もう一度
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オリジナルのカービィがダークマインドを倒したことによって、鏡の国には平和が訪れるようになった。
ボクはもう二度とこんなことが起こらないように鏡の国の秩序を守るため、存在している……
「シャド-!!ボクのケーキ返せ―!!」
「べーっだ★」
……という名目だけど、そんなの超絶めんどくさいし退屈だから、ちょくちょく鏡の世界から抜け出ては、カービィ達の世界に遊びに来ていた。
「か~え~せ~!!ていうか、仕事は~!!?」
「キャハハハハハッ!!
それは気にしちゃダメ~!!」
最初は敵だったカービィとも仲良くなって、こうして遊んでたりするんだ。
ちなみにボクの方がちょっと上手(って言うと怒るから言わないけど)。
他にもメタナイトとかマルクとか、たくさんお友達ができたんだ。
みんなとても優しくて(マルクはちょっとムカつくけど)毎日がすごく楽しい。
でも、キミだけはいなくなってしまった。
あの日あの時カービィに倒されて砕けたダークメタナイト…ダークの姿を、今でも鮮明に思い出すことができる。
別に、カービィのことは恨んでいない。
明らかにあのときのダークはダークマインドの言いなりに行動していて、どこか狂っているようだった。
ボクの話も聞いてくれないし、目はギラギラとしていて怖かった。
もし彼女がダークを止めなければ、鏡の世界だけでなく他の世界もメチャクチャになっていたはず。
星の戦士として、彼女は正しい行動をとったんだ。
……本当はわかってる、そう思い込んで寂しさを紛らわせようとしているんだって。
昼間はあっちに居られても、夜は鏡の世界に戻ってこなくちゃならなかった。
ボクはこっちの住人だから、あっちにあんまり長く居続けるわけにはいかないんだ。
どうしても夜は一人になる。
そんなときは、決まってダークの顔を思い出す。
胸がキュウッと苦しくなって、ボクは唇を噛み締めた。
涙で視界が滲んで、ただでさえ暗い視界がさらに闇に塗りつぶされたようになる。
ボクは顔を覆ってしまった。
「怖いよぉ……ダーク……。」
夜、暗いのが怖かった。
指先からどんどん闇に浸食されて、ボクという存在が消えちゃいそうで怖かった。
そんな泣き虫なボクの傍にいてくれたのがダーク。
あの時の会話は、今でも思い出すことができる。
『シャドー……震えているのか?』
『暗いの、怖いの……自分が闇に溶けて、消えちゃいそう……。』
『まったく、シャドーは怖がりだな。
そんなことがあるわけないだろう?』
『……うるさい。』
『フフ……それに、怖がる必要はない。
ちゃんと俺が捕まえといてあげるから。』
そう言って、彼はボクを優しく抱き締めてくれたんだ。
大好きだった彼の香りと体温を、そしてボクに向けられた甘い視線と優しい笑みを思い出して、より一層胸がキリキリと締め付けられる。
「会いたい……ダーク……どうしようもなく……会いたいよぉ……ダーク……ッ!」
どうしよう、涙が止まらない。
立っていられなくなって崩れ落ちて、慟哭した。
一人で過ごす夜ほど辛く、切ないものは無かった。
「……呼んだか?」
「え……?
ダア、ク……?」
ダークが、目の前に立っていた。
「ああ……ただいま、シャドー。」
柔らかく微笑み、ボクに近寄って抱き締める。
体温も匂いも声も、なにもかもが覚えているダークだった。
「ど…して……?」
「ダークマインドの奴が造りなおしてくれた。
……あまりにもシャドーが寂しそうだからって。」
にわかには信じられなかった。
でも、今ボクを抱き締めているのはダークその人だ。
「寂しい思いをさせて、すまかなった。」
「……うん。」
「もう絶対に離さない。」
「……うん。」
「もちろんシャドーも離れちゃ駄目だ。」
「……うん。」
「俺に会いたいと思ってくれていた?」
「……うん。」
“ずっと会いたかった”とか、“寂しかった”とか、言葉にしたいことはいっぱいあるのに声にならない。
あまりにも嬉しすぎて、胸がいっぱいで……うんとしか言えない自分がもどかしかった。
ポトリ、と温かい雫が上から零れ落ちてきた。
顔を上げてみると、なんとダークも静かに涙を流していた。
「俺も…会いたかった……!!
もう一度、会えてよかった……!!」
ダークはボクを痛いくらいに抱き締める。
今はその痛みでさえも嬉しい。
ああ、ダークもボクに会いたいと思ってくれていたんだと思うと、更に涙が溢れてきた。
でも、これはもう悲しみの涙じゃない。
嬉しい涙だった。
それから、どちらからともなく顔を近づける。
瞳を閉じ、そっと唇を重ねる。
久しぶりに交わされた口付け。
それは、ちょっぴりしょっぱい味がした。
Once again
(もう二度と離れない。
……ダークマインド、ありがと。)
ボクはもう二度とこんなことが起こらないように鏡の国の秩序を守るため、存在している……
「シャド-!!ボクのケーキ返せ―!!」
「べーっだ★」
……という名目だけど、そんなの超絶めんどくさいし退屈だから、ちょくちょく鏡の世界から抜け出ては、カービィ達の世界に遊びに来ていた。
「か~え~せ~!!ていうか、仕事は~!!?」
「キャハハハハハッ!!
