって欲しくて それを伝えようとすればするほど仙道の気持ちが離れて行くのが手にとるようにわかった
言葉を吐き出す度に涙も零れ出す そんなあたしを目の前にして困ったようなため息をついた仙道に胸が酷く痛んだ
…もう
いやだ そんなつもりじゃない それは仙道の逃げでしょう?
耳を塞いで話を続けさせまいとしたあたしを許さない彼は 誰にでも優しい 仙道くん じゃなくて 彼をそんな風にしてしまった自分が酷く惨めで また仙道を悪者にして泣くしかなかった
涙が愛を流してしまった
title by gleam
2008/08/08