甘えたい
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時々メタナイトからの目線が気になる。
今日も友達と遊ばずにメタナイトのところ(彼の家)に来ていた僕は、メタナイトからの目線が気になって、いつもは普通に話せるのにギクシャクとしてしまっていた。
だって、じっと僕を見つめて来るんだ。物欲しそうというか、何とも言えない感じ。例えるとするなら、「なついたポ〇モンがト〇ーナーをじっと見ている」みたいな。
それに最近僕の話に相槌を打つばかりで、自分の話はしてくれない。まぁ、それは彼の性格も関係しているかもしれないけれど。それでも僕の性格上+恋人という関係の為、彼の異変は気になるわけで。
「…メタさ、最近どうしたの?」
誰かに聞いたってどうせわかりはしないからということで本人に直接聞き出す方が簡単だし妥当だと思った。
…どうせちゃんと答えてくれるとは思ってないけど。
「…そう、か?」
「うん。メタらしくないというか…」
自覚なしみたい。
「私、らしくない…のか」
らしくないことに、彼自身は気づいてないのかな?
ちょっと彼が心配になってきた僕は、立ち上がってイスに腰掛けている彼に近づいた。
「…何でさ、最近返事だけなの?僕にも話をしてよ。悩みがあったら相談してほしいし。ね?」
「…」
純粋に聞いてみた。
もし本当に悩みがあって、僕が解決できるようなものだったら解決してあげたかったし、何より僕は彼の恋人。それに会話に相槌だけでは僕も流石に悲しくなってくるから。
「…悩み、か…」
呟きながら彼は俯いてしまった。
悩みがどうしたんだろう。やっぱりあるんだね。
でも何で俯くの?
「…?」
気になって、俯いた彼の顔を覗いてみる。
あれ、よく見るとどうして顔赤いの?目閉じてるし、…息が荒い気がする。
もしかして。
「…夏風邪…引いたの?メタ…」
彼が返事をする前に、彼の額に手を当ててみると、凄く熱い。
風邪。体調管理とか自分のことに関してしっかりしているはずの、性格も几帳面で真面目な彼にしては珍しかった。
しかも夏に引く風邪は長引くんだよね、確か。
とりあえず彼をベットに運ぶべきだけど、僕一人じゃまともに彼を運べない。
仕方なく彼に話しかけて自分で歩けるか聞いてみることに。
「メタ大丈夫?歩ける?」
「…っ…何とか、な…」
そう答えるとメタは、立ち上がってベットに向かおうとして倒れかけた。
とっさに彼の肩に手を掛けて支えてあげると、弱々しく「すまない…」と謝ってきた。病気の人が倒れそうになったときに、支えてあげるのは当たり前のことだから謝って欲しくなかった。
「…ベットに行こう」
声をかけながら僕の肩に彼の腕を乗せて支えてあげながらベットの方に歩き出した(といっても対して距離はない)。
風邪な人の看病は一、二度したことがあるのでわかってはいる。でも彼はプライドが高くて、看病され慣れてないだろうからちょっと不安。
彼にベット横になってもらうと、上からタオルケットを掛けてあげた。
「…ありが、とう…すまないな…カービィ」
やけにしおらしい彼に戸惑いながらベットの近くに置いてあったイスに腰掛けて、彼の様子を見た。
荒い息遣い、赤い顔、切れ長な目は少し垂れぎみになっていて。
結構重そう。今、頭相当痛いと思うのにそれを言わないのは、少しでも心配をかけないようにという彼なりの配慮なのかもしれない。
でもそういうところ、遠慮しないでほしいな…余計心配になるから。
「…メタ、何で、言わなかったの…?風邪引いてるのをさ…」
「…」
無言で返された。まぁ確かに、声が渇れてるのに気付かなかった僕も悪いけどさ…。
ため息を溢しながら、僕はお粥でも作ろうかと立ち上がってドアの方に歩き出した。
すると急に声をかけられた。
「…カービィ…」
「…?」
振り向くと、彼は片肘で身体を支えながら上体を起こした。
何を言い出そうというのかな。黙って待っていると気まずい雰囲気になってしまった。
「…あ、いや…」
何か言いたげなのに言って来ない。仕方なく彼の傍らに歩いていき、首を傾けた。
「…メタ?」
僕に遠慮なんてして欲しくなくて。
彼の目を見れば、また前から気になってた目をしてる。だからさ、僕に何をしてほしいの?メタ…言わなきゃわからない。
「…っ…私の傍に…居てくれないか…?」
「…え?」
拍子抜けしてしまった。傍に居てほしいだけなのに、僕にあんなに遠慮して…?
