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※エロっていうかしょうもないアホ話です
ある日の昼下がり、ペパーミントパレスの一角で魔法使い達は思い思いの時間を過ごしていた。
ランプキンはおやつのパンプキンパイを作っていて、その隣でドロシアは暗黒物質を精製している(本人はあくまで料理と言い張っているが)。
マルクとウィズはトランプで遊び、その傍らでグリルは雑誌を捲っていた。
残りの一名――昼寝から目覚めたマホロアは、グリルが読んでいた雑誌を覗き込むとニヤリと笑った。
「ネ、グリル。
キミの『抱かれたい男1位』ッテ誰ダイ?」
開かれたページには、『抱かれたい男ランキング!』という特集が組まれていた。
女性誌によくある陳腐なものだ。
「ハァァァァ!?キミ何聞いてそれセクハ気になやめろよそういう」
グリルより早く、絵に書いたように困惑するマルク。
しかも若干本音が漏れている。
「計画通り」とマホロアは内心でほくそ笑んだ。
もう1人……問われたグリルはどんな反応を返すだろうと彼女の方に目を向ける。
しかし問われた彼女は恥じらうことなくにっこりと、無邪気に笑った。
「ウィズかランプキンかな?おっきいし」
空気が凍った。
ただでさえ比較的気温が低めなペパーミントパレスを更に強烈な寒波が襲うが、それよりも冷たく、刺すような視線が指名された2人に向けられた。
「……2人とも、最期に何か言い残すことはあるのサ?」
マルクの表情が獣じみたそれに変わった。
オッドアイの二色が混じり、ギラついた紫に変わった瞳には明確な殺意が垣間見える。
「ち、違います誤解です!そんなことしてません!」
「そうデスよミーはマインド様とラン一筋デス!」
「それ一筋じゃなくない?」
いつも飄々としているランプキンが酷く動揺し、ウィズも珍しく本気で焦っているらしい。
ドロシアはひたすら汚いものを見るような軽蔑の視線を送っていた。
「ちっ、ちなみにボクは……?」
何をとち狂ったのか、マホロアは自らの順位を尋ねる。
グリルは不満そうに頬を膨らませた。
「マホロアはあんまり大きくないからつまんないよ」
「エェェェェェ!?」
「ちょっとてめぇなんて粗末なモノ見せてんだよナニしてんだよおい聞いてんのかゴルァ」
「イヤ……確かに大人の2人と比べられタラ小さいカモしれないケドォ……つまんナイッテ……グズッ」
マルクは半ば魂の抜けたマホロアの肩を掴み、ガクガクと揺さぶる。
脳味噌が順調にシェイクされていくが、それ以上に精神ダメージが大きいらしい。
一方ドロシアはハッとした表情を浮かべると、グリルに問いかけた。
「ねぇグリル?肝心のマルクは?」
「もう、マルクにはいつもしてもらってるじゃん」
「キミもダロォ!?」「ユーもデショウ!?」「あなたもでしょう!?」
ほんのりと頬を染めてグリルがそう答えれば、見事に先の容疑者3人の声が重なった。
「いやいやいやボクまだ流石に手出してないのサ!」
「待ってまだって何今後出すつもりデスか!?」
「許しませんよ!私の目が黒いうちは許しませんよ!」
そんな騒ぎをよそにドロシアは1つ溜息をついた。
疑惑が確信に変わり、グリルの目を見て問いかける。
「……ねぇグリル、1つ聞いてもいいかしら?」
「ん?なぁに?」
「『抱かれたい男』ってどういう人だと思ってる?」
問われた少女はどこまでも無邪気に、愛らしく笑って答えた。
「え?そんなの決まってるじゃん!
抱っこしてほしいってことでしょ?」
全員、一斉にずっこけた。
「あ……なるほどそういうことデスか!
