★童話パロ
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※チリ赤注意
『今日は、星の国で舞踏会がありました。
舞踏会といっても、
そんなにかしこまったものではなく。
普通の国民でも参加できる。
お城で行うちょっとしたパーティーみたいなものでした。』
『ですが、五つ子の一人
赤のお姫様は舞踏会が
あまり好きではありませんでした。』
『五つ子達は元々
緑のお姫様以外大人しくしているのが苦手ですが。
赤のお姫様は特にそれが苦手でした。
このような舞踏会に参加するよりも、
お城の兵士さん達と稽古する方が好きでした。』
『そんな退屈そうな赤のお姫様に
一人の青年が話しかけました。
「こんばんは。」
「アンタ…ゴホン…貴方は…?」』
『「僕は雪の国の王子です。このような素敵な舞踏会に招待していただき
ありがとうございます。
あぁ、そんな無理にかしこまらなくていいですよ。
僕は貴女の本来の性格が見たいです。」
そう言って優しく微笑む雪の王子様に、
赤のお姫様は変わった奴だと思いました。』
『「…じゃあ遠慮なく…
あ、他の奴には内緒にしてよ?」
「ええ、わかりました。」
「で…雪の王子様?がなんの用?」
「用は無いのですが…
貴女がとても退屈そうにしていたものですから。
つい、話しかけてしまいました。」
「あぁ…こういうのはあまり好きじゃないから…」
「そうですね。僕もあまりかしこまった舞踏会などは好きではありません。
ですがこの国…星の国の舞踏会はとても楽しいです。
王族も国民も関係なく皆楽しめる…
こんな素敵な舞踏会。なかなか開けませんよ。」』
『そう言って笑いながら舞踏会の様子を眺める雪の王子様に
赤のお姫様は思わず目を奪われました。
雪の王子様の色素の薄い瞳に舞踏会の灯りが映り
まるで宝石のように見えました。
そしてその瞳の見つめているもの…舞踏会の景色に目を向けました。』
『そこにいる皆の服装や雰囲気はとてもバラバラで
キラキラしてるドレスを着てワインを飲む者
ピエロのような奇抜な服を着て曲芸をする者
全く着飾らす普通の服でご馳走を食い漁る者。
凄くバラバラで
とても舞踏会とは思えないものなのに
不思議と皆輝いていて
皆本当に楽しそうに笑っていました。』
『「ね?素敵でしょう?」
そう言って笑う雪の王子様に
赤のお姫様は、「よく笑う奴だなぁ」と思いましたが
不思議と笑いが込み上げてきて
「……悪くないね」と、笑いました。
赤のお姫様は
あんなに嫌いだった舞踏会が
少しだけ好きになれた気がしました。』
『そして、突然流れていた演奏が止まり
違う曲が演奏され始めました。
「あぁ、ダンスが始まるんですね。」
そう、この曲はダンスの始まりを知らせる曲で
この曲が流れている間に踊る相手を見つけるのです。』
『赤のお姫様が他の五つ子達を見ると、もうそれぞれ相手を見つけているようでした。
青の王子が某大槍の戦士と踊ろうとしているのは見ないことにしました。』
『赤のお姫様は踊る気が元々無かったので
見物してようかと思ってると
雪の王子様が手を差し出してきました。』
『「何?」
「僕と踊っていただけませんか?」
「…え?」
「僕は、貴女と踊りたい。」
「…アタシ踊れないし…」
「僕がエスコートしますよ。」
「…他にも綺麗な人はいるじゃん」
「僕には貴女が一番輝いて見えます。」
「ははっ、なにそれ。
冗談にもほどあるでしょ。」
「僕は本気ですよ?」
「……はぁ!?」
その言葉を聞いて、
赤のお姫様の顔は真っ赤に染まりました。
雪の王子様の顔はとても真剣で、
嘘をついてるようには見えませんでした。』
『「…本当にアタシで良いの?」
「貴女が、良いんです。」
「…後悔しても知らないよ?」
「しません。
今、貴女を手放したりしたら、
それこそ後悔します。」
雪の王子様は、まっすぐに赤のお姫様を見つめました。』
『赤のお姫様は戸惑い、
顔を真っ赤にしながらも、
しっかりと雪の王子様の目を見つめ、
