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「あー楽しかったぁ!」
今日はいろんな人と会って、お菓子を交換したりイタズラをしあったりして、すっごく楽しかった!
こんなにハロウィンを満喫したのは初めてだった。
ボクちんもマルクも、とてもじゃないけど今日中じゃ食べきれない量のお菓子をもらった。
……カービィは全部食べ切ってたけど、さすがだなぁ。
はしゃぎ疲れたし、今日は早めに寝ようかな?と思っていたらマルクがボクの顔をのぞき込んだ。
「……まだ1つやり残したことがあるのサ」
なんだろうと思ったけど、すぐに気が付いた。
たしかにボクちんたち同士ではまだあのやり取りやってなかったもんね。
マルクがローアに来た時はドロシアの汚化死……じゃなかったお菓子でそれどころじゃなかったしね。
「Trick and treat?」
「Happy Halloween!はい、どーぞ!」
手近にあったキャラメルを渡した。
これはたしか、ドロッチェ団のドクさんからもらったやつだったと思う。
「……ありがと♪」
受け取ったマルクは包み紙を破り、口に放り込んだ……と思ったら、ボクちんを引き寄せてキスをした。
「んむっ……!?」
急にキスされたこと自体も驚いたけど、口の中に何か甘いものが流れ込んできて更にパニックになってしまう。
唇が離れてから気付いた、さっきボクちんがあげたキャラメルだ。
「なっ、なにっ、なにし……!?」
「言っただろ?『 Trick “and“ Treat』ってサ」
ニヤニヤ笑うマルク。
たしかにそう言っていたような気がしないでもない。
……つまりボクちんは「お菓子を寄越せ、イタズラもさせろ」と言われていたということ?
「ず、ずるい!」
「ずるくなんてないのサ、ボクはちゃーんと言ったんだからね?」
そう言いながらまた迫ってきた。
ボクちんの顎をクイと持ち上げて、真っ直ぐに見つめる。
「えっ、えっ、なになに!?」
「……ボクのイタズラが、たったアレだけで終わるわけないだろ?」
いつもより少し低く、甘い声。
ひときわ大きくドクンと胸が鳴って固まっていると、容赦なく口付けてきた。
「……んっ!」
舌が入り込んで来る。
滅多にしてくれない、大人のキス。
ふわりとお酒……多分ワインの香りがした。
「……ぁ、ふ……」
大人のキスはまだ慣れなくて、どこで息をすればいいのかすらよくわからない。
頭がどんどんぼうっとして、くらくらしてくる。
「……まーだ慣れないのサ?」
「うるさい……仕方ない、だろ」
身体中が痺れて力が入らないし、呼吸も落ち着かない。
頭も身体も溶けたキャラメルみたいにとろとろになってしまったような、そんな心地。
「……ひぁっ!」
頬に手を添えられただけで、そこと背骨に電気が走ったような感じになる。
でも決して嫌じゃない、不思議な感覚。
「……ねぇグリルちゃん?
なにかボクに言いたいことがあるんじゃないのサ?」
少しぼやけた視界に映るマルクが、吸血鬼か狼さんに見える。
格好はコテコテの魔法使いのはずなのに。
ボクちんを見つめるその瞳がほんの少し怖くて……でも、それ以上にこの先の“何か”を知りたくて。
「とりっく、あんど…とりーと」
「……よくできました」
マルクはチョコレートを取り出した。
口に放り込まれたそれが、舌の上でとろけていく。
「で、イタズラは“ボクが”するってことなのサ」
「……意味わかんない」
結局イタズラされっぱなしじゃん……別にいいけど。
「もうどうにでもなっちゃえ」とチョコレートの甘さを感じながら目を瞑った。
続きました
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今日はいろんな人と会って、お菓子を交換したりイタズラをしあったりして、すっごく楽しかった!
こんなにハロウィンを満喫したのは初めてだった。
ボクちんもマルクも、とてもじゃないけど今日中じゃ食べきれない量のお菓子をもらった。
……カービィは全部食べ切ってたけど、さすがだなぁ。
はしゃぎ疲れたし、今日は早めに寝ようかな?と思っていたらマルクがボクの顔をのぞき込んだ。
「……まだ1つやり残したことがあるのサ」
なんだろうと思ったけど、すぐに気が付いた。
たしかにボクちんたち同士ではまだあのやり取りやってなかったもんね。
マルクがローアに来た時はドロシアの汚化死……じゃなかったお菓子でそれどころじゃなかったしね。
「Trick and treat?」
「Happy Halloween!はい、どーぞ!」
手近にあったキャラメルを渡した。
これはたしか、ドロッチェ団のドクさんからもらったやつだったと思う。
「……ありがと♪」
受け取ったマルクは包み紙を破り、口に放り込んだ……と思ったら、ボクちんを引き寄せてキスをした。
「んむっ……!?」
急にキスされたこと自体も驚いたけど、口の中に何か甘いものが流れ込んできて更にパニックになってしまう。
唇が離れてから気付いた、さっきボクちんがあげたキャラメルだ。
「なっ、なにっ、なにし……!?」
「言っただろ?『 Trick “and“ Treat』ってサ」
ニヤニヤ笑うマルク。
たしかにそう言っていたような気がしないでもない。
……つまりボクちんは「お菓子を寄越せ、イタズラもさせろ」と言われていたということ?
「ず、ずるい!」
「ずるくなんてないのサ、ボクはちゃーんと言ったんだからね?」
そう言いながらまた迫ってきた。
ボクちんの顎をクイと持ち上げて、真っ直ぐに見つめる。
「えっ、えっ、なになに!?」
「……ボクのイタズラが、たったアレだけで終わるわけないだろ?」
いつもより少し低く、甘い声。
ひときわ大きくドクンと胸が鳴って固まっていると、容赦なく口付けてきた。
「……んっ!」
舌が入り込んで来る。
滅多にしてくれない、大人のキス。
ふわりとお酒……多分ワインの香りがした。
「……ぁ、ふ……」
大人のキスはまだ慣れなくて、どこで息をすればいいのかすらよくわからない。
頭がどんどんぼうっとして、くらくらしてくる。
「……まーだ慣れないのサ?」
「うるさい……仕方ない、だろ」
身体中が痺れて力が入らないし、呼吸も落ち着かない。
頭も身体も溶けたキャラメルみたいにとろとろになってしまったような、そんな心地。
「……ひぁっ!」
頬に手を添えられただけで、そこと背骨に電気が走ったような感じになる。
でも決して嫌じゃない、不思議な感覚。
「……ねぇグリルちゃん?
なにかボクに言いたいことがあるんじゃないのサ?」
少しぼやけた視界に映るマルクが、吸血鬼か狼さんに見える。
格好はコテコテの魔法使いのはずなのに。
ボクちんを見つめるその瞳がほんの少し怖くて……でも、それ以上にこの先の“何か”を知りたくて。
「とりっく、あんど…とりーと」
「……よくできました」
マルクはチョコレートを取り出した。
口に放り込まれたそれが、舌の上でとろけていく。
「で、イタズラは“ボクが”するってことなのサ」
「……意味わかんない」
結局イタズラされっぱなしじゃん……別にいいけど。
「もうどうにでもなっちゃえ」とチョコレートの甘さを感じながら目を瞑った。
続きました
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