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僕の上司のソードさんは、素晴らしい方だ。
かっこよくて爽やかで真面目で優しくて強くて。
彼に憧れて騎士を志す者も多く、かくいう僕もきっかけはソードさんだったりする。
メタナイト卿とブレイドさんがスパルタで鞭な分、ソードさんがアメ役になってくれて、上官陣の中では比較的僕達に近いところに立ってくれている。
気さくで話しやすいからいろいろと相談に乗ってもらったり、飲みに連れて行ってもらったり。
本当にお世話になりっぱなしで、この人の部下でよかったなと毎日思っている。
……ええ、ブレイドさんさえ絡まなければ。
「……猫耳ブレイドが見たい」
出勤して早々に、真顔で犬耳を着けた上司にこんなことを言われた部下の気持ち、わかりますか?
僕を含めた一般兵は口をあんぐり開けるしか無かった。
遂に頭がおかしくなったのかとうっかり言いそうになったけど、とりあえず詳しく聞いてみよう。
もしかしたら正当な理由があるかもしれないから……。
「……一応理由を聞きますね、何故ですか?」
「俺が見たいからだ」
ダメだった。
全然ダメだった。
いっぺんの曇もなく私欲の為だった。
せめて何かそれらしい理由をつけてくれ。
その気持ちが伝わったのか、ソードさんはニッコリと笑いながら「空気に溶け込めるし一石二鳥だろう?」とそれらしい理由を後付した。
「ああもう、やっぱ理由はどうでもいいです……頼めばつけてくれるんじゃないすか?」
「懇願すれば恥じらいながらも着けてくれるだろうな。
それが可愛いというのは言うまでもないな?
だがな、俺はあえて『仕事だから仕方ないな』と割り切り平静を装う猫耳ブレイドが見たいんだ!」
……やっぱり頭おかしかった。
そう、ソードさんは“恋人としてのブレイドさん”が絡むと途端にポンコツと化してしまう。
仕事中の二人は息がピッタリで本当にカッコイイのに、プライベートになるとこのザマだ。
そう言えば夏にもぶっ壊れてたっけ?
というかあの鬼教官……げふんげふんブレイドさんが猫耳って、全く想像ができないよなぁ……。
ネコ科なら猫と言うより虎とかヒョウの方が似合いそう。
「そこで俺は考えた『皆で着ける』と申請すればブレイドも“仕事として”着けてくれるだろうと!」
ソードさんがどこからかカチューシャを取り出した。
それには犬やクマの耳や、謎の角などが……って今変な事言ってなかったか!?いや今日は終始発言変だけど!
「ということで今日は皆にもコレを着けてもらう!」
「はあああああ!?」
「ええええええ!?」
率直に言ってそのその発想は正気の沙汰でない。
というかそれでソードさんも犬耳着用なのか!?
「卿が不在だからブレイドが長なんだ、皆で着けて説得するしかないだろう?」
「嫌ですよ恥ずかしい!」
「ケモノミミ みんなで着ければ 怖くない」
「いやハロウィンですし怖がらせた方がいいのでは?」
「待ってそこツッコむとこ違う、ていうか俺らが着けたら違う意味で怖いっすよ!?」
喧喧囂囂と抗議する僕達に、ソードさんは「上司命令だ」にっこりと言い放った。
職権濫用だ!ケモミミハラスメントだ!と抗議したい気持ちもあるけど、まあいつもお世話になっているし……ちょっと恥ずかしい思いしてソードさんが喜ぶならまあ……。
結局僕達は半ばヤケクソで耳を着けることになった。
「絵面がヤバすぎる……」
ドロッチェ団のように種族として耳を持っているならともかく、普段無いはずのものがあるというのは違和感がすごい。
うさ耳ゴリゴリマッチョは最早事故だ。
お化けとかそういうのとは違う方向性で怖い。
興味本位で「ブレイドさんがうさぎじゃなくて良かったんですか?」と聞いてみたら「ブレイドはどう考えても猫耳だろ」と真顔で返された。怖。
そして説得の甲斐あって、なんとかブレイドさんにも猫耳を着けてもらえた。
ソードさんの表情筋は緩みきっていた。
我らが上司が楽しそうでなによりです。
ブレイドさん、思った以上に似合ってて可愛いなとか思ったけど口に出すと反応が怖いから何も言わないことにする。
まあ確かにイベントに溶け込めていたし、国民の反応もよかったし、総合的には悪くなかったなーと思いましたね。
最後に一言。
……あのときこっちを振り返ったソードさんが、今年のハロウィンで一番怖かったです!!