「…アタシはじっとしてるのが嫌いだからね。
手放したりしたら、何処かに行っちゃうよ?」
と、笑いながら雪の王子様の手を取りました。』
『雪の王子様は微笑み、
にっこりと笑いながらも、
ぎゅっと赤のお姫様の手を握りしめ、
「…絶対手放してあげたりなんかしませんよ。
たとえはぐれても、貴女を探し出しますよ?」
と、笑いながら赤のお姫様と踊り出しました。』
『いつのまにか始まった踊りの演奏に、
相手を見つけた者達は踊り始めました。
そしてその中にはもちろん。
赤のお姫様と雪の王子様も居ました。』
『踊っている者達は皆、
自分達だけの世界に入っていたので、
誰も赤のお姫様と雪の王子様のことなど気にしていませんでした。
ですが、誰が気にしてようと気にしてまいと、
周りと同じように自分達の世界に入り、
お互いしか見えてない赤のお姫様と雪の王子様には関係ないことでした。』
『赤のお姫様の踊りは少しぎこちなかったですが、
雪の王子様が上手くエスコートしたお陰で、
きちんと踊れていました。
赤のお姫様が回る度に、赤のドレスもひらひらと揺れ、
舞踏会の灯りが額のティアラに当たり、キラキラと輝き、
普段は縛っている綺麗な赤い髪もサラサラと舞い、
誰が見ても素敵だと思えるような美しさを出していました。
そんな赤のお姫様を、
雪の王子様は愛おしそうに見つめました。
そしてそんな雪の王子様に、
赤のお姫様は赤い顔で少し目を逸らしました。』
『赤のお姫様と雪の王子様は、
今日始めて会ったのに、踊っている時には完全に二人の世界を作り出していました。
きっと、お互いに始めて会ったときから惹かれあっていたのかもしれません。
もしくは、話してるうちに恋に落ちたのかもしれません。』
『それは、本人達にしかわかりません。
ですが、ただひとつ言えることは、
二人はたとえどんな状況で出会っても、
お互いに惹かれあい、
恋に落ちるのだろうと言うことです。』
『赤のお姫様と雪の王子様は
演奏が終わるまで踊り続けました。
とてもとても楽しそうに笑い合いながら、
その握った手を離さないように。』
『今日は、星の国で舞踏会がありました。
舞踏会といっても、
そんなにかしこまったものではなく。
普通の国民でも参加できる。
お城で行うちょっとしたパーティーみたいなものでした。』
『ですが、五つ子の一人
赤のお姫様は舞踏会が
あまり好きではありませんでした。』
『五つ子達は元々
緑のお姫様以外大人しくしているのが苦手ですが。
赤のお姫様は特にそれが苦手でした。
このような舞踏会に参加するよりも、
お城の兵士さん達と稽古する方が好きでした。』
『そんな退屈そうな赤のお姫様に
一人の青年が話しかけました。
「こんばんは。」
「アンタ…ゴホン…貴方は…?」』
『「僕は雪の国の王子です。このような素敵な舞踏会に招待していただき
ありがとうございます。
あぁ、そんな無理にかしこまらなくていいですよ。
僕は貴女の本来の性格が見たいです。」
そう言って優しく微笑む雪の王子様に、
赤のお姫様は変わった奴だと思いました。』
『「…じゃあ遠慮なく…
あ、他の奴には内緒にしてよ?」
「ええ、わかりました。」
「で…雪の王子様?がなんの用?」
「用は無いのですが…
貴女がとても退屈そうにしていたものですから。
つい、話しかけてしまいました。」
「あぁ…こういうのはあまり好きじゃないから…」
「そうですね。僕もあまりかしこまった舞踏会などは好きではありません。
ですがこの国…星の国の舞踏会はとても楽しいです。
王族も国民も関係なく皆楽しめる…
こんな素敵な舞踏会。なかなか開けませんよ。」』
『そう言って笑いながら舞踏会の様子を眺める雪の王子様に
赤のお姫様は思わず目を奪われました。
雪の王子様の色素の薄い瞳に舞踏会の灯りが映り
まるで宝石のように見えました。
そしてその瞳の見つめているもの…舞踏会の景色に目を向けました。』
『そこにいる皆の服装や雰囲気はとてもバラバラで
キラキラしてるドレスを着てワインを飲む者
