馴れ初め
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(君 視点)
土曜日、土方さんたちとのドタバタに巻き込まれた翌週。週明けから、私の仕事はいつも通り穏やかに過ぎていったが、心の中には山崎さんの存在が、以前よりも強く残っていた。
(あの、最後に言われた「君さん」の呼び方が、なんだか耳に残るなぁ……)
週末に約束していたわけではなかったけれど、私は何となく、仕事帰りにいつもの商店街を通ることにした。
八百屋さんを出た瞬間、やはり、いた。
今日は隊服姿ではなく、私服姿の山崎さん。彼は小さな公園のベンチに座り、熱心に何かをメモしているようだった。
「山崎さん、お疲れ様です」
私が声をかけると、彼はビクリと肩を震わせ、慌ててメモ帳を閉じた。
「うわっ、君さん! お疲れ様です! びっくりした……」
「すみません、驚かせちゃいましたね。お仕事中でしたか?」
「いや、違うんだ。これは、ええと……」
山崎さんは言い淀んだ。私には、それがアンパンの新作リストか、バドミントンの練習メニュー表にしか見えないけれど、詮索するのは野暮だろう。
「あの、先日は本当にありがとうございました。土方さんたち、大変そうでしたね」
「あー……あれは、いつものことだから、気にしないで。うちの隊士が迷惑をかけて、ごめんなさい」
山崎さんは、そこで一度言葉を区切り、意を決したように続けた。
「……いや、ごめんね、君さん」
彼の口から、不意に、敬語ではない言葉が飛び出した。
「山崎さん……?」
「あ、いや、ええと! その……俺、君さんと知り合ってからわりと経ったし、この前土方さんにも言われちゃったし、いつまでも敬語ってのも、なんだか他人行儀っていうか……」
彼は顔を赤らめながら、小さな声で、早口で説明してくれた。色々な理屈を盾にしながらも、私と親しくなりたいという、彼の純粋な気持ちが伝わってきた。
「もちろん、君さんが嫌じゃなければ、なんだけど……」
彼の真摯な眼差しに、私の心は温かくなった。
「はい、私も嬉しいです。……山崎さん」
私が微笑んでそう言うと、山崎さんはホッと息を吐き、満面の笑顔になった。
「そっか。よかった。じゃあ、これからはそうさせてもらうね」
🦍 公園の茂みで(近藤 視点)
「ひっそりとしてやがるな、ザキ……」
「近藤さん、静かに。見つかったら俺達の計画が台無しになりますぜ」
「そうだが、お前、なんでバナナの皮被ってんだ、総悟」
「これは変装グッズです。近藤さんは、その、なんだ……ゴリラの皮を被るのが一番自然な変装ですよ」
俺、近藤勲、そして沖田は、公園の茂みに隠れて、山崎と君さんの様子を遠くから見守っていた。トシは書類仕事で呼び出せなかったが、熱い魂はここにある!
トシから「山崎があの子といい雰囲気だった」と聞き、俺たちは監察・山崎退の恋愛を応援するべく、「見守り隊」を結成したのだ。
山崎があの子に「ごめんね」と言った瞬間、俺は思わず茂みの中でグッと拳を握りしめた。
「よっしゃああ! タメ口に成功したぞ、ザキ!」
「近藤さん! 声がデカすぎです! ほら、バレます!」
沖田に慌てて口を塞がれたが、興奮を抑えきれない。
「いいか、総悟。あの子は、山崎の、山崎の心のオアシスなんだ! 俺たちが邪魔しちゃいけねぇ! 頑張れ、ザキ!」
俺が熱く語っていると、突然、茂みのすぐ横でガサガサと音がした。
「近藤さん、なんでこんなところに?」
現れたのは、重度のマヨラーにして重度のヘビースモーカー、トシだ。
「え、土方? お前、書類は? ってか、なんで大量のマヨネーズ入った買い物袋両手に茂みに入ってくんだよ!」
「書類は終わらせた。で、山崎があの女と会ってるって聞いて、気になってな。……何だ、その格好は」
土方は俺の被っているゴリラの被り物と、沖田のバナナの皮にドン引きしている。
「土方さん、貴様、我々の**"静かな見守り作戦"**を台無しにするつもりですかィ?」と沖田が冷たい目で土方を見る。
「うるせぇ! サルとゴリラとバナナがいる時点で、既に台無しだろ!」
俺たちがドタバタしている間に、山崎と君さんはすっかり立ち話を終え、穏やかな笑顔で別々の方向に歩き出していた。
「あ! 君さんが向こう行っちまったぞ、ザキがチャンスを逃した!」
「近藤さん、山崎もちゃんと『またね』って言ってますぜ。それに、あの二人なら、その穏やかなペースで十分ですよ」
沖田はそう言って、バナナの皮を脱いだ。
トシも、静かに去っていく君さんの後ろ姿を見つめている。
「……あの子、いい子じゃねえか。山崎にはもったいねぇくらいだ。お前ら、変な真似して邪魔すんじゃねぇぞ」
「わかってるさ、土方! ザキには幸せになってもらいたいからな! ……よし、次は、『真選組公認デート作戦』だ!」
