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「マルクの羽ってカッコイイよねぇ」
光を跳ね返す黄金の骨格に、宝石みたいにきらめく六角形。
夜空を飛ぶ姿はまるで星々を従えてるかのよう。
本人はあんまり気に入っていないらしいけど、ボクちんは綺麗だと思うしすごく好きだった。
だから率直な感想を言っただけなんだけど、マルクは一瞬だけぽかんとした顔をしてすぐにそっぽを向いてしまった。
「どしたの?」
「別に。
……コレ、そんなに興味あるなら触ってみるのサ?」
「えっ、いいの!?」
「減るモンじゃないし」
やった!
実はずっと触ってみたかったんだよね。
かと言って自分から言うのもどうかと思うし……。
そう喜ぶボクちんに向かって、羽の先がゆっくりと伸びてくる。
鋭利な部分は武器にもなるらしいけど、あんまり怖くないのはマルクの一部だからかな?
ドキドキしながら指先でそっと触れてみる。
「おお、お……?」
……ひんやりするような?でも微かに温かいような?
すべすべしているような気もするし、ザラザラしている気もする。
魔力の塊でできているというそれは不思議な触感だった。
むしろ、魔力でできているからこそ不思議なのかな?
そんなことを考えながらハートみたいな形をした先っぽをやわやわと撫でると、マルクがほんの少しだけ身じろいだ。
「あれっ、ここ感覚あるの?」
「消そうと思えば消せるのサ、戦う時は遮断してるし……」
「この前は根元からバッキリいったけど大丈夫だった」とサラッとえぐいこと言ってるけど、まあ痛みが無いなら何よりだ、うん。
当たり判定広そうだし……いやそもそも当たり判定あるのかな?なんて思いつつ先っぽから背中の方に指を滑らせると、また身体がピクリと動いた。
「い、痛かった?」
「これくらいで痛かったら戦えないのサ。
痛かったらこっちで消すから気にすんな。
……そこ、危ないから気を付けろよ」
「はぁい」
気にしないと言われたから気にしないことにする。
鋭く尖った爪の部分は、他の所より固くて冷たかった。
マルクの羽は魔力の塊……魂で魔力を生むボクちんたちからすれば魂のカケラともいえるモノ。
それに生えた鋭い爪の意味を考えると、胸がチクリと痛んだ。
詳しい話は知らない。
本人が話したがらないからボクちんも聞かない。
でも、“それだけの事情”があったということはもうずうっと前から知っている。
爪を手で覆い、温めるようにギュッと包み込む。
手のひらに食い込むそれは痛かったけど、彼が感じた痛みはこんなものじゃ無いんだ。
「どうしたのサ?」
「んーん、べっつにー」
ボクちんの様子がおかしいと思ったのか、マルクが怪訝な顔で振り向いた。
いけない、何も知らないフリしなきゃね。
気を取り直して赤いハートに触れると、彼の肩がビクンと跳ねてこちらが驚いてしまった。
さっきのでもう感覚遮断したと思っていたのに。
「あれ?消せるんじゃなかったの?」
「いやそのはず、なんだけッ、ど……ッ、あっ」
こんな風になるなんて珍しい、ここが弱点なのかな?
悪戯心が芽生えて、指先でクルクルと円を描いたりトントンと叩いたりしてみると、身体もそれに合わせてピクピク動く。
なにこれ、めちゃくちゃ楽しい。
「や、やめっ、っつか、なん、でっ、消せな……ッ!?」
くすぐったいのを我慢してるのか顔は真っ赤に染っていて、手で口を押えているけど声が漏れていて……。
なんだかとっても可愛いし、ボクちんの悪戯心はますます大きくなっていく。
普段からかわれてばかりだから、ちょっとくらい仕返ししてもいいよね?
「マルク、ここ弱いの?」
「ち、ちがっ……!」
「違くないでしょ?こんなにビクビクしちゃって。
本当に弱いんだねぇ、ココ」
「やめろ、ほんとこれ以上は」
「ふーん、そんな口聞いていいの?」
ハートにキスをすると、それだけでマルクの身体から力が抜けた。
顔どころか耳まで真っ赤になってる。
そんなにくすぐったいのかな?
「やめ、んっ、く、あッ……」
「やめてください、でしょ?ほら、言ってごらんよ」
マルクがボクちんを睨みつける。
そんな潤んだ目で睨まれても全然怖くないよ?
でも反抗的な態度だからおしおきだ!
