カービィ
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「ねぇ、メタ大丈夫?」
「少し……飲み過ぎた、な……」
あれからダークマター、ドロッチェ、ストロンの大人組にどんどん酒を注がれ、浴びるように酒を飲んでいたメタナイト。
かなり酒豪のメタナイトですらもこうなのだから、どうやら弱いらしいダークマターなどはどうなってしまっているのだろうか……。
「メタ、顔赤いよ?」
しかも焦点が定まっていない。
お水もってこようか?とカービィが立ち上がった時、メタナイトが彼女の腕を掴んだ。
「ちょ、メタ!
いきなり掴まないでよ、ビックリするでしょ?」
抗議するカービィに、メタナイトが俯く。
「………から………んだ」
「ん?もう一度言って?」
「……そなたが美しすぎるのがいけないんだ。」
「……はい?」
カービィは自分の耳を疑った。
何を言われたのか認識したいのに頭が追い付かない。
情事の時はわりと「可愛い」だの「綺麗だ」だの言っているが、それ以外で言うことはあまりない。
そんな彼が真顔で、(かなり顔は赤いが)
「……もう一度聞くね。
ねぇ、メタ大丈夫?」
『いろんな意味で、主に頭が、』と心の中で続けるカービィだが、当のメタナイトは大丈夫大丈夫と言っている。
「そうだ。
美しいそなたには、美しいものが似合う。」
メタナイトが、ふらりと隣の部屋へ行く。
これまたふらりと戻ってきて、何かキラリと光るものをカービィの髪につけた。
それはガラス製の髪飾り。
紫色の四枚の花弁が照明の光を浴びてキラキラ輝いている。
「わぁ……かわいい……」
「そうだろう、この賢い私が厳選したのだから当たり前だ。」
酔っているからか、ナルシスト発言が更に激しくなっている自覚は彼にあるのだろうか。
「4月27日の誕生日花は、たくさんあるのだが……。
私はこれをそなたに授けたい。
この花の名はシラネアオイ。
……花言葉は、『完全な美』
美しいそなたにはピッタリだ……」
「そ、そんな……言いすぎだよぉ……」
恥らって赤くなるカービィの額に口付けを落とし、彼女の顔を見つめる。
「いや、ぴったりだ。
現にこれがとても似合っている。
……カービィの美しさには、いかなる花や装飾品も勝てるやしないが。」
カービィはいよいよ、本気でメタナイトの頭が心配になってきた。
医者を呼んだ方がいいのだろうか、ドクはまだ起きているだろうか、もうおじいさんだからこの時間は寝ているのだろうか、などと失礼極まりないことを考えている目の前で、メタナイトは饒舌に語っている。
唐突にカービィの顔をキスしそうなほどの至近距離に引き寄せた。
カービィは目を白黒させてあたふたするも、そんな様子などメタナイトの眼中にはない。
「昔からそなたは愛らしく……歳を重ねるごとに、美しくもなっていく。
……こんな身近に、散らない花があるとは」
優しい瞳で見つめ、甘く囁く。
彼からほんのりするお酒の香り……否、メタナイトに酔わされるように、カービィの頭はぼうっと熱を孕んでいく。
「『完全なる美』……まさにそなたのことだと、私は思う。」
いやに真っ直ぐ言ってくるのは、本当に彼が酔っているせいだろうか。
真っ赤になったカービィの頬を指でなぞると、彼女の身体がビクンと震えた。
「……そなたの動作、一つ一つが、甘い蜜のように私を誘うんだ……
まるで奇跡だ。
そなたの存在、そなたに出会えたこと……これは運命だったのか、必然だったのか……やはり奇跡だったのか……」
「ボクはどっちでもいいと思うよ。
運命でも奇跡でも、メタに会えたってことは紛れもない事実でしょ?」
頬を染めて答えるカービィ。
そして、パーティーでのある出来事を思い出して顔を綻ばせる。
「あとね、シャドーやみんながボクがいて感謝してるって言ってくれたんだ。
こんなにいいお友達がいて、メタみたいな大好きな彼氏がいて……ボク、本当にこの世界に生まれてきてよかった!」
それはカービィにとって、綺麗事なんかではなく心からの本心。
「私は、そなたがいてくれて本当に感謝している。」
メタナイトは唐突に語り出した。
何を今更、と茶化して言おうとしたカービィだったが、さっきまで酔っていたはずの彼の表情がやけに真剣で、思わず息を呑んでしまう。
「星の戦士たちは皆死に絶え、私だけが生き残り……そんな状況でカービィと出会い、私がどれだけ救われたか。」
まだカービィが生まれる前?目覚める前?
