カービィ
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「マルク!ボクにプレゼントは?」
会って開口一番がこれだ。
「……あのサ、あまりにも直球過ぎると思わないのサ?」
青い瞳をキラキラと輝かせて詰め寄るカービィに、マルクは溜め息をついた。
まったく……ずうずうしいというか、ちゃっかりというか……と苦笑を漏らす。
元々あげる気はあったのだが、催促をされたらあげる気も少し萎えてしまうもの。
それでも正直に欲求をぶつけてくるところも、マルクにしてみれば少なからず彼女の魅力なのだが。
「もちろん用意してあるよね!
愛する彼女の誕生日だもんね!」
もらえて当たり前と思うのはいったいどうなのだろうか。
そして自ら愛する彼女と言ってしまうのはいかがなものなのだろうか。
少し頭痛を覚えながらも、マルクはあるお約束のセリフお思い出す。
「プレゼントはボクってのはどう「だが断る」
「……あまりにも直球過ぎると思わないのサ?」
流石のマルクもそんなにハッキリと言われたら傷つく。
せめて最後まで言わせてくれ、漫画や小説にある『プレゼントはわ・た・し(はあと)』はお約束のセリフなんだから!と憤慨するマルクに、カービィはあははと笑う。
でもその目は明らかに「んなことどーでもええねん、はよプレゼントよこせや」と物語ってはいるのだが。
「だって、それでOKしたらいつも通りの流れじゃん。」
「えー?このボクを一日自由にしていいだなんて、相当価値があると思うのサー」
カービィは一瞬ぽかんとした表情を浮かべ……真っ赤になった。
「えっ、あ!?そっち!?一日限定自由とかそういうの!?」
「……ねぇカービィ、『プレゼントはボク』ってどんな解釈してたのサ?」
「ううううううううるさいよ!」
事情を察したマルクがニヤニヤと笑いながら問い詰めると、カービィはさらに真っ赤になってそっぽを向いてしまった。
「ボクはそんなんじゃ満足しないよ!」
「え?そんなんじゃ満足しないって……キミどんだけヤるつもりだったん「そういう意味じゃないッ!」
「まったく、カービィはいつからそんな子に……」
「だから違うって!
それにっ……」
カービィはマルクにきゅっと抱きついた。
突飛な行動にマルクはうおっと変な声を上げてしまう。
「それに……マルクはもうとっくにボクのモノでしょ?」
う、とマルクが唸った。
ちょっぴり頬を染めて上目遣いでそんなことを言われたら、彼に勝ち目はない。
まさかの反撃に、彼自身の顔がカァッと熱くなるのを嫌というほどに感じていた。
「……どこでそんな殺し文句知ったのサ?」
ばつが悪そうに眼を逸らしたマルク。
カービィは楽しそうにエヘヘ、と笑った。
「まぁ、最初から用意はしていたけどサ……なーんかうまく嵌められた気がするのサー……」
恐らくそれは間違っていない。
なんとなく釈然としない面持ちでまた一つ大きな溜め息をついた。
優しくカービィの腕をほどかせ、少しだけ離れる。
「離れないと魔法かけられないのサ」
両手をスッとカービィの方に突出す。
すると、彼の掌からキラキラとしたエメラルドグリーンの光の粒子が放たれて、カービィを包み込んだ。
「わぁ!マルク魔法使いみたい!」
「いや、ボク魔法使いって設定なんだけど……」
恋人に設定を忘れられた不憫なマルク。
管理人も最近まで忘れていた設定だから仕方がないのだが。
「шляпа.」
よくわからない異国の言葉を唱えた瞬間、ボワン!と一瞬白い煙が上がった。
もうもうと広がる煙に、カービィは咽て咳をする。
「ケホケホッ、な、なに?失敗?」
「失礼な!」
煙が晴れ、お互いの顔がようやく見えるようになった頃、カービィは頭部の違和感に気付いた。
「……れ?」
いつのまにか、カービィは帽子をかぶっていた。
「……これ…………!」
カービィは驚きと感激で何も言えなくなってしまった。
マルクはポリポリと頬をかきながら少しぶっきらぼうに「……前、ボクとお揃いの欲しいって言ってたから……」と呟いた。
カービィの頭にかぶせられていたのは、マルクとお揃いの赤と青の帽子だった。
「同じの欲しいのに、何処にも売ってなくて……
覚えててくれたんだ……!