ぺろぺろしちゃうんだから!
「ッ、あ、くっ……やめ、て、くだっ……!」
「え?何言ってるか全然わかんないや」
ペロ、と舌先でハートを撫ぜる。
その瞬間、マルクの身体がひときわ大きく跳ねた。
流石にビックリして手も口も止まる。
「~ッ、グリル~ッ!」
「あはは……」
真っ赤な顔で睨んでくる彼に「ごめんね」と言おうとした瞬間、ボクちんはひょいっと持ち上げられた。
足をばたつかせてみても地面に爪先すらつかない。
やりすぎた、と思ったときはもう遅かった。
「……よくもやってくれたのサ、グリルちゃん?」
「ふぇ?あ、いや、その……」
マルクの羽の先っぽがボクちんの脇腹に伸びてくる。
まずい、と直感で理解するけどニッコリ(ただし真っ黒に)笑うマルクからは逃れられる気がしない……!
「さっきはよくもオモチャにしてくれたのサ。
……覚悟しとけよ?」
その後、たっぷり5分はくすぐられたボクちんは、当分はマルクの羽に触らないと心に決めましたとさ。
***
~ちょっとした解説と語り~
自宅マルクの羽は魔力が実体化したものです。
うちのウィズの身体とほとんど同じです(余計にわかりにくい)。
形も変えられますが、何も意識しないでいると皆様ご存知のあの形になります。
マルクの持つ魔力は魂由来によるものが大きいのですが、その魔力が自然と形作る羽があの形ということです。
魂→魔力生成→実体化して羽翼化って感じです。
なお本人は「感覚を遮断できる」と言ってますが実は「感覚を拒絶する」と言った方が正しく、グリルが触れたときに拒絶できなかったのはそういうことです。
だって、大好きなグリルに触れられるのを拒絶するわけないじゃないですかー!やだー!
むしろ、魂が作り出すものに触れられればそれはもう性感帯に触れられたも同然ですよね(???)
しかもハート…心…魂…うっ頭が…
ええいなんかごちゃごちゃしてきたけど
つまり、マルクの羽は(マルグリ前提では)対グリル限定の弱点!!!!!こいつぁえっちだぜ!!!!!
ということでした。ご清聴ありがとうございました。
光を跳ね返す黄金の骨格に、宝石みたいにきらめく六角形。
夜空を飛ぶ姿はまるで星々を従えてるかのよう。
本人はあんまり気に入っていないらしいけど、ボクちんは綺麗だと思うしすごく好きだった。
だから率直な感想を言っただけなんだけど、マルクは一瞬だけぽかんとした顔をしてすぐにそっぽを向いてしまった。
「どしたの?」
「別に。
……コレ、そんなに興味あるなら触ってみるのサ?」
「えっ、いいの!?」
「減るモンじゃないし」
やった!
実はずっと触ってみたかったんだよね。
かと言って自分から言うのもどうかと思うし……。
そう喜ぶボクちんに向かって、羽の先がゆっくりと伸びてくる。
鋭利な部分は武器にもなるらしいけど、あんまり怖くないのはマルクの一部だからかな?
ドキドキしながら指先でそっと触れてみる。
「おお、お……?」
……ひんやりするような?でも微かに温かいような?
すべすべしているような気もするし、ザラザラしている気もする。
魔力の塊でできているというそれは不思議な触感だった。
むしろ、魔力でできているからこそ不思議なのかな?
そんなことを考えながらハートみたいな形をした先っぽをやわやわと撫でると、マルクがほんの少しだけ身じろいだ。
「あれっ、ここ感覚あるの?」
「消そうと思えば消せるのサ、戦う時は遮断してるし……」
「この前は根元からバッキリいったけど大丈夫だった」とサラッとえぐいこと言ってるけど、まあ痛みが無いなら何よりだ、うん。
当たり判定広そうだし……いやそもそも当たり判定あるのかな?なんて思いつつ先っぽから背中の方に指を滑らせると、また身体がピクリと動いた。
「い、痛かった?」
「これくらいで痛かったら戦えないのサ。
痛かったらこっちで消すから気にすんな。
……そこ、危ないから気を付けろよ」
「はぁい」
気にしないと言われたから気にしないことにする。
鋭く尖った爪の部分は、他の所より固くて冷たかった。
マルクの羽は魔力の塊……魂で魔力を生むボクちんたちからすれば魂のカケラともいえるモノ。
それに生えた鋭い爪の意味を考えると、胸がチクリと痛んだ。
詳しい話は知らない。
本人が話したがらないからボクちんも聞かない。
でも、“それだけの事情”があったということはもうずうっと前から知っている。
爪を手で覆い、温めるようにギュッと包み込む。
手のひらに食い込むそれは痛かったけど、彼が感じた痛みはこんなものじゃ無いんだ。
「どうしたのサ?」
「んーん、べっつにー」
ボクちんの様子がおかしいと思ったのか、マルクが怪訝な顔で振り向いた。
いけない、何も知らないフリしなきゃね。
気を取り直して赤いハートに触れると、彼の肩がビクンと跳ねてこちらが驚いてしまった。
さっきのでもう感覚遮断したと思っていたのに。
「あれ?消せるんじゃなかったの?」
「いやそのはず、なんだけッ、ど……ッ、あっ」
こんな風になるなんて珍しい、ここが弱点なのかな?
