馴れ初め
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( 君 視点)
山崎さんとタメ口で話すようになってから、私たちのメッセージのやり取りも少し増えた。仕事の合間に彼のメッセージを見るたび、心が温かくなるのを感じる。
ある日の夕方、山崎さんからメッセージが届いた。
山崎:
君さん、今度の日曜、空いてる?
久しぶりに非番が取れたから、一緒にお茶でもどうかな。
前に話してた、万事屋の近所にある美味しい甘味処に行ってみたいんだけど。
万事屋……坂田銀時さんが営む、あの有名な何でも屋さんのことだ。山崎さんが万事屋を話題に出すのは珍しい。
君:
山崎さん、ありがとうございます。空いています!
甘味処、私も行ってみたいです。楽しみにしていますね。
約束の日曜日。
私は約束の場所である、万事屋が入っているビルの近くで山崎さんを待っていた。山崎さんは少し遅れてやってきたが、今日の彼は隊服ではなく、ラフな私服姿。なんだか、ホッとする。
「ごめん、君さん! 近藤さんに捕まって、少し遅くなっちゃった」
「大丈夫ですよ、山崎さん。近藤さん、お元気そうでしたか?」
「ええ、もう、元気すぎるくらいにね……さ、行こうか」
私たちは、目当ての甘味処へと向かった。そこは、小さな店構えながら、上品な和菓子が人気のお店だった。
お店で甘いものを堪能した後、山崎さんは少し緊張した様子で私に尋ねた。
「あの、君さん、この後、ちょっと万事屋の様子でも見ていかない? ……いや、その、仕事じゃなくて、ちょっと面白い人たちがいるから、紹介したいんだ」
山崎さんが誰かを紹介してくれるなんて、少し驚いた。
「万事屋、ですか? はい、ぜひ」
万事屋が入るビルの階段を上ると、入り口は開けっ放しになっていた。中からは賑やかな声が聞こえる。
「へー、ジミーくんがこんな可愛い姐さんとデートとはねェ。やるじゃねーか」
万事屋の扉をくぐる前に聞こえてきた、けだるい声。坂田銀時さんだ。彼は、ソファでだらしなく寝転がりながら、私たちを見つめた。
「ちょっと、銀さん! 山崎さんが来てくださったんですよ!」
立ち上がってこちらに近づいてきたのは、眼鏡をかけた真面目そうな青年、志村新八さん。彼の穏やかな笑顔に、私も少し安心した。
「こんにちは、君と申します。山崎さんとは、ご近所で」
「どうも、志村新八です。山崎さん、傘のお礼のデートですか? 噂になってますよ、真選組で」
「うわああ、新八くんまで知ってたの!? 違う、お礼は前に済ませたから、これは、純粋に……」
山崎さんが慌てて否定しようとした時、奥からチャイナ服の少女が飛び出してきた。
「ジミー! この女は誰アルか! 私のあんぱんを狙うスパイアルか!」
「違うよ、チャイナさん! 君さんは、俺のアンパンに興味なんてないよ!」
「ふーん。まあ、お姉さん美人だから許すアル。お姉さん、私の定春もいるネ、見るアルか?」
神楽ちゃんは、聞いていた印象よりもずっと人懐っこい笑顔で、私の手を掴んだ。山崎さんへの態度は相変わらず辛辣だが、私には年上のお姉さんに接するように、素直に懐いてくれているようだった。
「神楽ちゃん、可愛いなぁ。定春くん どこにいるの?」
「こっちアル!」
神楽ちゃんに連れられ、奥へ向かおうとした瞬間、万事屋の窓の外から聞き覚えのある声が聞こえた。
「万事屋! 桂だ! 今日は何か仕事を頼みたい!」
窓の外を覗くと、長髪の美男子が立っている。桂小太郎さんだ。
「桂!」
山崎さんが反射的に声を上げた。その顔は、一気に監察官の顔に戻る。
「山崎!? なぜお前がここにいる!?」
桂さんも驚き、すぐに逃げようとするが、山崎さんは職業病で飛びかかろうとした。
「桂! 逃がすか! 近藤さん! 土方さん! 桂小太郎発見です!」
「やめろ、山崎! 私はただ、万事屋に仕事の依頼に来ただけだ!」
二人が窓際で揉み合いになっているのを見て、銀さんが、ぐでっとした体勢のまま口を開いた。
「あーあ、また始まったよ。ジミーくんも、デート中に仕事モードになんないの。彼女、引いちゃうぜ」
銀さんのマイペースなツッコミは、一瞬で場を和ませた。
「あの、桂さん……お仕事、大変ですね」
私がそっと声をかけると、桂さんは山崎さんから離れ、少し目を丸くして私を見た。
「君は……。ああ、山崎の連れの人か。君は、万事屋の知人か? 穏やかで、とても良い雰囲気だ。私は桂だ。よろしく頼む」
桂さんは、私の言葉にすぐに警戒を解き、穏やかに挨拶を返してくれた。山崎さんとは敵対関係にある彼が、私には万事屋と同じように接してくれることに、少しホッとした。
結局、桂さんは山崎さんに追われる形で慌ただしく去っていったが、その後に残ったのは、万事屋と私、山崎さんの間の、温かい空気だった。
「君さん、ごめんね。いつも、俺といるとこんなドタバタに巻き込まれちゃう」
山崎さんが、少し申し訳なさそうに言った。
私は首を横に振った。
「ううん、大丈夫ですよ。賑やかで、楽しかったです。山崎さんの周りは、素敵な方ばかりですね」
新八くんと神楽ちゃん、そして銀さんの穏やかな眼差しに見守られながら、私と山崎さんの関係は、この混沌とした街の中で、確かな一歩を踏み出したのだった。
山崎さんとタメ口で話すようになってから、私たちのメッセージのやり取りも少し増えた。仕事の合間に彼のメッセージを見るたび、心が温かくなるのを感じる。
ある日の夕方、山崎さんからメッセージが届いた。
山崎:
君さん、今度の日曜、空いてる?