でも病人である彼をこれ以上責めるわけにもいかなくて。
見つめていると、急に決心したように僕の顔を見上げてきて。
「…っ…私は…カービィ、お前に…甘えたいんだ…」
「…!?」
…ぼ、僕に甘えたい?しかもあのプライドの高いメタが…。
「…それ以外、いらない…」
「…え…でも…」
珍しいどころか、初めてだよ。メタが自分からなんて…。僕からならある。だけど彼から甘えたがれるのは…。
…でも、いつもメタに対して甘えてるのは僕だ。しかもそれを何だかんだで受け止めてくれるのも彼だ。
僕からはよくて彼からはダメだなんて、わがまま過ぎるよね。
「…」
「…わかった。でもさ、自分から甘えたいだなんて、普通は言わないんだよ?」
そう。君の云う通り、態度で示すんだよ。でも君はそういうところ、不器用だから。
「…すまない」
「別にいいよ。メタ」
だから、僕から彼を抱き締めた。ぎゅって、病気だから優しくだけど。
抱き締めた僕に少し驚いたけど、すぐに抱き締め返してきた。
「…メタ風邪引いてるから熱いね」
「…そうだな」
「…メタの風邪治したいからさ、お粥作ってきてもいい…?」
「…」
彼の為を思って、一旦離れてからもう一度問いたけれど、彼自身は黙ってるけれど、目が『行くな』って言っていて。
どうにも動けなくなってしまった。
「……仕方ないなぁ、じゃ…もう少しだけ」
言いながら僕は彼のベッドに入り、また抱き締めた。
やっぱり中は暑い。でももう、いいかな。暑くても。…風邪移るかも知れないけど。
「…カービィ…」
またメタは僕に目で訴えてくる。
何だか彼が子供みたいで、ついつい頬が緩んでしまって。
「…何故笑っているんだ…」
「だってメタが…」
あまりにも可愛いから。
それを聞いたメタが顔を林檎みたいに赤くしながら照れてるのがおかしくて、彼の頬にキスをした。
「…っ…!?」
驚く彼にまた僕は笑った。
あぁ、どうせ風邪移るんだろうな、とも思いながら。
その後、メタのが移って風邪を引いた僕を彼が看病してくれることになったのは云うまでもない。
今日も友達と遊ばずにメタナイトのところ(彼の家)に来ていた僕は、メタナイトからの目線が気になって、いつもは普通に話せるのにギクシャクとしてしまっていた。
だって、じっと僕を見つめて来るんだ。物欲しそうというか、何とも言えない感じ。例えるとするなら、「なついたポ〇モンがト〇ーナーをじっと見ている」みたいな。
それに最近僕の話に相槌を打つばかりで、自分の話はしてくれない。まぁ、それは彼の性格も関係しているかもしれないけれど。それでも僕の性格上+恋人という関係の為、彼の異変は気になるわけで。
「…メタさ、最近どうしたの?」
誰かに聞いたってどうせわかりはしないからということで本人に直接聞き出す方が簡単だし妥当だと思った。
…どうせちゃんと答えてくれるとは思ってないけど。
「…そう、か?」
「うん。メタらしくないというか…」
自覚なしみたい。
「私、らしくない…のか」
らしくないことに、彼自身は気づいてないのかな?
ちょっと彼が心配になってきた僕は、立ち上がってイスに腰掛けている彼に近づいた。
「…何でさ、最近返事だけなの?僕にも話をしてよ。悩みがあったら相談してほしいし。ね?」
「…」
純粋に聞いてみた。
もし本当に悩みがあって、僕が解決できるようなものだったら解決してあげたかったし、何より僕は彼の恋人。それに会話に相槌だけでは僕も流石に悲しくなってくるから。
「…悩み、か…」
呟きながら彼は俯いてしまった。
悩みがどうしたんだろう。やっぱりあるんだね。
でも何で俯くの?
