ごちゃまぜ
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入学した時から既に有名だったひとつ上の先輩は背が高くて笑顔が素敵でバスケ部のエースで優しい人
女の子なら誰しもが憧れるほど完璧なのに彼女はいないらしいと それに釣られて告白して撃沈した同級生はあたしが知っているだけでも片手では片付けられなくなっていた
仙道先輩に告白してフラれる事は既に恥ずかしい事ではなくなりつつあって 記念受験という言葉に倣って記念告白なんて言葉さえ生まれる始末
口では記念告白だなんて言いながら期待していないなら告白なんてするはずない事は百も承知
皆ギリギリのところでプライドを保ちたかったのだ だって練習を見に行けば優しくしてくれるのだからその人は
ごめんね
気持ちは嬉しいんだけど
記念告白と言い訳して身の程知らずの期待をした
形のよい眉を下げてその人は申し訳なさそうな顔を作る
いいんです
気持ちを伝えたかっただけですから
無理に貼付けた笑顔
あたしだけは特別かもしれないと思っていたのはやっぱりあたしだけで 敗れた今となればその隣に並べると夢見ていたままの方がよかったのかもしれないと後戻りできない時間を思う
最後にひとつ
教えてください
その場所は誰のものですか
title by dix
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