久しぶりに非番が取れたから、一緒にお茶でもどうかな。
前に話してた、万事屋の近所にある美味しい甘味処に行ってみたいんだけど。
万事屋……坂田銀時さんが営む、あの有名な何でも屋さんのことだ。山崎さんが万事屋を話題に出すのは珍しい。
君:
山崎さん、ありがとうございます。空いています!
甘味処、私も行ってみたいです。楽しみにしていますね。
約束の日曜日。
私は約束の場所である、万事屋が入っているビルの近くで山崎さんを待っていた。山崎さんは少し遅れてやってきたが、今日の彼は隊服ではなく、ラフな私服姿。なんだか、ホッとする。
「ごめん、君さん! 近藤さんに捕まって、少し遅くなっちゃった」
「大丈夫ですよ、山崎さん。近藤さん、お元気そうでしたか?」
「ええ、もう、元気すぎるくらいにね……さ、行こうか」
私たちは、目当ての甘味処へと向かった。そこは、小さな店構えながら、上品な和菓子が人気のお店だった。
お店で甘いものを堪能した後、山崎さんは少し緊張した様子で私に尋ねた。
「あの、君さん、この後、ちょっと万事屋の様子でも見ていかない? ……いや、その、仕事じゃなくて、ちょっと面白い人たちがいるから、紹介したいんだ」
山崎さんが誰かを紹介してくれるなんて、少し驚いた。
「万事屋、ですか? はい、ぜひ」
万事屋が入るビルの階段を上ると、入り口は開けっ放しになっていた。中からは賑やかな声が聞こえる。
「へー、ジミーくんがこんな可愛い姐さんとデートとはねェ。やるじゃねーか」
万事屋の扉をくぐる前に聞こえてきた、けだるい声。坂田銀時さんだ。彼は、ソファでだらしなく寝転がりながら、私たちを見つめた。
「ちょっと、銀さん! 山崎さんが来てくださったんですよ!」
立ち上がってこちらに近づいてきたのは、眼鏡をかけた真面目そうな青年、志村新八さん。彼の穏やかな笑顔に、私も少し安心した。
「こんにちは、君と申します。山崎さんとは、ご近所で」
「どうも、志村新八です。山崎さん、傘のお礼のデートですか? 噂になってますよ、真選組で」
「うわああ、新八くんまで知ってたの!? 違う、お礼は前に済ませたから、これは、純粋に……」
山崎さんが慌てて否定しようとした時、奥からチャイナ服の少女が飛び出してきた。
「ジミー! この女は誰アルか! 私のあんぱんを狙うスパイアルか!」
「違うよ、チャイナさん! 君さんは、俺のアンパンに興味なんてないよ!」
「ふーん。まあ、お姉さん美人だから許すアル。お姉さん、私の定春もいるネ、見るアルか?」
神楽ちゃんは、聞いていた印象よりもずっと人懐っこい笑顔で、私の手を掴んだ。山崎さんへの態度は相変わらず辛辣だが、私には年上のお姉さんに接するように、素直に懐いてくれているようだった。
「神楽ちゃん、可愛いなぁ。定春くん どこにいるの?」
「こっちアル!」
神楽ちゃんに連れられ、奥へ向かおうとした瞬間、万事屋の窓の外から聞き覚えのある声が聞こえた。
「万事屋! 桂だ! 今日は何か仕事を頼みたい!」
窓の外を覗くと、長髪の美男子が立っている。桂小太郎さんだ。
「桂!」
山崎さんが反射的に声を上げた。その顔は、一気に監察官の顔に戻る。
「山崎!? なぜお前がここにいる!?」
桂さんも驚き、すぐに逃げようとするが、山崎さんは職業病で飛びかかろうとした。
「桂! 逃がすか! 近藤さん! 土方さん! 桂小太郎発見です!」
「やめろ、山崎! 私はただ、万事屋に仕事の依頼に来ただけだ!」
二人が窓際で揉み合いになっているのを見て、銀さんが、ぐでっとした体勢のまま口を開いた。
「あーあ、また始まったよ。ジミーくんも、デート中に仕事モードになんないの。彼女、引いちゃうぜ」
銀さんのマイペースなツッコミは、一瞬で場を和ませた。
「あの、桂さん……お仕事、大変ですね」
私がそっと声をかけると、桂さんは山崎さんから離れ、少し目を丸くして私を見た。
「君は……。ああ、山崎の連れの人か。君は、万事屋の知人か? 穏やかで、とても良い雰囲気だ。私は桂だ。よろしく頼む」
桂さんは、私の言葉にすぐに警戒を解き、穏やかに挨拶を返してくれた。山崎さんとは敵対関係にある彼が、私には万事屋と同じように接してくれることに、少しホッとした。
結局、桂さんは山崎さんに追われる形で慌ただしく去っていったが、その後に残ったのは、万事屋と私、山崎さんの間の、温かい空気だった。
「君さん、ごめんね。いつも、俺といるとこんなドタバタに巻き込まれちゃう」
山崎さんが、少し申し訳なさそうに言った。
私は首を横に振った。
「ううん、大丈夫ですよ。賑やかで、楽しかったです。山崎さんの周りは、素敵な方ばかりですね」
新八くんと神楽ちゃん、そして銀さんの穏やかな眼差しに見守られながら、私と山崎さんの関係は、この混沌とした街の中で、確かな一歩を踏み出したのだった。