どうか貴方に良い夢を
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「ん……」
「おはよ、ななし。」
重い瞼を開くと吊戯が私の顔を覗き込んでいた。
「なんかうなされてたよ、大丈夫?」
「なんか、怖い夢みてた、気がする……」
どんな夢かは忘れたけれど、胸の中に暗くて重たい何かが残っていた。起き上がると泣きたいわけでもないのに涙が出てくる。
「怖い夢見て泣くなんて、子供じゃないんだからさ~」
「子供だとか、吊戯にだけは言われたくない。」
そう言って吊戯の肩に頭をグリグリと押し付けると、抱きとめて子供をあやすようによしよしと撫でてくれた。
「怖い夢見たらさ、夢の中でオレを呼んでごらんよ」
会いに行ってあげるからさ。と言って吊戯はヘラヘラと笑った。
「なにそれ、本当に来てくれるわけ?」
「もちろん。あ、出張料一回10万円ね❤︎」
「絶対呼ばない。」
いつの間にか涙は止まっていて、代わりにクスクスと笑みがこぼれた。
「吊戯」
「んー?」
「ありがとう。」
「んー」
ーーー
嫌な夢を見た。いつも見る嫌な夢。
ななしが起きたと思ったら、彼女も怖い夢を見たと言った。
オレはななしに夢の中でオレを呼んでと言った。彼女の為じゃない。オレの為だ。
彼女の夢に行ければ、あの嫌な夢から逃げられるかもしれないと思った。
次の日オレは彼女を殺す夢を見た。
「おはよ、ななし。」
重い瞼を開くと吊戯が私の顔を覗き込んでいた。
「なんかうなされてたよ、大丈夫?」
「なんか、怖い夢みてた、気がする……」
どんな夢かは忘れたけれど、胸の中に暗くて重たい何かが残っていた。起き上がると泣きたいわけでもないのに涙が出てくる。
「怖い夢見て泣くなんて、子供じゃないんだからさ~」
「子供だとか、吊戯にだけは言われたくない。」
そう言って吊戯の肩に頭をグリグリと押し付けると、抱きとめて子供をあやすようによしよしと撫でてくれた。
「怖い夢見たらさ、夢の中でオレを呼んでごらんよ」
会いに行ってあげるからさ。と言って吊戯はヘラヘラと笑った。
「なにそれ、本当に来てくれるわけ?」
「もちろん。あ、出張料一回10万円ね❤︎」
「絶対呼ばない。」
いつの間にか涙は止まっていて、代わりにクスクスと笑みがこぼれた。
「吊戯」
「んー?」
「ありがとう。」
「んー」
ーーー
嫌な夢を見た。いつも見る嫌な夢。
ななしが起きたと思ったら、彼女も怖い夢を見たと言った。
オレはななしに夢の中でオレを呼んでと言った。彼女の為じゃない。オレの為だ。
彼女の夢に行ければ、あの嫌な夢から逃げられるかもしれないと思った。
次の日オレは彼女を殺す夢を見た。
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