ありがとう!」
「喜んでもらえていいんだけどサ、何でそれ欲しかったのサ?
ミラーでも似たようなものだと思うんだけど……」
「えー、なんかいいじゃん、お揃いって!
嬉しいな~♪」
はしゃいで部屋の全身鏡の前でクルクルと回るカービィ。
回るたびに、先の白いボンボンも嬉しそうにはねた。
そんなカービィの様子に、そんなにいいものなのかな、とちょっと不思議そうなマルク。
“ペア”だとか“お揃い”という感覚は、男にはよくわからない感覚ではある。
でもカービィがこんなにも喜んでいるのだから、こういうのもたまにはいいかも、とマルクは思った。
「えへへー、ペアルックー♪
ねっねっ、みんなに自慢しに行こうよ!」
「なっ……恥ずかしいのサ!」
「えー、今日ぐらいいいじゃん!
ボクの誕生日なんだよ?」
誕生日を盾に取られてしまい、う……と言葉に詰まるマルク。
目をキラキラと輝かせてきたしているカービィに、嫌だとは言いづらいにも程があった。
もちろん彼女はそれをわかっていての発言だったが。
「しょーがないなー……」
今日ぐらいは付き合ってあげるのサ、とぶっきらぼうに言うマルク。
恥ずかしいが、ちょっと嬉しいのも確かだったのだから。
「……と、その前に」
グッと彼女の腰を自分の元へ引き寄せ
「ふぇ?」
ちゅっ
「Happy birthday」
「……っ、ありがと」
真っ赤になって俯いてしまったカービィの手を掴んで、マルクは歩き始めた。
Happy birthday!
「いきなりは反則だよぉ~……」
「さっきの仕返しなのサ」
会って開口一番がこれだ。
「……あのサ、あまりにも直球過ぎると思わないのサ?」
青い瞳をキラキラと輝かせて詰め寄るカービィに、マルクは溜め息をついた。
まったく……ずうずうしいというか、ちゃっかりというか……と苦笑を漏らす。
元々あげる気はあったのだが、催促をされたらあげる気も少し萎えてしまうもの。
それでも正直に欲求をぶつけてくるところも、マルクにしてみれば少なからず彼女の魅力なのだが。
「もちろん用意してあるよね!
愛する彼女の誕生日だもんね!」
もらえて当たり前と思うのはいったいどうなのだろうか。
そして自ら愛する彼女と言ってしまうのはいかがなものなのだろうか。
少し頭痛を覚えながらも、マルクはあるお約束のセリフお思い出す。
「プレゼントはボクってのはどう「だが断る」
「……あまりにも直球過ぎると思わないのサ?」
流石のマルクもそんなにハッキリと言われたら傷つく。
せめて最後まで言わせてくれ、漫画や小説にある『プレゼントはわ・た・し(はあと)』はお約束のセリフなんだから!と憤慨するマルクに、カービィはあははと笑う。
でもその目は明らかに「んなことどーでもええねん、はよプレゼントよこせや」と物語ってはいるのだが。
「だって、それでOKしたらいつも通りの流れじゃん。」
「えー?このボクを一日自由にしていいだなんて、相当価値があると思うのサー」
カービィは一瞬ぽかんとした表情を浮かべ……真っ赤になった。
「えっ、あ!?そっち!?一日限定自由とかそういうの!?」
「……ねぇカービィ、『プレゼントはボク』ってどんな解釈してたのサ?」
「ううううううううるさいよ!」
事情を察したマルクがニヤニヤと笑いながら問い詰めると、カービィはさらに真っ赤になってそっぽを向いてしまった。
「ボクはそんなんじゃ満足しないよ!」
「え?そんなんじゃ満足しないって……キミどんだけヤるつもりだったん「そういう意味じゃないッ!」
「まったく、カービィはいつからそんな子に……」
「だから違うって!
