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「ねぇ、似合ってるかな?」
花嫁衣装を身に纏ったカービィは、はにかみながら問いかけてきた。
雪を思わせるような穢れなき白が目を焼くようで、思わず息が止まりそうになる。
「……メタナイト?」
「あ……あぁ、すまない、あまりにも綺麗で少し驚いてしまった」
「もう!でもありがとう!
――と一緒に選んだんだよ」
チクリと胸を刺す透明な痛み。
また呼吸が止まりそうになる。
意識的に吸って吐いてを繰り返しても、呼吸は浅くなるばかりだ。
彼女は今日、私とではない男と結ばれる。
全く有り得ない話ではなかった。
彼女だってもう年頃の娘だ。
むしろ自然なこととすら言える。
それなのに、心のどこかで認めたくない自分がいた。
……祝福できない自分がいた。
ずっと想っていた。
そなたが彼と出会う前から。
だが、そなたにとっては私は兄か父親のような存在に過ぎない。
それでも大切に思ってくれていたから、その状態に甘んじて、結局このザマだ。
もし踏み出していればこんなことにならなかった?
何かが変わっていた?
今更そんなことを思っても、どれだけ臆病者の自分を呪っても、全ては遅すぎた。
彼女はもう、手の届かないところに行ってしまう。
浅い呼吸を抑え、ゆっくり深呼吸する。
仮面をしているからどうせ彼女にはわからないだろうに、意識的に表情を緩めた。
「おめでとう、どうかお幸せに」
半ば祈りのような、懇願にも似た想い。
幸せそうに微笑む彼女が眩し過ぎて、そっと目を伏せた。
花嫁衣装を身に纏ったカービィは、はにかみながら問いかけてきた。
雪を思わせるような穢れなき白が目を焼くようで、思わず息が止まりそうになる。
「……メタナイト?」
「あ……あぁ、すまない、あまりにも綺麗で少し驚いてしまった」
「もう!でもありがとう!
――と一緒に選んだんだよ」
チクリと胸を刺す透明な痛み。
また呼吸が止まりそうになる。
意識的に吸って吐いてを繰り返しても、呼吸は浅くなるばかりだ。
彼女は今日、私とではない男と結ばれる。
全く有り得ない話ではなかった。
彼女だってもう年頃の娘だ。
むしろ自然なこととすら言える。
それなのに、心のどこかで認めたくない自分がいた。
……祝福できない自分がいた。
ずっと想っていた。
そなたが彼と出会う前から。
だが、そなたにとっては私は兄か父親のような存在に過ぎない。
それでも大切に思ってくれていたから、その状態に甘んじて、結局このザマだ。
もし踏み出していればこんなことにならなかった?
何かが変わっていた?
今更そんなことを思っても、どれだけ臆病者の自分を呪っても、全ては遅すぎた。
彼女はもう、手の届かないところに行ってしまう。
浅い呼吸を抑え、ゆっくり深呼吸する。
仮面をしているからどうせ彼女にはわからないだろうに、意識的に表情を緩めた。
「おめでとう、どうかお幸せに」
半ば祈りのような、懇願にも似た想い。
幸せそうに微笑む彼女が眩し過ぎて、そっと目を伏せた。