その辺のことは彼女自身も知らないが……どちらにしても彼女の知らない時代の話。
後に数名生き残っていたということがわかったが、それを知らない頃の彼はどれほどの悲しみを背負っていたのだろうか。
「……そなたは私の希望そのものだった。」
懐かしむように語るメタナイトの言葉を、カービィはジッと黙って聞く。
まるで、お母さんが読み聞かせる物語を真剣に聞いている子供のように。
「本来の予定よりも200年早く目覚めてしまったそなたではあったが……私がまだ生きているうちに会えて、本当に良かった。」
「……なんか、まるでメタが死ぬみたいなこと言わないでよ。」
カービィが頬を膨らませると、すまない、と微笑を浮かべて「雲孫の顔を見るまでは死ぬわけにはいかないだろう」と自信満々に言い放つ。
雲孫と言えば曾孫の次の次の次の次の次なのだが。
「……一番言いたいことは、生まれてきてくれて本当に感謝しているということだ。
この一言に尽きる。」
「めた……」
不覚にも、カービィは涙ぐみそうになっていた。
胸がいっぱいでありがとう、とやっとのことで言う。
「めたぁっ!大好き!」
言葉じゃこれ以上喜びを表すことができない、そう思ったカービィはメタナイトの胸に飛び込んだ。
「もちろん私もだ……
……さて、今日はせっかくの誕生日なのだから、ベタな生クリームプレイでもするか?」
「いったいそれはどんな世界の何処の国の『ベタ』なのかな?」
さりげなく腕から抜け出そうとするカービィをメタナイトはガッチリと抑え付けた。
どちらもニコニコ笑ってはいるが、目は笑っていない。
「ふむ……それではたしかアカシアも誕生日花だったからアカシアの蜂蜜を「いやそういう意味じゃなくって!
それにメタ、酔いは?」
「治った。」
真剣な話になったかと思った瞬間これだ。
それでも二人は、たしかな幸せを感じていたのであった。
Happy birthday!
「結局どれにするのだ?」
「しないって選択肢はないの!?」
「少し……飲み過ぎた、な……」
あれからダークマター、ドロッチェ、ストロンの大人組にどんどん酒を注がれ、浴びるように酒を飲んでいたメタナイト。
かなり酒豪のメタナイトですらもこうなのだから、どうやら弱いらしいダークマターなどはどうなってしまっているのだろうか……。
「メタ、顔赤いよ?」
しかも焦点が定まっていない。
お水もってこようか?とカービィが立ち上がった時、メタナイトが彼女の腕を掴んだ。
「ちょ、メタ!
いきなり掴まないでよ、ビックリするでしょ?」
抗議するカービィに、メタナイトが俯く。
「………から………んだ」
「ん?もう一度言って?」
「……そなたが美しすぎるのがいけないんだ。」
「……はい?」
カービィは自分の耳を疑った。
何を言われたのか認識したいのに頭が追い付かない。
情事の時はわりと「可愛い」だの「綺麗だ」だの言っているが、それ以外で言うことはあまりない。
そんな彼が真顔で、(かなり顔は赤いが)
「……もう一度聞くね。
ねぇ、メタ大丈夫?」
『いろんな意味で、主に頭が、』と心の中で続けるカービィだが、当のメタナイトは大丈夫大丈夫と言っている。
「そうだ。
美しいそなたには、美しいものが似合う。」
メタナイトが、ふらりと隣の部屋へ行く。
これまたふらりと戻ってきて、何かキラリと光るものをカービィの髪につけた。
それはガラス製の髪飾り。
紫色の四枚の花弁が照明の光を浴びてキラキラ輝いている。
「わぁ……かわいい……」
「そうだろう、この賢い私が厳選したのだから当たり前だ。」
酔っているからか、ナルシスト発言が更に激しくなっている自覚は彼にあるのだろうか。
「4月27日の誕生日花は、たくさんあるのだが……。
私はこれをそなたに授けたい。
この花の名はシラネアオイ。
……花言葉は、『完全な美』
美しいそなたにはピッタリだ……」
「そ、そんな……言いすぎだよぉ……」
恥らって赤くなるカービィの額に口付けを落とし、彼女の顔を見つめる。
「いや、ぴったりだ。
現にこれがとても似合っている。
……カービィの美しさには、いかなる花や装飾品も勝てるやしないが。」