そりゃミーとランなら大きいし!身長が!」
「そうですよね、そもそもグリルが意味なんて知ってるはずありませんよね。
私とした事が動揺してしまいました」
「え?どういうこと?」
「あなたはまだ知らなくていいのよ?」
頭に疑問符の浮かんだ少女と、安心して暖かく笑う大人達。
その光景は美しく、完成されている。
先程までの狂騒が嘘のようだ。
だけどマホロアにだけは、一つだけ疑問が残った。
モヤモヤしたものを抱えながら親友のことを見つめる。
視線に気付いたのだろう、マルクは先程までとはまた違う目で睨んだ。
その目は、あのマホロアが縮み上がる程に熾烈だった。
だから抱いた疑問は口に出さず、心の中だけでこう叫ぶことにする。
「キミはいつもグリルを抱っこしてるノォ!?」
ある日の昼下がり、ペパーミントパレスの一角で魔法使い達は思い思いの時間を過ごしていた。
ランプキンはおやつのパンプキンパイを作っていて、その隣でドロシアは暗黒物質を精製している(本人はあくまで料理と言い張っているが)。
マルクとウィズはトランプで遊び、その傍らでグリルは雑誌を捲っていた。
残りの一名――昼寝から目覚めたマホロアは、グリルが読んでいた雑誌を覗き込むとニヤリと笑った。
「ネ、グリル。
キミの『抱かれたい男1位』ッテ誰ダイ?」
開かれたページには、『抱かれたい男ランキング!』という特集が組まれていた。
女性誌によくある陳腐なものだ。
「ハァァァァ!?キミ何聞いてそれセクハ気になやめろよそういう」
グリルより早く、絵に書いたように困惑するマルク。
しかも若干本音が漏れている。
「計画通り」とマホロアは内心でほくそ笑んだ。
もう1人……問われたグリルはどんな反応を返すだろうと彼女の方に目を向ける。
しかし問われた彼女は恥じらうことなくにっこりと、無邪気に笑った。
「ウィズかランプキンかな?おっきいし」
空気が凍った。
ただでさえ比較的気温が低めなペパーミントパレスを更に強烈な寒波が襲うが、それよりも冷たく、刺すような視線が指名された2人に向けられた。
「……2人とも、最期に何か言い残すことはあるのサ?」
マルクの表情が獣じみたそれに変わった。
オッドアイの二色が混じり、ギラついた紫に変わった瞳には明確な殺意が垣間見える。
「ち、違います誤解です!そんなことしてません!」
「そうデスよミーはマインド様とラン一筋デス!」
「それ一筋じゃなくない?」
いつも飄々としているランプキンが酷く動揺し、ウィズも珍しく本気で焦っているらしい。
ドロシアはひたすら汚いものを見るような軽蔑の視線を送っていた。
「ちっ、ちなみにボクは……?」
何をとち狂ったのか、マホロアは自らの順位を尋ねる。
グリルは不満そうに頬を膨らませた。
「マホロアはあんまり大きくないからつまんないよ」
「エェェェェェ!?」
「ちょっとてめぇなんて粗末なモノ見せてんだよナニしてんだよおい聞いてんのかゴルァ」
「イヤ……確かに大人の2人と比べられタラ小さいカモしれないケドォ……つまんナイッテ……グズッ」
マルクは半ば魂の抜けたマホロアの肩を掴み、ガクガクと揺さぶる。
脳味噌が順調にシェイクされていくが、それ以上に精神ダメージが大きいらしい。
一方ドロシアはハッとした表情を浮かべると、グリルに問いかけた。
「ねぇグリル?肝心のマルクは?」
「もう、マルクにはいつもしてもらってるじゃん」
「キミもダロォ!?」「ユーもデショウ!?」「あなたもでしょう!?」
ほんのりと頬を染めてグリルがそう答えれば、見事に先の容疑者3人の声が重なった。
「いやいやいやボクまだ流石に手出してないのサ!」
「待ってまだって何今後出すつもりデスか!?」
「許しませんよ!私の目が黒いうちは許しませんよ!」
そんな騒ぎをよそにドロシアは1つ溜息をついた。
疑惑が確信に変わり、グリルの目を見て問いかける。
「……ねぇグリル、1つ聞いてもいいかしら?」
「ん?なぁに?」
「『抱かれたい男』ってどういう人だと思ってる?」
問われた少女はどこまでも無邪気に、愛らしく笑って答えた。
「え?そんなの決まってるじゃん!
抱っこしてほしいってことでしょ?」
全員、一斉にずっこけた。
「あ……なるほどそういうことデスか!
そりゃミーとランなら大きいし!身長が!」
「そうですよね、そもそもグリルが意味なんて知ってるはずありませんよね。
私とした事が動揺してしまいました」
「え?どういうこと?」
「あなたはまだ知らなくていいのよ?」
頭に疑問符の浮かんだ少女と、安心して暖かく笑う大人達。
その光景は美しく、完成されている。
先程までの狂騒が嘘のようだ。
だけどマホロアにだけは、一つだけ疑問が残った。
モヤモヤしたものを抱えながら親友のことを見つめる。
視線に気付いたのだろう、マルクは先程までとはまた違う目で睨んだ。
その目は、あのマホロアが縮み上がる程に熾烈だった。
だから抱いた疑問は口に出さず、心の中だけでこう叫ぶことにする。
「キミはいつもグリルを抱っこしてるノォ!?」