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ガラスレトロ

次の日
俺は重い足をやっとの事で動かして
恐る恐るクラスに入る
いつもみたいにクラスメイトと
挨拶をするが
今日は自分でもわかるくらい
不自然な笑顔しかできていない


今日もすでに大秦君は本を読んでいる
大秦君を見ると昨日の
メガネ越しからでも伝わる
強い圧力を与えている目を思いだす
いまでも、身震いをするような顔だった

そんなことを考えながら
全然授業に集中出来ずに午前中
が終わってしまった
午後は体育があってみんなで着替える

ふと、あんなに運動の出来なさそうな
華奢な大秦君が素早い動きができるのか
不思議に思い、着替えている
大秦君の体を見てみると
なかなか引き締まっていて
腕は細いが二の腕は筋肉が少しついている

失礼だと思うが以外だった


あまり見すぎてしまったのか
大秦君と目があってしまった
着替えるためにメガネを外して
見えてなかったと思うが
俺を睨むように見て
薄ら笑いをした

一瞬、普通に見えてるんじゃないかと
思ってしまった。



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