「…?」
気になって、俯いた彼の顔を覗いてみる。
あれ、よく見るとどうして顔赤いの?目閉じてるし、…息が荒い気がする。
もしかして。
「…夏風邪…引いたの?メタ…」
彼が返事をする前に、彼の額に手を当ててみると、凄く熱い。
風邪。体調管理とか自分のことに関してしっかりしているはずの、性格も几帳面で真面目な彼にしては珍しかった。
しかも夏に引く風邪は長引くんだよね、確か。
とりあえず彼をベットに運ぶべきだけど、僕一人じゃまともに彼を運べない。
仕方なく彼に話しかけて自分で歩けるか聞いてみることに。
「メタ大丈夫?歩ける?」
「…っ…何とか、な…」
そう答えるとメタは、立ち上がってベットに向かおうとして倒れかけた。
とっさに彼の肩に手を掛けて支えてあげると、弱々しく「すまない…」と謝ってきた。病気の人が倒れそうになったときに、支えてあげるのは当たり前のことだから謝って欲しくなかった。
「…ベットに行こう」
声をかけながら僕の肩に彼の腕を乗せて支えてあげながらベットの方に歩き出した(といっても対して距離はない)。
風邪な人の看病は一、二度したことがあるのでわかってはいる。でも彼はプライドが高くて、看病され慣れてないだろうからちょっと不安。
彼にベット横になってもらうと、上からタオルケットを掛けてあげた。
「…ありが、とう…すまないな…カービィ」
やけにしおらしい彼に戸惑いながらベットの近くに置いてあったイスに腰掛けて、彼の様子を見た。
荒い息遣い、赤い顔、切れ長な目は少し垂れぎみになっていて。
結構重そう。今、頭相当痛いと思うのにそれを言わないのは、少しでも心配をかけないようにという彼なりの配慮なのかもしれない。
でもそういうところ、遠慮しないでほしいな…余計心配になるから。
「…メタ、何で、言わなかったの…?風邪引いてるのをさ…」
「…」
無言で返された。まぁ確かに、声が渇れてるのに気付かなかった僕も悪いけどさ…。
ため息を溢しながら、僕はお粥でも作ろうかと立ち上がってドアの方に歩き出した。
すると急に声をかけられた。
「…カービィ…」
「…?」
振り向くと、彼は片肘で身体を支えながら上体を起こした。
何を言い出そうというのかな。黙って待っていると気まずい雰囲気になってしまった。
「…あ、いや…」
何か言いたげなのに言って来ない。仕方なく彼の傍らに歩いていき、首を傾けた。
「…メタ?」
僕に遠慮なんてして欲しくなくて。
彼の目を見れば、また前から気になってた目をしてる。だからさ、僕に何をしてほしいの?メタ…言わなきゃわからない。
「…っ…私の傍に…居てくれないか…?」
「…え?」
拍子抜けしてしまった。傍に居てほしいだけなのに、僕にあんなに遠慮して…?
でも病人である彼をこれ以上責めるわけにもいかなくて。
見つめていると、急に決心したように僕の顔を見上げてきて。
「…っ…私は…カービィ、お前に…甘えたいんだ…」
「…!?」
…ぼ、僕に甘えたい?しかもあのプライドの高いメタが…。
「…それ以外、いらない…」
「…え…でも…」
珍しいどころか、初めてだよ。メタが自分からなんて…。僕からならある。だけど彼から甘えたがれるのは…。
…でも、いつもメタに対して甘えてるのは僕だ。しかもそれを何だかんだで受け止めてくれるのも彼だ。
僕からはよくて彼からはダメだなんて、わがまま過ぎるよね。
「…」
「…わかった。でもさ、自分から甘えたいだなんて、普通は言わないんだよ?」
そう。君の云う通り、態度で示すんだよ。でも君はそういうところ、不器用だから。
「…すまない」
「別にいいよ。メタ」
だから、僕から彼を抱き締めた。ぎゅって、病気だから優しくだけど。
抱き締めた僕に少し驚いたけど、すぐに抱き締め返してきた。
「…メタ風邪引いてるから熱いね」
「…そうだな」
「…メタの風邪治したいからさ、お粥作ってきてもいい…?」
「…」
彼の為を思って、一旦離れてからもう一度問いたけれど、彼自身は黙ってるけれど、目が『行くな』って言っていて。
どうにも動けなくなってしまった。
「……仕方ないなぁ、じゃ…もう少しだけ」
言いながら僕は彼のベッドに入り、また抱き締めた。
やっぱり中は暑い。でももう、いいかな。暑くても。…風邪移るかも知れないけど。
「…カービィ…」
またメタは僕に目で訴えてくる。
何だか彼が子供みたいで、ついつい頬が緩んでしまって。
「…何故笑っているんだ…」
「だってメタが…」
あまりにも可愛いから。
それを聞いたメタが顔を林檎みたいに赤くしながら照れてるのがおかしくて、彼の頬にキスをした。
「…っ…!?」
驚く彼にまた僕は笑った。
あぁ、どうせ風邪移るんだろうな、とも思いながら。
その後、メタのが移って風邪を引いた僕を彼が看病してくれることになったのは云うまでもない。