俺たちは、山崎と君さんの穏やかな幸せのために、心の中で熱い(そして迷惑な)応援を誓ったのだった。
土曜日、土方さんたちとのドタバタに巻き込まれた翌週。週明けから、私の仕事はいつも通り穏やかに過ぎていったが、心の中には山崎さんの存在が、以前よりも強く残っていた。
(あの、最後に言われた「君さん」の呼び方が、なんだか耳に残るなぁ……)
週末に約束していたわけではなかったけれど、私は何となく、仕事帰りにいつもの商店街を通ることにした。
八百屋さんを出た瞬間、やはり、いた。
今日は隊服姿ではなく、私服姿の山崎さん。彼は小さな公園のベンチに座り、熱心に何かをメモしているようだった。
「山崎さん、お疲れ様です」
私が声をかけると、彼はビクリと肩を震わせ、慌ててメモ帳を閉じた。
「うわっ、君さん! お疲れ様です! びっくりした……」
「すみません、驚かせちゃいましたね。お仕事中でしたか?」
「いや、違うんだ。これは、ええと……」
山崎さんは言い淀んだ。私には、それがアンパンの新作リストか、バドミントンの練習メニュー表にしか見えないけれど、詮索するのは野暮だろう。
「あの、先日は本当にありがとうございました。土方さんたち、大変そうでしたね」
「あー……あれは、いつものことだから、気にしないで。うちの隊士が迷惑をかけて、ごめんなさい」
山崎さんは、そこで一度言葉を区切り、意を決したように続けた。
「……いや、ごめんね、君さん」
彼の口から、不意に、敬語ではない言葉が飛び出した。
「山崎さん……?」
「あ、いや、ええと! その……俺、君さんと知り合ってからわりと経ったし、この前土方さんにも言われちゃったし、いつまでも敬語ってのも、なんだか他人行儀っていうか……」
彼は顔を赤らめながら、小さな声で、早口で説明してくれた。色々な理屈を盾にしながらも、私と親しくなりたいという、彼の純粋な気持ちが伝わってきた。
「もちろん、君さんが嫌じゃなければ、なんだけど……」
彼の真摯な眼差しに、私の心は温かくなった。
「はい、私も嬉しいです。……山崎さん」
私が微笑んでそう言うと、山崎さんはホッと息を吐き、満面の笑顔になった。
「そっか。よかった。じゃあ、これからはそうさせてもらうね」
🦍 公園の茂みで(近藤 視点)
「ひっそりとしてやがるな、ザキ……」
「近藤さん、静かに。見つかったら俺達の計画が台無しになりますぜ」
「そうだが、お前、なんでバナナの皮被ってんだ、総悟」
「これは変装グッズです。近藤さんは、その、なんだ……ゴリラの皮を被るのが一番自然な変装ですよ」
俺、近藤勲、そして沖田は、公園の茂みに隠れて、山崎と君さんの様子を遠くから見守っていた。トシは書類仕事で呼び出せなかったが、熱い魂はここにある!
トシから「山崎があの子といい雰囲気だった」と聞き、俺たちは監察・山崎退の恋愛を応援するべく、「見守り隊」を結成したのだ。
山崎があの子に「ごめんね」と言った瞬間、俺は思わず茂みの中でグッと拳を握りしめた。
「よっしゃああ! タメ口に成功したぞ、ザキ!」
「近藤さん! 声がデカすぎです! ほら、バレます!」
沖田に慌てて口を塞がれたが、興奮を抑えきれない。
「いいか、総悟。あの子は、山崎の、山崎の心のオアシスなんだ! 俺たちが邪魔しちゃいけねぇ! 頑張れ、ザキ!」
俺が熱く語っていると、突然、茂みのすぐ横でガサガサと音がした。
「近藤さん、なんでこんなところに?」
現れたのは、重度のマヨラーにして重度のヘビースモーカー、トシだ。
「え、土方? お前、書類は? ってか、なんで大量のマヨネーズ入った買い物袋両手に茂みに入ってくんだよ!」
「書類は終わらせた。で、山崎があの女と会ってるって聞いて、気になってな。……何だ、その格好は」
土方は俺の被っているゴリラの被り物と、沖田のバナナの皮にドン引きしている。
「土方さん、貴様、我々の**"静かな見守り作戦"**を台無しにするつもりですかィ?」と沖田が冷たい目で土方を見る。
「うるせぇ! サルとゴリラとバナナがいる時点で、既に台無しだろ!」
俺たちがドタバタしている間に、山崎と君さんはすっかり立ち話を終え、穏やかな笑顔で別々の方向に歩き出していた。
「あ! 君さんが向こう行っちまったぞ、ザキがチャンスを逃した!」
「近藤さん、山崎もちゃんと『またね』って言ってますぜ。それに、あの二人なら、その穏やかなペースで十分ですよ」
沖田はそう言って、バナナの皮を脱いだ。
トシも、静かに去っていく君さんの後ろ姿を見つめている。
「……あの子、いい子じゃねえか。山崎にはもったいねぇくらいだ。お前ら、変な真似して邪魔すんじゃねぇぞ」
「わかってるさ、土方! ザキには幸せになってもらいたいからな! ……よし、次は、『真選組公認デート作戦』だ!」
俺たちは、山崎と君さんの穏やかな幸せのために、心の中で熱い(そして迷惑な)応援を誓ったのだった。