02 鏡の中
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サーヴァンプとか、イヴとか、普通は話を聞いても信じられない。
でも信じるしかないじゃないか。目の前でジェジェさんという紙袋の人が蛇に変わったり、御国さんという帽子の人がどこからともなく武器らしい縄を出したり、終いには聖水とかいう怪しい水を手にかけられ卒倒したりした。あのメガネ、許すまじ。
そして最後に御国さんが私に言った。
「サブクラスの中には戦闘能力が身につく奴もいるみたいだけど、胡桃ちゃんがもしそれを使って人間を襲うような事があればーー」
君を壊すから
御国さんはさっきまでと変わらないおどけた口調で言っていたけれど、目が笑っていなかった。
「私、人を襲ったりなんかしません!」
御国さんの言葉に気づいたらカッとなって、大声をあげていた。
本当に襲ったりしないなら、そんなに取り乱す必要はない。自信がないんだ、私が今まで通りの私でいられるという。
「……すみません。ちょっと混乱してるみたいで……頭冷やしてきます。」
ジェジェさんが何か言いたげだったけれど、私はそのまま御国さんが経営しているという骨董屋の外に出た。日光を浴びると灰になるという話を思い出して一瞬躊躇ったけれど、既に日は落ちていて、空には私を監視する明かりのように、大きな満月が出ていた。
でも信じるしかないじゃないか。目の前でジェジェさんという紙袋の人が蛇に変わったり、御国さんという帽子の人がどこからともなく武器らしい縄を出したり、終いには聖水とかいう怪しい水を手にかけられ卒倒したりした。あのメガネ、許すまじ。
そして最後に御国さんが私に言った。
「サブクラスの中には戦闘能力が身につく奴もいるみたいだけど、胡桃ちゃんがもしそれを使って人間を襲うような事があればーー」
君を壊すから
御国さんはさっきまでと変わらないおどけた口調で言っていたけれど、目が笑っていなかった。
「私、人を襲ったりなんかしません!」
御国さんの言葉に気づいたらカッとなって、大声をあげていた。
本当に襲ったりしないなら、そんなに取り乱す必要はない。自信がないんだ、私が今まで通りの私でいられるという。
「……すみません。ちょっと混乱してるみたいで……頭冷やしてきます。」
ジェジェさんが何か言いたげだったけれど、私はそのまま御国さんが経営しているという骨董屋の外に出た。日光を浴びると灰になるという話を思い出して一瞬躊躇ったけれど、既に日は落ちていて、空には私を監視する明かりのように、大きな満月が出ていた。