かっこよくて爽やかで真面目で優しくて強くて。
彼に憧れて騎士を志す者も多く、かくいう僕もきっかけはソードさんだったりする。
メタナイト卿とブレイドさんがスパルタで鞭な分、ソードさんがアメ役になってくれて、上官陣の中では比較的僕達に近いところに立ってくれている。
気さくで話しやすいからいろいろと相談に乗ってもらったり、飲みに連れて行ってもらったり。
本当にお世話になりっぱなしで、この人の部下でよかったなと毎日思っている。
……ええ、ブレイドさんさえ絡まなければ。
「……猫耳ブレイドが見たい」
出勤して早々に、真顔で犬耳を着けた上司にこんなことを言われた部下の気持ち、わかりますか?
僕を含めた一般兵は口をあんぐり開けるしか無かった。
遂に頭がおかしくなったのかとうっかり言いそうになったけど、とりあえず詳しく聞いてみよう。
もしかしたら正当な理由があるかもしれないから……。
「……一応理由を聞きますね、何故ですか?」
「俺が見たいからだ」
ダメだった。
全然ダメだった。
いっぺんの曇もなく私欲の為だった。
せめて何かそれらしい理由をつけてくれ。
その気持ちが伝わったのか、ソードさんはニッコリと笑いながら「空気に溶け込めるし一石二鳥だろう?」とそれらしい理由を後付した。
「ああもう、やっぱ理由はどうでもいいです……頼めばつけてくれるんじゃないすか?」
「懇願すれば恥じらいながらも着けてくれるだろうな。
それが可愛いというのは言うまでもないな?
だがな、俺はあえて『仕事だから仕方ないな』と割り切り平静を装う猫耳ブレイドが見たいんだ!」
……やっぱり頭おかしかった。
そう、ソードさんは“恋人としてのブレイドさん”が絡むと途端にポンコツと化してしまう。
仕事中の二人は息がピッタリで本当にカッコイイのに、プライベートになるとこのザマだ。
そう言えば夏にもぶっ壊れてたっけ?
というかあの鬼教官……げふんげふんブレイドさんが猫耳って、全く想像ができないよなぁ……。
ネコ科なら猫と言うより虎とかヒョウの方が似合いそう。
「そこで俺は考えた『皆で着ける』と申請すればブレイドも“仕事として”着けてくれるだろうと!」
ソードさんがどこからかカチューシャを取り出した。
それには犬やクマの耳や、謎の角などが……って今変な事言ってなかったか!?いや今日は終始発言変だけど!
「ということで今日は皆にもコレを着けてもらう!」
「はあああああ!?」
「ええええええ!?」
率直に言ってそのその発想は正気の沙汰でない。
というかそれでソードさんも犬耳着用なのか!?
「卿が不在だからブレイドが長なんだ、皆で着けて説得するしかないだろう?」
「嫌ですよ恥ずかしい!」
「ケモノミミ みんなで着ければ 怖くない」
「いやハロウィンですし怖がらせた方がいいのでは?」
「待ってそこツッコむとこ違う、ていうか俺らが着けたら違う意味で怖いっすよ!?」
喧喧囂囂と抗議する僕達に、ソードさんは「上司命令だ」にっこりと言い放った。
職権濫用だ!ケモミミハラスメントだ!と抗議したい気持ちもあるけど、まあいつもお世話になっているし……ちょっと恥ずかしい思いしてソードさんが喜ぶならまあ……。
結局僕達は半ばヤケクソで耳を着けることになった。
「絵面がヤバすぎる……」
ドロッチェ団のように種族として耳を持っているならともかく、普段無いはずのものがあるというのは違和感がすごい。
うさ耳ゴリゴリマッチョは最早事故だ。
お化けとかそういうのとは違う方向性で怖い。
興味本位で「ブレイドさんがうさぎじゃなくて良かったんですか?」と聞いてみたら「ブレイドはどう考えても猫耳だろ」と真顔で返された。怖。
そして説得の甲斐あって、なんとかブレイドさんにも猫耳を着けてもらえた。
ソードさんの表情筋は緩みきっていた。
我らが上司が楽しそうでなによりです。
ブレイドさん、思った以上に似合ってて可愛いなとか思ったけど口に出すと反応が怖いから何も言わないことにする。
まあ確かにイベントに溶け込めていたし、国民の反応もよかったし、総合的には悪くなかったなーと思いましたね。
最後に一言。
……あのときこっちを振り返ったソードさんが、今年のハロウィンで一番怖かったです!!