ピエロのような奇抜な服を着て曲芸をする者
全く着飾らす普通の服でご馳走を食い漁る者。
凄くバラバラで
とても舞踏会とは思えないものなのに
不思議と皆輝いていて
皆本当に楽しそうに笑っていました。』
『「ね?素敵でしょう?」
そう言って笑う雪の王子様に
赤のお姫様は、「よく笑う奴だなぁ」と思いましたが
不思議と笑いが込み上げてきて
「……悪くないね」と、笑いました。
赤のお姫様は
あんなに嫌いだった舞踏会が
少しだけ好きになれた気がしました。』
『そして、突然流れていた演奏が止まり
違う曲が演奏され始めました。
「あぁ、ダンスが始まるんですね。」
そう、この曲はダンスの始まりを知らせる曲で
この曲が流れている間に踊る相手を見つけるのです。』
『赤のお姫様が他の五つ子達を見ると、もうそれぞれ相手を見つけているようでした。
青の王子が某大槍の戦士と踊ろうとしているのは見ないことにしました。』
『赤のお姫様は踊る気が元々無かったので
見物してようかと思ってると
雪の王子様が手を差し出してきました。』
『「何?」
「僕と踊っていただけませんか?」
「…え?」
「僕は、貴女と踊りたい。」
「…アタシ踊れないし…」
「僕がエスコートしますよ。」
「…他にも綺麗な人はいるじゃん」
「僕には貴女が一番輝いて見えます。」
「ははっ、なにそれ。
冗談にもほどあるでしょ。」
「僕は本気ですよ?」
「……はぁ!?」
その言葉を聞いて、
赤のお姫様の顔は真っ赤に染まりました。
雪の王子様の顔はとても真剣で、
嘘をついてるようには見えませんでした。』
『「…本当にアタシで良いの?」
「貴女が、良いんです。」
「…後悔しても知らないよ?」
「しません。
今、貴女を手放したりしたら、
それこそ後悔します。」
雪の王子様は、まっすぐに赤のお姫様を見つめました。』
『赤のお姫様は戸惑い、
顔を真っ赤にしながらも、
しっかりと雪の王子様の目を見つめ、
「…アタシはじっとしてるのが嫌いだからね。
手放したりしたら、何処かに行っちゃうよ?」
と、笑いながら雪の王子様の手を取りました。』
『雪の王子様は微笑み、
にっこりと笑いながらも、
ぎゅっと赤のお姫様の手を握りしめ、
「…絶対手放してあげたりなんかしませんよ。
たとえはぐれても、貴女を探し出しますよ?」
と、笑いながら赤のお姫様と踊り出しました。』
『いつのまにか始まった踊りの演奏に、
相手を見つけた者達は踊り始めました。
そしてその中にはもちろん。
赤のお姫様と雪の王子様も居ました。』
『踊っている者達は皆、
自分達だけの世界に入っていたので、
誰も赤のお姫様と雪の王子様のことなど気にしていませんでした。
ですが、誰が気にしてようと気にしてまいと、
周りと同じように自分達の世界に入り、
お互いしか見えてない赤のお姫様と雪の王子様には関係ないことでした。』
『赤のお姫様の踊りは少しぎこちなかったですが、
雪の王子様が上手くエスコートしたお陰で、
きちんと踊れていました。
赤のお姫様が回る度に、赤のドレスもひらひらと揺れ、
舞踏会の灯りが額のティアラに当たり、キラキラと輝き、
普段は縛っている綺麗な赤い髪もサラサラと舞い、
誰が見ても素敵だと思えるような美しさを出していました。
そんな赤のお姫様を、
雪の王子様は愛おしそうに見つめました。
そしてそんな雪の王子様に、
赤のお姫様は赤い顔で少し目を逸らしました。』
『赤のお姫様と雪の王子様は、
今日始めて会ったのに、踊っている時には完全に二人の世界を作り出していました。
きっと、お互いに始めて会ったときから惹かれあっていたのかもしれません。
もしくは、話してるうちに恋に落ちたのかもしれません。』
『それは、本人達にしかわかりません。
ですが、ただひとつ言えることは、
二人はたとえどんな状況で出会っても、
お互いに惹かれあい、
恋に落ちるのだろうと言うことです。』
『赤のお姫様と雪の王子様は
演奏が終わるまで踊り続けました。
とてもとても楽しそうに笑い合いながら、
その握った手を離さないように。』