あとがきとそれから
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あとがき
大変、長くかかりましたTOC。
ようやく完結でございます。
思えば連載を始めたのは…もういつだよ?;;
かなりかかってしまいましたね。
私生活ごにょごにょと言い訳しても仕方ないのであれですが、当時高校生だった私も今や大人の事情ですとだけ言ってみたりします。
ただ、この連載はどうしても最後まで書きたいと思っていました。
それだけに思い入れの強い作品です。
(TOCも、TOSもね)
一応このTOCではシュアちゃん(デフォルト)が主人公だったので、ゼロスのロイド君に対する思いなどがあまり書けませんでしたが、その辺りは原作とラタトスクが分かりやすく…いえ、決してあの放棄じゃないんですよ。
そしてラブラインの基本的に少ないお話でした。
夢小説なのに!この野郎!と思ったみなさんすみません…orz
ただ、自分の中ではゼロス君とシュアちゃんは綱渡り的な関係にしたかったんです。
一本の綱を両側からじわりじわりと近づいていくような。
途中立ち止まるシュアちゃんですが、後戻りなんてできない一本の綱の上でちょっとずつゼロスに引っ張られていくような、そんなイメージでした。
短編を好んで書く藤沢としては、せっかくの長編だったので男の子の気持ちと女の子のときめきに苦戦しつつ…ゼロスはシュアちゃんをとにかくお宝のように大事な存在として、シュアちゃんは女の子なのでときめきだけをちりばめていたつもりです。…つもりです。伝わったでしょうか?
何度も書き直しましたが、きっとまたそのうち加筆修正したくなる日が来るかもしれません。
それからラタトスクに食い込んだ番外編なるものも近いうちに書く予定です。まぁ、その後なお話だと思っていただければ…。
長い間待っていて下さった方、そして長いこのお話を最後まで読んで下さった方、本当にありがとうございました。
今でも待ってますというお便りをいただくととても励みになっていました。
さて、実はここで終わりじゃないんです。
そう、そうなんですよねー、なんでシュアちゃん帰ってきたの?って、疑問ですよねー。
本編はなんやかんやと説明を加えたくなかったので、あれで終わりですが気になる方のみ。
そんなわけで次のページから、少しだけ、その後のお話を用意しました。
ここまで読んで下さったみなさんに心より感謝しつつ。
また、会う日まで。
2012/2/2 藤沢考
二人は、その肩を並べて丘の上、一本の木の幹に寄りかかりどこか遠くを眺めていた。
今までの自分たちの時間か。
もしくはこれからの時間か。
それとももしかすると本当に、ただただ遠くを見つめているだけかもしれなかった。
「…ゼロス」
「んー?」
「…ごめんね」
「…は?」
「うーん…なんか、いっぱい」
シュアは苦笑だけするとそのままそっと口を開く。
「私ね、ずっと考えてた。ルビとゼロス…自分はそれをどう見たらいいのか、人間でもエルフでもハーフエルフでもない自分が、ゼロスに対しての自分の気持ちを受け入れていいのか。それから色々」
「…そんで?」
「うん。でも、道理ばかり考えてデリス・カーラーンに向かった時…すごくすごく後悔したの。ゼロスが伸ばしてくれた手が、もう届かないんだなって思ったら…すぐにゼロスに会いたくなった。会って、ちゃんと自分の気持ちも伝えればよかったって、また、泣いちゃった」
シュアは泣き虫だからなー、と零したゼロスに小さく笑う。
「そうしたいってこと。自分がどうしたいのか、それが大事だってこと。それはゼロスに対しても同じだった。ルビの生まれ変わりでもそうじゃなくてもゼロスを特別だって思うのに変わりはなくて、私がどんな存在でも私の気持ちは変わらないんだって。それを…泣きながら、ようやく思い知ったの」
「だから…こんなに遅くなって、ごめんね」
「…ほんとーにな。三ヶ月分、返してもらわなきゃな」
「え?」
「三ヶ月分、濃縮して俺さまのこと愛してくれんでしょ?」
ん?と上半身で被さってきたゼロスの顔が、影って少し暗くシュアの目の前まで近づいてくる。
飛び出そうな心臓に困惑しながらシュアがゼロスの目を見つめ返すと、そのまま優しく唇が触れ合った。
