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※マルグリバレンタイン##B7_1023490##の翌日のお話
※でもグリル不在のマルクとカービィのお話
※カービィは他にお相手がいます(名前は出ません)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「マルクごめん!今年からチョコ無し!」
バレンタインの翌日、ボクはマルクに両手を合わせて頭を下げた。
去年までは友達にも義理チョコを渡してたんだけど(意外とみんなちゃんとお返しくれるし)あの人を心配させたくないから、今年からは恋人だけに渡すことにしたんだ。
一応用意はしていたんだけど、綺麗サッパリ食べられちゃった。
「ん?ああ、いいよ別に」
「そっか、ならよかった!」
あれ?意外とアッサリ納得してくれた?
絶対文句(もちろん、本気じゃなくておふざけとわかっていは)を言うか、めちゃくちゃにからかってくるかと思ってたのに。
それどころかやけに上の空で、ボクの話をちゃんと聞いているかも怪しい。
……そういえばここ最近ソワソワしてたし、もしかしてチョコをもらえた、とか……?
「……結局昨日は誰かにもらえたの?」
カマをかけてみると、マルクの顔がボッと真っ赤に染まって、ボクの方がギョッとしてしまった。
あのマルクが!?ここまで狼狽える!?
これは明らかに義理チョコをもらった時の反応じゃない……!
絶対に話を聞き出さなきゃという妙な使命感すら覚えてしまう。
「もしかして本命!?」
「いいいいいやまだ付き合うって決めたわけじゃないし!」
「それってつまり本命ってことでしょ!?」
「えっ?はっ!?あっ!?」
慌てて口を塞ぐけど、今更遅い。
「本命もらっちゃいました」って顔に書いてあるようなものだった。
いつも平然と人を騙して弄ぶくせにこの人こんな反応できるんだ……。
「でもその割に浮かない顔してない?嬉しくないの?」
「そんなわけないだろ!?」
「ごめんごめん怒んないで?……じゃあどうしたの?」
少なからず好く思っている相手からなら嬉しいんじゃ?と単純なボクは思ってしまうけど、どうやらそうでもないらしい。
彼は目を瞑ってしばらく何かを思案すると、ゆっくりと息を吐き出した。
「……そりゃめちゃくちゃ嬉しかったのサ。
でも、本当にボクでいいのかとか、いろいろあるのサ……これだけは、適当に考えたくないんだ」
そう言ったきり口を噤んでしまう。
何をそんなに迷っているのかはボクにはよくわからない。
もしボクが思い浮かべてる子と同じなら、絶対にお似合いなのになぁ。
マルクにしかわからない理屈があるんだろうけど……。
でも、その子のために本当に一生懸命になっているのはちょっといいな、素敵だなぁと思う。
だってこんなに真剣に考え事をしてるの、今までに見た事ないんだ。
良くも悪くも自分の欲求に忠実な彼が、その子の為にここまで苦しんで悩んでいるなんて………。
「よっぽど大切なんだ?」
「うん、大切」
少しからかいも込めて言ってみたのに、思いの外素直な返事でこっちが照れてしまいそう。
その子のことを思い浮かべているのか、さっきまで険しかった顔も綻んでいる。
その笑みも今までに見た事がないような、うんと優しいもので。
でもなぜか見覚えがある気もするような……?と少し考えて、あっ!と気付いた。
ボクを見る“あの人”と同じ顔をしているんだ!
優しい声も、少し緩んだ口元も、愛おしむように細められた目も……思わずボクがドキドキしてきちゃうくらいに、大好きな人と重なる。
ああもう、キミが出すべき答えなんてわかりきっているじゃないか!
「……キミ、そんな顔できるんだね?」
「えっ?なに?どんな顔?」
いつもみたいにとぼけているのかと思ったけど、今回は本気でわからないみたいだった。
呆れちゃうけど、まだあんまり自覚が無いみたい?