悪戯心が芽生えて、指先でクルクルと円を描いたりトントンと叩いたりしてみると、身体もそれに合わせてピクピク動く。
なにこれ、めちゃくちゃ楽しい。
「や、やめっ、っつか、なん、でっ、消せな……ッ!?」
くすぐったいのを我慢してるのか顔は真っ赤に染っていて、手で口を押えているけど声が漏れていて……。
なんだかとっても可愛いし、ボクちんの悪戯心はますます大きくなっていく。
普段からかわれてばかりだから、ちょっとくらい仕返ししてもいいよね?
「マルク、ここ弱いの?」
「ち、ちがっ……!」
「違くないでしょ?こんなにビクビクしちゃって。
本当に弱いんだねぇ、ココ」
「やめろ、ほんとこれ以上は」
「ふーん、そんな口聞いていいの?」
ハートにキスをすると、それだけでマルクの身体から力が抜けた。
顔どころか耳まで真っ赤になってる。
そんなにくすぐったいのかな?
「やめ、んっ、く、あッ……」
「やめてください、でしょ?ほら、言ってごらんよ」
マルクがボクちんを睨みつける。
そんな潤んだ目で睨まれても全然怖くないよ?
でも反抗的な態度だからおしおきだ!
ぺろぺろしちゃうんだから!
「ッ、あ、くっ……やめ、て、くだっ……!」
「え?何言ってるか全然わかんないや」
ペロ、と舌先でハートを撫ぜる。
その瞬間、マルクの身体がひときわ大きく跳ねた。
流石にビックリして手も口も止まる。
「~ッ、グリル~ッ!」
「あはは……」
真っ赤な顔で睨んでくる彼に「ごめんね」と言おうとした瞬間、ボクちんはひょいっと持ち上げられた。
足をばたつかせてみても地面に爪先すらつかない。
やりすぎた、と思ったときはもう遅かった。
「……よくもやってくれたのサ、グリルちゃん?」
「ふぇ?あ、いや、その……」
マルクの羽の先っぽがボクちんの脇腹に伸びてくる。
まずい、と直感で理解するけどニッコリ(ただし真っ黒に)笑うマルクからは逃れられる気がしない……!
「さっきはよくもオモチャにしてくれたのサ。
……覚悟しとけよ?」
その後、たっぷり5分はくすぐられたボクちんは、当分はマルクの羽に触らないと心に決めましたとさ。
***
~ちょっとした解説と語り~
自宅マルクの羽は魔力が実体化したものです。
うちのウィズの身体とほとんど同じです(余計にわかりにくい)。
形も変えられますが、何も意識しないでいると皆様ご存知のあの形になります。
マルクの持つ魔力は魂由来によるものが大きいのですが、その魔力が自然と形作る羽があの形ということです。
魂→魔力生成→実体化して羽翼化って感じです。
なお本人は「感覚を遮断できる」と言ってますが実は「感覚を拒絶する」と言った方が正しく、グリルが触れたときに拒絶できなかったのはそういうことです。
だって、大好きなグリルに触れられるのを拒絶するわけないじゃないですかー!やだー!
むしろ、魂が作り出すものに触れられればそれはもう性感帯に触れられたも同然ですよね(???)
しかもハート…心…魂…うっ頭が…
ええいなんかごちゃごちゃしてきたけど
つまり、マルクの羽は(マルグリ前提では)対グリル限定の弱点!!!!!こいつぁえっちだぜ!!!!!
ということでした。ご清聴ありがとうございました。