カービィはいよいよ、本気でメタナイトの頭が心配になってきた。
医者を呼んだ方がいいのだろうか、ドクはまだ起きているだろうか、もうおじいさんだからこの時間は寝ているのだろうか、などと失礼極まりないことを考えている目の前で、メタナイトは饒舌に語っている。
唐突にカービィの顔をキスしそうなほどの至近距離に引き寄せた。
カービィは目を白黒させてあたふたするも、そんな様子などメタナイトの眼中にはない。
「昔からそなたは愛らしく……歳を重ねるごとに、美しくもなっていく。
……こんな身近に、散らない花があるとは」
優しい瞳で見つめ、甘く囁く。
彼からほんのりするお酒の香り……否、メタナイトに酔わされるように、カービィの頭はぼうっと熱を孕んでいく。
「『完全なる美』……まさにそなたのことだと、私は思う。」
いやに真っ直ぐ言ってくるのは、本当に彼が酔っているせいだろうか。
真っ赤になったカービィの頬を指でなぞると、彼女の身体がビクンと震えた。
「……そなたの動作、一つ一つが、甘い蜜のように私を誘うんだ……
まるで奇跡だ。
そなたの存在、そなたに出会えたこと……これは運命だったのか、必然だったのか……やはり奇跡だったのか……」
「ボクはどっちでもいいと思うよ。
運命でも奇跡でも、メタに会えたってことは紛れもない事実でしょ?」
頬を染めて答えるカービィ。
そして、パーティーでのある出来事を思い出して顔を綻ばせる。
「あとね、シャドーやみんながボクがいて感謝してるって言ってくれたんだ。
こんなにいいお友達がいて、メタみたいな大好きな彼氏がいて……ボク、本当にこの世界に生まれてきてよかった!」
それはカービィにとって、綺麗事なんかではなく心からの本心。
「私は、そなたがいてくれて本当に感謝している。」
メタナイトは唐突に語り出した。
何を今更、と茶化して言おうとしたカービィだったが、さっきまで酔っていたはずの彼の表情がやけに真剣で、思わず息を呑んでしまう。
「星の戦士たちは皆死に絶え、私だけが生き残り……そんな状況でカービィと出会い、私がどれだけ救われたか。」
まだカービィが生まれる前?目覚める前?
その辺のことは彼女自身も知らないが……どちらにしても彼女の知らない時代の話。
後に数名生き残っていたということがわかったが、それを知らない頃の彼はどれほどの悲しみを背負っていたのだろうか。
「……そなたは私の希望そのものだった。」
懐かしむように語るメタナイトの言葉を、カービィはジッと黙って聞く。
まるで、お母さんが読み聞かせる物語を真剣に聞いている子供のように。
「本来の予定よりも200年早く目覚めてしまったそなたではあったが……私がまだ生きているうちに会えて、本当に良かった。」
「……なんか、まるでメタが死ぬみたいなこと言わないでよ。」
カービィが頬を膨らませると、すまない、と微笑を浮かべて「雲孫の顔を見るまでは死ぬわけにはいかないだろう」と自信満々に言い放つ。
雲孫と言えば曾孫の次の次の次の次の次なのだが。
「……一番言いたいことは、生まれてきてくれて本当に感謝しているということだ。
この一言に尽きる。」
「めた……」
不覚にも、カービィは涙ぐみそうになっていた。
胸がいっぱいでありがとう、とやっとのことで言う。
「めたぁっ!大好き!」
言葉じゃこれ以上喜びを表すことができない、そう思ったカービィはメタナイトの胸に飛び込んだ。
「もちろん私もだ……
……さて、今日はせっかくの誕生日なのだから、ベタな生クリームプレイでもするか?」
「いったいそれはどんな世界の何処の国の『ベタ』なのかな?」
さりげなく腕から抜け出そうとするカービィをメタナイトはガッチリと抑え付けた。
どちらもニコニコ笑ってはいるが、目は笑っていない。
「ふむ……それではたしかアカシアも誕生日花だったからアカシアの蜂蜜を「いやそういう意味じゃなくって!
それにメタ、酔いは?」
「治った。」
真剣な話になったかと思った瞬間これだ。
それでも二人は、たしかな幸せを感じていたのであった。
Happy birthday!
「結局どれにするのだ?」
「しないって選択肢はないの!?」