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※エロではないがシチュが事後
「暑いデスね……」
気温だけが理由ではない汗を拭いながら、ウィズはそう漏らした。
隣で横になるマインドも、まだ幾分荒い呼吸を整えながら小さく頷く。
「そうね、もう6月……暑いはずだわ」
「6月といえば、マインド様はウェディングドレスとか、憧れないのデスか?」
唐突な問いに、マインドは怪訝そうな表情を浮かべた。
純白のそれを思い浮かべ、すぐにふるふると首を振る。
「私に白は似合わないわ」
「そうデスかねぇ……白いシーツ、よく似合ってマスよ?」
「こんなに暗くて何がわかるのかしら?」
「わかりマスよ、マインド様の事ならね」
額に口付け、揺らめく炎を思わせる橙色の髪を撫でる。
彼女はそれをすげなく振り払うと、手を伸ばして彼の頬に触れた。
「周りから祝福されて幸せを望まれて……なんて有り得ないのに、幸せの象徴なんて似合うわけがないのよ」
「……そんなことは」
言葉に詰まり目を伏せるウィズの頬をそっと撫でる。
一瞬だけ噛み締められた唇が、すぐに挑発的に三日月を描いた。
「それに純白のドレスなんて、あなたに染まるみたいで気に食わないわ。
そうね、どうせ着るなら黒がいい」
「ブラック……デスか?」
「ええ。
とびきり深い、漆黒のドレス……」
「あなたの髪に似た」と続けながら、彼の頬に爪を立てる。
コクリと小さく喉が鳴り、黄色い瞳が歓喜に揺らめいた。
「それは素敵デショウね」
「ふふ、お互い黒に呑み込まれて、何もわからなくなればいいわ……。
私達にはそれがお似合いでしょう?」
「……ミーはマインド様のことがわからなくなるのは嫌デス」
彼女の手に自分の手を重ねると、そのまま顔を寄せて口付けた。
最初は軽く触れるだけ、そしてだんだんと深く……。
濡れた舌で互いを探し合えば、鎮まりかけていた熱はたちまち昂る。
どちらからともなく身体を引き寄せた。
湿った肌と肌が重なって、2人の境界が曖昧になる。
「全て真っ黒でひとつになって、それはそれで幸せな結末よ」
「確かに、そうデスね」
酷く熱を帯びた瞳の奥には、暗く冷たい色が沈んでいる。
いつか訪れる運命からお互い目を背けて、もう一度軽い口付けを交わす。
ウィズは乱暴に髪をかき上げると、柔らかな彼女の胸に顔を埋め、小さく呟いた。
「それでもミーはね……ピュアホワイトのドレス姿も、見てみたいのデスよ」
ほんの少しだけ震えた声が、生温い空気にゆるりと溶けていった。
「暑いデスね……」
気温だけが理由ではない汗を拭いながら、ウィズはそう漏らした。
隣で横になるマインドも、まだ幾分荒い呼吸を整えながら小さく頷く。
「そうね、もう6月……暑いはずだわ」
「6月といえば、マインド様はウェディングドレスとか、憧れないのデスか?」
唐突な問いに、マインドは怪訝そうな表情を浮かべた。
純白のそれを思い浮かべ、すぐにふるふると首を振る。
「私に白は似合わないわ」
「そうデスかねぇ……白いシーツ、よく似合ってマスよ?」
「こんなに暗くて何がわかるのかしら?」
「わかりマスよ、マインド様の事ならね」
額に口付け、揺らめく炎を思わせる橙色の髪を撫でる。
彼女はそれをすげなく振り払うと、手を伸ばして彼の頬に触れた。
「周りから祝福されて幸せを望まれて……なんて有り得ないのに、幸せの象徴なんて似合うわけがないのよ」
「……そんなことは」
言葉に詰まり目を伏せるウィズの頬をそっと撫でる。
一瞬だけ噛み締められた唇が、すぐに挑発的に三日月を描いた。
「それに純白のドレスなんて、あなたに染まるみたいで気に食わないわ。
そうね、どうせ着るなら黒がいい」
「ブラック……デスか?」
「ええ。
とびきり深い、漆黒のドレス……」
「あなたの髪に似た」と続けながら、彼の頬に爪を立てる。
コクリと小さく喉が鳴り、黄色い瞳が歓喜に揺らめいた。
「それは素敵デショウね」
「ふふ、お互い黒に呑み込まれて、何もわからなくなればいいわ……。
私達にはそれがお似合いでしょう?」
「……ミーはマインド様のことがわからなくなるのは嫌デス」
彼女の手に自分の手を重ねると、そのまま顔を寄せて口付けた。
最初は軽く触れるだけ、そしてだんだんと深く……。
濡れた舌で互いを探し合えば、鎮まりかけていた熱はたちまち昂る。
どちらからともなく身体を引き寄せた。
湿った肌と肌が重なって、2人の境界が曖昧になる。
「全て真っ黒でひとつになって、それはそれで幸せな結末よ」
「確かに、そうデスね」
酷く熱を帯びた瞳の奥には、暗く冷たい色が沈んでいる。
いつか訪れる運命からお互い目を背けて、もう一度軽い口付けを交わす。
ウィズは乱暴に髪をかき上げると、柔らかな彼女の胸に顔を埋め、小さく呟いた。
「それでもミーはね……ピュアホワイトのドレス姿も、見てみたいのデスよ」
ほんの少しだけ震えた声が、生温い空気にゆるりと溶けていった。