自分がその子にどんな想いを抱いているかも、それがどれだけ大きなものなのかも。
だからボクは、ありったけの“がんばれ!”を込めてこう言った。
「その子のこと、好きで好きで仕方がないって顔だよ!」
※でもグリル不在のマルクとカービィのお話
※カービィは他にお相手がいます(名前は出ません)
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「マルクごめん!今年からチョコ無し!」
バレンタインの翌日、ボクはマルクに両手を合わせて頭を下げた。
去年までは友達にも義理チョコを渡してたんだけど(意外とみんなちゃんとお返しくれるし)あの人を心配させたくないから、今年からは恋人だけに渡すことにしたんだ。
一応用意はしていたんだけど、綺麗サッパリ食べられちゃった。
「ん?ああ、いいよ別に」
「そっか、ならよかった!」
あれ?意外とアッサリ納得してくれた?
絶対文句(もちろん、本気じゃなくておふざけとわかっていは)を言うか、めちゃくちゃにからかってくるかと思ってたのに。
それどころかやけに上の空で、ボクの話をちゃんと聞いているかも怪しい。
……そういえばここ最近ソワソワしてたし、もしかしてチョコをもらえた、とか……?
「……結局昨日は誰かにもらえたの?」
カマをかけてみると、マルクの顔がボッと真っ赤に染まって、ボクの方がギョッとしてしまった。
あのマルクが!?ここまで狼狽える!?
これは明らかに義理チョコをもらった時の反応じゃない……!
絶対に話を聞き出さなきゃという妙な使命感すら覚えてしまう。
「もしかして本命!?」
「いいいいいやまだ付き合うって決めたわけじゃないし!」
「それってつまり本命ってことでしょ!?」
「えっ?はっ!?あっ!?」
慌てて口を塞ぐけど、今更遅い。
「本命もらっちゃいました」って顔に書いてあるようなものだった。
いつも平然と人を騙して弄ぶくせにこの人こんな反応できるんだ……。
「でもその割に浮かない顔してない?嬉しくないの?」
「そんなわけないだろ!?」
「ごめんごめん怒んないで?……じゃあどうしたの?」
少なからず好く思っている相手からなら嬉しいんじゃ?と単純なボクは思ってしまうけど、どうやらそうでもないらしい。
彼は目を瞑ってしばらく何かを思案すると、ゆっくりと息を吐き出した。
「……そりゃめちゃくちゃ嬉しかったのサ。
でも、本当にボクでいいのかとか、いろいろあるのサ……これだけは、適当に考えたくないんだ」
そう言ったきり口を噤んでしまう。
何をそんなに迷っているのかはボクにはよくわからない。
もしボクが思い浮かべてる子と同じなら、絶対にお似合いなのになぁ。
マルクにしかわからない理屈があるんだろうけど……。
でも、その子のために本当に一生懸命になっているのはちょっといいな、素敵だなぁと思う。
だってこんなに真剣に考え事をしてるの、今までに見た事ないんだ。
良くも悪くも自分の欲求に忠実な彼が、その子の為にここまで苦しんで悩んでいるなんて………。
「よっぽど大切なんだ?」
「うん、大切」
少しからかいも込めて言ってみたのに、思いの外素直な返事でこっちが照れてしまいそう。
その子のことを思い浮かべているのか、さっきまで険しかった顔も綻んでいる。
その笑みも今までに見た事がないような、うんと優しいもので。
でもなぜか見覚えがある気もするような……?と少し考えて、あっ!と気付いた。
ボクを見る“あの人”と同じ顔をしているんだ!
優しい声も、少し緩んだ口元も、愛おしむように細められた目も……思わずボクがドキドキしてきちゃうくらいに、大好きな人と重なる。
ああもう、キミが出すべき答えなんてわかりきっているじゃないか!
「……キミ、そんな顔できるんだね?」
「えっ?なに?どんな顔?」
いつもみたいにとぼけているのかと思ったけど、今回は本気でわからないみたいだった。
呆れちゃうけど、まだあんまり自覚が無いみたい?
自分がその子にどんな想いを抱いているかも、それがどれだけ大きなものなのかも。
だからボクは、ありったけの“がんばれ!”を込めてこう言った。
「その子のこと、好きで好きで仕方がないって顔だよ!」