それは気にしちゃダメ~!!」
最初は敵だったカービィとも仲良くなって、こうして遊んでたりするんだ。
ちなみにボクの方がちょっと上手(って言うと怒るから言わないけど)。
他にもメタナイトとかマルクとか、たくさんお友達ができたんだ。
みんなとても優しくて(マルクはちょっとムカつくけど)毎日がすごく楽しい。
でも、キミだけはいなくなってしまった。
あの日あの時カービィに倒されて砕けたダークメタナイト…ダークの姿を、今でも鮮明に思い出すことができる。
別に、カービィのことは恨んでいない。
明らかにあのときのダークはダークマインドの言いなりに行動していて、どこか狂っているようだった。
ボクの話も聞いてくれないし、目はギラギラとしていて怖かった。
もし彼女がダークを止めなければ、鏡の世界だけでなく他の世界もメチャクチャになっていたはず。
星の戦士として、彼女は正しい行動をとったんだ。
……本当はわかってる、そう思い込んで寂しさを紛らわせようとしているんだって。
昼間はあっちに居られても、夜は鏡の世界に戻ってこなくちゃならなかった。
ボクはこっちの住人だから、あっちにあんまり長く居続けるわけにはいかないんだ。
どうしても夜は一人になる。
そんなときは、決まってダークの顔を思い出す。
胸がキュウッと苦しくなって、ボクは唇を噛み締めた。
涙で視界が滲んで、ただでさえ暗い視界がさらに闇に塗りつぶされたようになる。
ボクは顔を覆ってしまった。
「怖いよぉ……ダーク……。」
夜、暗いのが怖かった。
指先からどんどん闇に浸食されて、ボクという存在が消えちゃいそうで怖かった。
そんな泣き虫なボクの傍にいてくれたのがダーク。
あの時の会話は、今でも思い出すことができる。
『シャドー……震えているのか?』
『暗いの、怖いの……自分が闇に溶けて、消えちゃいそう……。』
『まったく、シャドーは怖がりだな。
そんなことがあるわけないだろう?』
『……うるさい。』
『フフ……それに、怖がる必要はない。
ちゃんと俺が捕まえといてあげるから。』
そう言って、彼はボクを優しく抱き締めてくれたんだ。
大好きだった彼の香りと体温を、そしてボクに向けられた甘い視線と優しい笑みを思い出して、より一層胸がキリキリと締め付けられる。
「会いたい……ダーク……どうしようもなく……会いたいよぉ……ダーク……ッ!」
どうしよう、涙が止まらない。
立っていられなくなって崩れ落ちて、慟哭した。
一人で過ごす夜ほど辛く、切ないものは無かった。
「……呼んだか?」
「え……?
ダア、ク……?」
ダークが、目の前に立っていた。
「ああ……ただいま、シャドー。」
柔らかく微笑み、ボクに近寄って抱き締める。
体温も匂いも声も、なにもかもが覚えているダークだった。
「ど…して……?」
「ダークマインドの奴が造りなおしてくれた。
……あまりにもシャドーが寂しそうだからって。」
にわかには信じられなかった。
でも、今ボクを抱き締めているのはダークその人だ。
「寂しい思いをさせて、すまかなった。」
「……うん。」
「もう絶対に離さない。」
「……うん。」
「もちろんシャドーも離れちゃ駄目だ。」
「……うん。」
「俺に会いたいと思ってくれていた?」
「……うん。」
“ずっと会いたかった”とか、“寂しかった”とか、言葉にしたいことはいっぱいあるのに声にならない。
あまりにも嬉しすぎて、胸がいっぱいで……うんとしか言えない自分がもどかしかった。
ポトリ、と温かい雫が上から零れ落ちてきた。
顔を上げてみると、なんとダークも静かに涙を流していた。
「俺も…会いたかった……!!
もう一度、会えてよかった……!!」
ダークはボクを痛いくらいに抱き締める。
今はその痛みでさえも嬉しい。
ああ、ダークもボクに会いたいと思ってくれていたんだと思うと、更に涙が溢れてきた。
でも、これはもう悲しみの涙じゃない。
嬉しい涙だった。
それから、どちらからともなく顔を近づける。
瞳を閉じ、そっと唇を重ねる。
久しぶりに交わされた口付け。
それは、ちょっぴりしょっぱい味がした。
Once again
(もう二度と離れない。
……ダークマインド、ありがと。)
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