Xまとめ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ジューンブライドって憧れちゃうよねぇ」
そう言いながらグリルは雑誌を捲った。
そこには「ウェディング特集」とか「幸せな結婚」とか、無駄に煌びやかで浮かれた文字が踊っている。
こんな子どもでもやっぱり女の子なのか、やっぱりこういうのに憧れがあるらしい。
……いや、子どもだからこそ?
記事を読む表情は無邪気そのものだ。
「ジューンブライドねぇ……くっだらない。
業界の陰謀に踊らされてるだけなのサ」
「えぇー、夢がないなぁ……」
不満そうに頬を膨らませる。
結婚の意味も知らない子どものくせに。
いや知ってたら逆にちょっと怖いし、ボクもちゃんと答えられるのかと聞かれたら難しいんだけどサ。
「マルクにはそういうのないの?」
「別にボクは……いつでもいいし」
“キミとなら”と飛び出そうになるのを慌てて飲み込んだ。
危ない危ない、さすがにこんなところで言っちゃうのは格好がつかない。
というか今の年齢差じゃ事案になる。
せめてもう少し見た目の年齢差が縮んでからじゃないとマズイ。
「あ~、これとか綺麗!
こっちもふわふわしてて可愛いなぁ………」
そんなボクの思いも梅雨知らず、彼女はキラキラした目でウェディングドレスを眺めてる。
ほーらやっぱり。
結婚というかは結婚式……もっと正確に言うとウェディングドレスに憧れてるだけじゃん。
……まぁ、無邪気に見てるのを眺めるのも決して悪くは無いけど。
「ふん、お子ちゃまのグリルちゃんにはドレスなんて10年早いのサ」
「子ども扱いするなぁ!
……って、10年経てば……?」
ぽわん、と頬を染める。
淡い期待を込めた目で見つめられて、ボクの顔も熱くなった。
「……ッ、まぁ、10年経ってもボクの気が変わらなかったらな!」
わしゃわしゃと乱暴に頭を撫でれば相変わらず子どもっぽく笑う。
こんなちんちくりんがウェディングドレス着てるのなんて想像つかないけど。
……10年、待てる気がしないのは秘密。
そう言いながらグリルは雑誌を捲った。
そこには「ウェディング特集」とか「幸せな結婚」とか、無駄に煌びやかで浮かれた文字が踊っている。
こんな子どもでもやっぱり女の子なのか、やっぱりこういうのに憧れがあるらしい。
……いや、子どもだからこそ?
記事を読む表情は無邪気そのものだ。
「ジューンブライドねぇ……くっだらない。
業界の陰謀に踊らされてるだけなのサ」
「えぇー、夢がないなぁ……」
不満そうに頬を膨らませる。
結婚の意味も知らない子どものくせに。
いや知ってたら逆にちょっと怖いし、ボクもちゃんと答えられるのかと聞かれたら難しいんだけどサ。
「マルクにはそういうのないの?」
「別にボクは……いつでもいいし」
“キミとなら”と飛び出そうになるのを慌てて飲み込んだ。
危ない危ない、さすがにこんなところで言っちゃうのは格好がつかない。
というか今の年齢差じゃ事案になる。
せめてもう少し見た目の年齢差が縮んでからじゃないとマズイ。
「あ~、これとか綺麗!
こっちもふわふわしてて可愛いなぁ………」
そんなボクの思いも梅雨知らず、彼女はキラキラした目でウェディングドレスを眺めてる。
ほーらやっぱり。
結婚というかは結婚式……もっと正確に言うとウェディングドレスに憧れてるだけじゃん。
……まぁ、無邪気に見てるのを眺めるのも決して悪くは無いけど。
「ふん、お子ちゃまのグリルちゃんにはドレスなんて10年早いのサ」
「子ども扱いするなぁ!
……って、10年経てば……?」
ぽわん、と頬を染める。
淡い期待を込めた目で見つめられて、ボクの顔も熱くなった。
「……ッ、まぁ、10年経ってもボクの気が変わらなかったらな!」
わしゃわしゃと乱暴に頭を撫でれば相変わらず子どもっぽく笑う。
こんなちんちくりんがウェディングドレス着てるのなんて想像つかないけど。
……10年、待てる気がしないのは秘密。