すぐに離れた互いの顔を見つめて1秒、ゼロスは再び木の幹にその背を預けた。
「で、どーやって帰ってきたのよ?」
「うん、本当は転送されてすぐに、戻ってきたの」
「…はああ!?」
思わず身体を起こして振り返るゼロスがに、シュアは小さく苦笑した。
「泣いて後悔してる私にね、クラトスが背中を押してくれたんだ」
だから本当にいいのかと言ったのだ…
その時、そう言ってクラトスは泣きじゃくるシュアを強引に立たせて両肩を掴んだ。
覗き込むその目は真剣に、言い聞かせてきていた。
『早速後悔してるようでは、これからお前はどうして過ごしていくつもりだ?後悔を抱えたまま生きる辛さは…理解していると思うが?』
『クラ…トス…』
『今ならまだ間に合う。お前の力とデリス・カーラーンがあればまだ戻れる。その翼とマナの力を使って戻れ。急げ!』
半ば怒鳴るようなクラトスの姿に驚き、躊躇しながらも、シュアは一歩後ずさるとすぐにクラトスへと背を向けた。
『お前はまだ自分の生を全うしていない…今度こそ、自らを生きるんだ。マーテルも、それを望んでいるだろう…』
クラトスの最後の言葉を聞きながら、シュアは衝動に任せるように地を蹴っていた。
マナを使い、熱圏や成層圏を乗り超えようやく地表にたどり着いた時には、体内のマナはほとんど使い果たし、空っぽだった。
そして偶然なのか、降り立った場所が懐かしい一軒家であることに、シュアはまた助けられてしまったなと苦笑した。
「…そんな感じかな」
「で」
話し終えたシュアに、隣から短いたった一文字の返事が返ってくる。
で、って…?と見上げたシュアに、ゼロスはもどかしいように眉根を寄せた。
「で、三ヶ月もどこでどうしてたんだよ!?」
「あー…。空っぽになったマナが元に戻るまで、しばらく休んで…それから、」
「それから?」
「う…世界を、あちこち、まわってました…」
1つになった世界を、どこかにひずみが生じていないか、また仲間たちはどうしているのか。
衝動的に戻ってきたはいいが、本音はゼロスにどんな顔をしていいか分からずに後に後にと、回していただけだ。
あんなに後悔してあんなに会いたかったゼロスにいざ会えるとなると。
なんだか照れてしまって、呆れられるんじゃないかと怖くなって、先に他の仲間たちの様子を見に行っていた。
もちろん、ゼロスにはまだ言わないでほしいと一人一人に念を押しては、呆れられたのだけれど。
「…あのなあ…」
「ご、ごめん。その、だから、さっきのごめんは…それもごめん」
はあ…と聞こえるようにため息を吐いたゼロスにシュアはより一層怒られるんではないかと、俯いた。
「もーいーっての」
けれどそっと伸ばした腕をシュアの頭に乗せると、そのままゼロスは優しくシュアの髪の毛をかき混ぜた。
「シュアちゃん忘れてるよーだけど」
「え?」
「俺さまも、もう天使だからな」
「…あ!あぁ!」
ど、どうしよう!と慌てて体を起こしたシュアにふっとゼロスが笑う。
「いんだよ。だから、ずっと一緒だ。これから、ずーっとな」
柔らかく口元を緩めたゼロスに、シュアは思わず熱くなる胸元を抑えた。
それはアルタミラで感じたのと同じ、単純に見とれてしまう笑顔に反応してるんだと分かって、なんだか照れくさくなる。
慌てて話題を変えるように、シュアは胸元でその手に触れた指輪を取り出して、ゼロスの前へと掲げた。
「こ、これ!持ってるでしょ?」
「…なんだ今の不自然な切り出し方」
「い、いいから!ほら、見て!」
自分の指輪をゼロスの目の前まで近づけて、その内側をゼロスへと向ける。
「…なんだよ?」
「ほら、内側」
そしてそこには。
ゼロス シュア
ゼロスにも分かる言語で、新しく文字が刻み直されていた。
「…これ…まさか…」
「ん?」
「シュアが…直したのか…?」
気遣うように覗き込んでくるゼロスに、シュアは笑みを貼りつけて返す。
「さあ…ね?」
「はあ?」
「私が直したのかなーそれともルビからの…プレゼントかもね?」
なんだそりゃ、と気になって仕方がなさそうなゼロスに、シュアはふふと小さく笑う。
今度こそ離れることのない証が、そこにある。
変わることのない命が、そこにある。
変わることのない2つの指輪。
変わることのない2つの痣。
そしてこれは、変わることのない1つの物語。
