Xまとめ
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※ブレイド性別カミングアウト前の頃
「なぁ、ブレイドってなんかいい匂いするよな」
「はぁ!?いきなり何を言い出す!?」
「す、すまん怒らせるつもりじゃなくて」
「いや別に怒っているわけじゃないけど。
でもそんな女に言うみたいなこと言うなよ気持ち悪いな!」
「はぁ!?
そこまで言わなくていいだろ!?」
「でも普通男にかける言葉じゃあないだろ」
「……たしかにそうだな、変な事言って悪い。
ただ、純粋に不思議で。
シャンプーとか俺と同じなのに」
「あぁ、なるほど。
多分トリートメントじゃないか?
俺髪長いから使ってるんだよ」
「男なのにそんなことしてるのか?」
「まぁ、多少まとまり良くしとかないと縛るのもダルいしな」
「(それ以前になぜ伸ばしているか自体が不思議だけど、あんまり突っ込むとまた怒られそうだから黙っておこう)」
「……何か言いたそうだな?」
「い、いやそんなことはないぞ?」
「目が泳いでるけど……まぁいいか。
そろそろ寝るぞ、おやすみ」
「ああ、おやすみ」
***
side S
あぁ、本当に俺は馬鹿だ。
あんなこと言ったら気持ち悪いと思われるって決まってるのに。
でも、本当になんかいい匂いなんだよ!
なんでアイツ男なのに村の女の子の誰よりもいい匂いするんだ!?
それに髪もサラッサラのツヤッツヤだし!
どこのトリートメント使ってるんだ!?
村のみんなにも教えてやれよ!!
村の女性陣にしてみれば美髪に定評のあるブレイドさんだぞ!?
こんなこと口が裂けても言えないけど本当に女にしか見えなくてドキドキするんだぞ!!
あぁでもそんなことを言ったらまた怒られるし、最悪嫌われるだろう。
アイツも「気持ち悪い」って言ってたし。
今日も怒ってたし。
それだけは、それだけは耐えられない。
だから気持ちに蓋をして、今日も俺に嘘をつく。
***
side B
あぁ、本当に俺は馬鹿だ。
「気持ち悪い」なんて言うなんて。
ソードを傷付けはしなかっただろうか。
……褒めてくれたのに。
当然彼に悪気は無いし、俺はあの時笑って流すべきだったのに。
顔が熱くなって、どうにか誤魔化そうと思ってあんな酷い言葉を吐いて。
本当は嬉しかった。
だけど、そう思ってはいけないから。
俺は「男」でいなければならないから。
……アイツを騙しているから。
今更本当は「女」だなんて、軽蔑されるし、最悪嫌われるだろう。
それだけは、それだけは耐えられない。
だから気持ちに蓋をして、今日も俺は嘘をつく。
「なぁ、ブレイドってなんかいい匂いするよな」
「はぁ!?いきなり何を言い出す!?」
「す、すまん怒らせるつもりじゃなくて」
「いや別に怒っているわけじゃないけど。
でもそんな女に言うみたいなこと言うなよ気持ち悪いな!」
「はぁ!?
そこまで言わなくていいだろ!?」
「でも普通男にかける言葉じゃあないだろ」
「……たしかにそうだな、変な事言って悪い。
ただ、純粋に不思議で。
シャンプーとか俺と同じなのに」
「あぁ、なるほど。
多分トリートメントじゃないか?
俺髪長いから使ってるんだよ」
「男なのにそんなことしてるのか?」
「まぁ、多少まとまり良くしとかないと縛るのもダルいしな」
「(それ以前になぜ伸ばしているか自体が不思議だけど、あんまり突っ込むとまた怒られそうだから黙っておこう)」
「……何か言いたそうだな?」
「い、いやそんなことはないぞ?」
「目が泳いでるけど……まぁいいか。
そろそろ寝るぞ、おやすみ」
「ああ、おやすみ」
***
side S
あぁ、本当に俺は馬鹿だ。
あんなこと言ったら気持ち悪いと思われるって決まってるのに。
でも、本当になんかいい匂いなんだよ!
なんでアイツ男なのに村の女の子の誰よりもいい匂いするんだ!?
それに髪もサラッサラのツヤッツヤだし!
どこのトリートメント使ってるんだ!?
村のみんなにも教えてやれよ!!
村の女性陣にしてみれば美髪に定評のあるブレイドさんだぞ!?
こんなこと口が裂けても言えないけど本当に女にしか見えなくてドキドキするんだぞ!!
あぁでもそんなことを言ったらまた怒られるし、最悪嫌われるだろう。
アイツも「気持ち悪い」って言ってたし。
今日も怒ってたし。
それだけは、それだけは耐えられない。
だから気持ちに蓋をして、今日も俺に嘘をつく。
***
side B
あぁ、本当に俺は馬鹿だ。
「気持ち悪い」なんて言うなんて。
ソードを傷付けはしなかっただろうか。
……褒めてくれたのに。
当然彼に悪気は無いし、俺はあの時笑って流すべきだったのに。
顔が熱くなって、どうにか誤魔化そうと思ってあんな酷い言葉を吐いて。
本当は嬉しかった。
だけど、そう思ってはいけないから。
俺は「男」でいなければならないから。
……アイツを騙しているから。
今更本当は「女」だなんて、軽蔑されるし、最悪嫌われるだろう。
それだけは、それだけは耐えられない。
だから気持ちに蓋をして、今日も俺は嘘をつく。