それにっ……」
カービィはマルクにきゅっと抱きついた。
突飛な行動にマルクはうおっと変な声を上げてしまう。
「それに……マルクはもうとっくにボクのモノでしょ?」
う、とマルクが唸った。
ちょっぴり頬を染めて上目遣いでそんなことを言われたら、彼に勝ち目はない。
まさかの反撃に、彼自身の顔がカァッと熱くなるのを嫌というほどに感じていた。
「……どこでそんな殺し文句知ったのサ?」
ばつが悪そうに眼を逸らしたマルク。
カービィは楽しそうにエヘヘ、と笑った。
「まぁ、最初から用意はしていたけどサ……なーんかうまく嵌められた気がするのサー……」
恐らくそれは間違っていない。
なんとなく釈然としない面持ちでまた一つ大きな溜め息をついた。
優しくカービィの腕をほどかせ、少しだけ離れる。
「離れないと魔法かけられないのサ」
両手をスッとカービィの方に突出す。
すると、彼の掌からキラキラとしたエメラルドグリーンの光の粒子が放たれて、カービィを包み込んだ。
「わぁ!マルク魔法使いみたい!」
「いや、ボク魔法使いって設定なんだけど……」
恋人に設定を忘れられた不憫なマルク。
管理人も最近まで忘れていた設定だから仕方がないのだが。
「шляпа.」
よくわからない異国の言葉を唱えた瞬間、ボワン!と一瞬白い煙が上がった。
もうもうと広がる煙に、カービィは咽て咳をする。
「ケホケホッ、な、なに?失敗?」
「失礼な!」
煙が晴れ、お互いの顔がようやく見えるようになった頃、カービィは頭部の違和感に気付いた。
「……れ?」
いつのまにか、カービィは帽子をかぶっていた。
「……これ…………!」
カービィは驚きと感激で何も言えなくなってしまった。
マルクはポリポリと頬をかきながら少しぶっきらぼうに「……前、ボクとお揃いの欲しいって言ってたから……」と呟いた。
カービィの頭にかぶせられていたのは、マルクとお揃いの赤と青の帽子だった。
「同じの欲しいのに、何処にも売ってなくて……
覚えててくれたんだ……!
ありがとう!」
「喜んでもらえていいんだけどサ、何でそれ欲しかったのサ?
ミラーでも似たようなものだと思うんだけど……」
「えー、なんかいいじゃん、お揃いって!
嬉しいな~♪」
はしゃいで部屋の全身鏡の前でクルクルと回るカービィ。
回るたびに、先の白いボンボンも嬉しそうにはねた。
そんなカービィの様子に、そんなにいいものなのかな、とちょっと不思議そうなマルク。
“ペア”だとか“お揃い”という感覚は、男にはよくわからない感覚ではある。
でもカービィがこんなにも喜んでいるのだから、こういうのもたまにはいいかも、とマルクは思った。
「えへへー、ペアルックー♪
ねっねっ、みんなに自慢しに行こうよ!」
「なっ……恥ずかしいのサ!」
「えー、今日ぐらいいいじゃん!
ボクの誕生日なんだよ?」
誕生日を盾に取られてしまい、う……と言葉に詰まるマルク。
目をキラキラと輝かせてきたしているカービィに、嫌だとは言いづらいにも程があった。
もちろん彼女はそれをわかっていての発言だったが。
「しょーがないなー……」
今日ぐらいは付き合ってあげるのサ、とぶっきらぼうに言うマルク。
恥ずかしいが、ちょっと嬉しいのも確かだったのだから。
「……と、その前に」
グッと彼女の腰を自分の元へ引き寄せ
「ふぇ?」
ちゅっ
「Happy birthday」
「……っ、ありがと」
真っ赤になって俯いてしまったカービィの手を掴んで、マルクは歩き始めた。
Happy birthday!
「いきなりは反則だよぉ~……」
「さっきの仕返しなのサ」