End:)
大変、長くかかりましたTOC。
ようやく完結でございます。
思えば連載を始めたのは…もういつだよ?;;
かなりかかってしまいましたね。
私生活ごにょごにょと言い訳しても仕方ないのであれですが、当時高校生だった私も今や大人の事情ですとだけ言ってみたりします。
ただ、この連載はどうしても最後まで書きたいと思っていました。
それだけに思い入れの強い作品です。
(TOCも、TOSもね)
一応このTOCではシュアちゃん(デフォルト)が主人公だったので、ゼロスのロイド君に対する思いなどがあまり書けませんでしたが、その辺りは原作とラタトスクが分かりやすく…いえ、決してあの放棄じゃないんですよ。
そしてラブラインの基本的に少ないお話でした。
夢小説なのに!この野郎!と思ったみなさんすみません…orz
ただ、自分の中ではゼロス君とシュアちゃんは綱渡り的な関係にしたかったんです。
一本の綱を両側からじわりじわりと近づいていくような。
途中立ち止まるシュアちゃんですが、後戻りなんてできない一本の綱の上でちょっとずつゼロスに引っ張られていくような、そんなイメージでした。
短編を好んで書く藤沢としては、せっかくの長編だったので男の子の気持ちと女の子のときめきに苦戦しつつ…ゼロスはシュアちゃんをとにかくお宝のように大事な存在として、シュアちゃんは女の子なのでときめきだけをちりばめていたつもりです。…つもりです。伝わったでしょうか?
何度も書き直しましたが、きっとまたそのうち加筆修正したくなる日が来るかもしれません。
それからラタトスクに食い込んだ番外編なるものも近いうちに書く予定です。まぁ、その後なお話だと思っていただければ…。
長い間待っていて下さった方、そして長いこのお話を最後まで読んで下さった方、本当にありがとうございました。
今でも待ってますというお便りをいただくととても励みになっていました。
さて、実はここで終わりじゃないんです。
そう、そうなんですよねー、なんでシュアちゃん帰ってきたの?って、疑問ですよねー。
本編はなんやかんやと説明を加えたくなかったので、あれで終わりですが気になる方のみ。
そんなわけで次のページから、少しだけ、その後のお話を用意しました。
ここまで読んで下さったみなさんに心より感謝しつつ。
また、会う日まで。
2012/2/2 藤沢考
二人は、その肩を並べて丘の上、一本の木の幹に寄りかかりどこか遠くを眺めていた。
今までの自分たちの時間か。
もしくはこれからの時間か。
それとももしかすると本当に、ただただ遠くを見つめているだけかもしれなかった。
「…ゼロス」
「んー?」
「…ごめんね」
「…は?」
「うーん…なんか、いっぱい」
シュアは苦笑だけするとそのままそっと口を開く。
「私ね、ずっと考えてた。ルビとゼロス…自分はそれをどう見たらいいのか、人間でもエルフでもハーフエルフでもない自分が、ゼロスに対しての自分の気持ちを受け入れていいのか。それから色々」
「…そんで?」
「うん。でも、道理ばかり考えてデリス・カーラーンに向かった時…すごくすごく後悔したの。ゼロスが伸ばしてくれた手が、もう届かないんだなって思ったら…すぐにゼロスに会いたくなった。会って、ちゃんと自分の気持ちも伝えればよかったって、また、泣いちゃった」
シュアは泣き虫だからなー、と零したゼロスに小さく笑う。
「そうしたいってこと。自分がどうしたいのか、それが大事だってこと。それはゼロスに対しても同じだった。ルビの生まれ変わりでもそうじゃなくてもゼロスを特別だって思うのに変わりはなくて、私がどんな存在でも私の気持ちは変わらないんだって。それを…泣きながら、ようやく思い知ったの」
「だから…こんなに遅くなって、ごめんね」
「…ほんとーにな。三ヶ月分、返してもらわなきゃな」
「え?」
「三ヶ月分、濃縮して俺さまのこと愛してくれんでしょ?」
ん?と上半身で被さってきたゼロスの顔が、影って少し暗くシュアの目の前まで近づいてくる。
飛び出そうな心臓に困惑しながらシュアがゼロスの目を見つめ返すと、そのまま優しく唇が触れ合った。
すぐに離れた互いの顔を見つめて1秒、ゼロスは再び木の幹にその背を預けた。
「で、どーやって帰ってきたのよ?」
