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★ゼロ×ゼロツー♀でモロヘイヤネタ
※両片想い状態
鼻腔をつんざくような刺激臭を感じ、目を覚ました。
敵襲かと一瞬右目が疼いたが、妹の料理のそれと気付き胸を撫で下ろす。
「兄さん、そろそろ起きて?
もうみんなは食べ終わっているわよ?」
ひょっこり顔を覗かせるゼロツーは今日も可愛い。
朝から眼福である。
「今行く……うぐッ」
昨日カーテンをしっかり閉めていなかったのだろう。
隙間から漏れた陽光が突き刺さって目が眩んだ。
ここ最近腹が立つくらい太陽が照っている。
「いい天気」とか言ってる奴らもいるが、俺の身体には毒だ。
ゼロツーをもっと見て目を回復させなければ、と食卓へ急ぐ。
イカ墨のような味噌汁やシルエットクイズを思わせる焼き魚はもう見慣れた。
いっそ白いご飯とのコントラストが綺麗なくらいだ。
それらよりも可愛らしい器に盛り付けられた、濡羽色の塊が一層目を引く。
そこから緑色の煙がもうもうと立ち上っていた。
「今日はおひたしを作ってみたの」
「……おひたし?」
「ええ、おひたし」
少なくともコレは俺が知っているおひたしでは無い。
何をどう見ても浸されていない、むしろ乾き切っている。
そう、例えるならば炭の塊だ。
「……ちなみに何のおひたしだ?」
「もう、兄さんったら寝惚けてるの?
見てわかるでしょ、モロヘイヤよ」
見てもわからないし言われてもそれとわからない。
だが、元が植物だから煙が緑色なのかと妙に納得した。
珍しく食材と煙の色が一致していて安心する。
口に運べば、ゴリゴリとした食感と辛さと酸味と苦味と甘さが広がる。
ビリビリと舌が痺れたし、後味は何故か入っていないであろうはずのミントを思わせる。
なるほど、よく目が覚めるな。
「ここ最近日差しが強いから、きっと兄さん疲れてるでしょ?
モロヘイヤってお肌とか疲労回復にいいらしいの。 他にもいろいろと身体に良いみたいだから、食べてもらいたくて」
少し照れくさそうに話すゼロツーが可愛すぎる。
ああなんて健気ないい子なんだ……天使かな?
果たしてこの状態になったモロヘイヤに効能があるかは置いておいて、その気持ちだけでお兄ちゃんの疲労なんて吹っ飛びそうだ。
仕事はしたくないが。
「あとは老化防止もあるとか?」
「老化……」
「といっても、あたしたちこれ以上歳取らないだろうけど」
「……いや、わからないぞ。
俺達は古株だからわからないだけで、この先歳をとる可能性が無いわけではない」
「兄さんがおじいちゃんであたしがおばあちゃん……?
あんまり考えたくないわね……?」
先例が無いだけで俺達が老いる可能性も十分ある。
少なくとも生まれた時は皆赤子だったのだから。
自分が俗に言う「爺さん」になったのを想像すると、自然と隣に立っている人の姿も浮かんでくる。
「歳をとっても、ゼロツーの料理が食べたい」
自然と零れた言葉。
仮に俺らが爺婆になっても、こんなようなやり取りをしている気がする。
……いや、そうであってほしい。
関係性はこのままでいい、兄妹のままでいいからとにかくそばにいたい。
「本当?じゃあこれからもたくさん作ってあげる!」
そう答えるゼロツーの笑顔は、先程の陽光よりも眩しい。
だが決して不快さはなく、むしろ柔らかなものが胸に広がっていく。
可愛い妹の手料理をずっと食べられるなんて、俺は本当に幸せ者だ。
……できれば、何の食材が使われてるかわかるとなおいいんだがな。
※両片想い状態
鼻腔をつんざくような刺激臭を感じ、目を覚ました。
敵襲かと一瞬右目が疼いたが、妹の料理のそれと気付き胸を撫で下ろす。
「兄さん、そろそろ起きて?
もうみんなは食べ終わっているわよ?」
ひょっこり顔を覗かせるゼロツーは今日も可愛い。
朝から眼福である。
「今行く……うぐッ」
昨日カーテンをしっかり閉めていなかったのだろう。
隙間から漏れた陽光が突き刺さって目が眩んだ。
ここ最近腹が立つくらい太陽が照っている。
「いい天気」とか言ってる奴らもいるが、俺の身体には毒だ。
ゼロツーをもっと見て目を回復させなければ、と食卓へ急ぐ。
イカ墨のような味噌汁やシルエットクイズを思わせる焼き魚はもう見慣れた。
いっそ白いご飯とのコントラストが綺麗なくらいだ。
それらよりも可愛らしい器に盛り付けられた、濡羽色の塊が一層目を引く。
そこから緑色の煙がもうもうと立ち上っていた。
「今日はおひたしを作ってみたの」
「……おひたし?」
「ええ、おひたし」
少なくともコレは俺が知っているおひたしでは無い。
何をどう見ても浸されていない、むしろ乾き切っている。
そう、例えるならば炭の塊だ。
「……ちなみに何のおひたしだ?」
「もう、兄さんったら寝惚けてるの?
見てわかるでしょ、モロヘイヤよ」
見てもわからないし言われてもそれとわからない。
だが、元が植物だから煙が緑色なのかと妙に納得した。
珍しく食材と煙の色が一致していて安心する。
口に運べば、ゴリゴリとした食感と辛さと酸味と苦味と甘さが広がる。
ビリビリと舌が痺れたし、後味は何故か入っていないであろうはずのミントを思わせる。
なるほど、よく目が覚めるな。
「ここ最近日差しが強いから、きっと兄さん疲れてるでしょ?
モロヘイヤってお肌とか疲労回復にいいらしいの。 他にもいろいろと身体に良いみたいだから、食べてもらいたくて」
少し照れくさそうに話すゼロツーが可愛すぎる。
ああなんて健気ないい子なんだ……天使かな?
果たしてこの状態になったモロヘイヤに効能があるかは置いておいて、その気持ちだけでお兄ちゃんの疲労なんて吹っ飛びそうだ。
仕事はしたくないが。
「あとは老化防止もあるとか?」
「老化……」
「といっても、あたしたちこれ以上歳取らないだろうけど」
「……いや、わからないぞ。
俺達は古株だからわからないだけで、この先歳をとる可能性が無いわけではない」
「兄さんがおじいちゃんであたしがおばあちゃん……?
あんまり考えたくないわね……?」
先例が無いだけで俺達が老いる可能性も十分ある。
少なくとも生まれた時は皆赤子だったのだから。
自分が俗に言う「爺さん」になったのを想像すると、自然と隣に立っている人の姿も浮かんでくる。
「歳をとっても、ゼロツーの料理が食べたい」
自然と零れた言葉。
仮に俺らが爺婆になっても、こんなようなやり取りをしている気がする。
……いや、そうであってほしい。
関係性はこのままでいい、兄妹のままでいいからとにかくそばにいたい。
「本当?じゃあこれからもたくさん作ってあげる!」
そう答えるゼロツーの笑顔は、先程の陽光よりも眩しい。
だが決して不快さはなく、むしろ柔らかなものが胸に広がっていく。
可愛い妹の手料理をずっと食べられるなんて、俺は本当に幸せ者だ。
……できれば、何の食材が使われてるかわかるとなおいいんだがな。