「うん、本当は転送されてすぐに、戻ってきたの」
「…はああ!?」
思わず身体を起こして振り返るゼロスがに、シュアは小さく苦笑した。
「泣いて後悔してる私にね、クラトスが背中を押してくれたんだ」
だから本当にいいのかと言ったのだ…
その時、そう言ってクラトスは泣きじゃくるシュアを強引に立たせて両肩を掴んだ。
覗き込むその目は真剣に、言い聞かせてきていた。
『早速後悔してるようでは、これからお前はどうして過ごしていくつもりだ?後悔を抱えたまま生きる辛さは…理解していると思うが?』
『クラ…トス…』
『今ならまだ間に合う。お前の力とデリス・カーラーンがあればまだ戻れる。その翼とマナの力を使って戻れ。急げ!』
半ば怒鳴るようなクラトスの姿に驚き、躊躇しながらも、シュアは一歩後ずさるとすぐにクラトスへと背を向けた。
『お前はまだ自分の生を全うしていない…今度こそ、自らを生きるんだ。マーテルも、それを望んでいるだろう…』
クラトスの最後の言葉を聞きながら、シュアは衝動に任せるように地を蹴っていた。
マナを使い、熱圏や成層圏を乗り超えようやく地表にたどり着いた時には、体内のマナはほとんど使い果たし、空っぽだった。
そして偶然なのか、降り立った場所が懐かしい一軒家であることに、シュアはまた助けられてしまったなと苦笑した。
「…そんな感じかな」
「で」
話し終えたシュアに、隣から短いたった一文字の返事が返ってくる。
で、って…?と見上げたシュアに、ゼロスはもどかしいように眉根を寄せた。
「で、三ヶ月もどこでどうしてたんだよ!?」
「あー…。空っぽになったマナが元に戻るまで、しばらく休んで…それから、」
「それから?」
「う…世界を、あちこち、まわってました…」
1つになった世界を、どこかにひずみが生じていないか、また仲間たちはどうしているのか。
衝動的に戻ってきたはいいが、本音はゼロスにどんな顔をしていいか分からずに後に後にと、回していただけだ。
あんなに後悔してあんなに会いたかったゼロスにいざ会えるとなると。
なんだか照れてしまって、呆れられるんじゃないかと怖くなって、先に他の仲間たちの様子を見に行っていた。
もちろん、ゼロスにはまだ言わないでほしいと一人一人に念を押しては、呆れられたのだけれど。
「…あのなあ…」
「ご、ごめん。その、だから、さっきのごめんは…それもごめん」
はあ…と聞こえるようにため息を吐いたゼロスにシュアはより一層怒られるんではないかと、俯いた。
「もーいーっての」
けれどそっと伸ばした腕をシュアの頭に乗せると、そのままゼロスは優しくシュアの髪の毛をかき混ぜた。
「シュアちゃん忘れてるよーだけど」
「え?」
「俺さまも、もう天使だからな」
「…あ!あぁ!」
ど、どうしよう!と慌てて体を起こしたシュアにふっとゼロスが笑う。
「いんだよ。だから、ずっと一緒だ。これから、ずーっとな」
柔らかく口元を緩めたゼロスに、シュアは思わず熱くなる胸元を抑えた。
それはアルタミラで感じたのと同じ、単純に見とれてしまう笑顔に反応してるんだと分かって、なんだか照れくさくなる。
慌てて話題を変えるように、シュアは胸元でその手に触れた指輪を取り出して、ゼロスの前へと掲げた。
「こ、これ!持ってるでしょ?」
「…なんだ今の不自然な切り出し方」
「い、いいから!ほら、見て!」
自分の指輪をゼロスの目の前まで近づけて、その内側をゼロスへと向ける。
「…なんだよ?」
「ほら、内側」
そしてそこには。
ゼロス シュア
ゼロスにも分かる言語で、新しく文字が刻み直されていた。
「…これ…まさか…」
「ん?」
「シュアが…直したのか…?」
気遣うように覗き込んでくるゼロスに、シュアは笑みを貼りつけて返す。
「さあ…ね?」
「はあ?」
「私が直したのかなーそれともルビからの…プレゼントかもね?」
なんだそりゃ、と気になって仕方がなさそうなゼロスに、シュアはふふと小さく笑う。
今度こそ離れることのない証が、そこにある。
変わることのない命が、そこにある。
変わることのない2つの指輪。
変わることのない2つの痣。
そしてこれは、変わることのない1つの物語。
End:)
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