※ソドブレのモブ部下目線のギャグ

今日は海の日！
ということで、訓練ではなくてソード隊とブレイド隊の対抗ビーチバレー大会をすることになった。
たまにはこうやって和気あいあいと平和なことをするのも良いな。
まだ昨日の訓練の筋肉痛残ってるけど、身体中バキバキだけど。

……と、思っていたんだけど。

｢ふふふ……俺の魔球を受けるがいい｣ 
｢学生時代一度も俺に勝てなかったソードが何を言う？｣

目の前には平和とは程遠い光景が広がっていた。
上司二人が火花を散らし睨み合う光景はなかなかスリリングだ。
やろうとしていることはただのビーチバレーなんだけど。
あと二人とも素が出てますよー！？

｢ククッ、約束通り俺の隊が勝ったらメイド服を着てもらうからな…｣
｢ブレイドこそ、チャイナドレスはもう用意してあるからな？｣

あなた達部下を巻き込んで賭け事をしないでください！
あとなんてこと約束してるんですか！？
……でもちょっと見てみたいかもしれない、ゴクリ。
勝っても負けても僕達はちょっと面白いものが見られそうだ、と思っていたのだけど。

｢おいお前ら……絶対にヘマするんじゃあないぞ……｣

こっちを振り返ったソードさんの人相が変わっていらっしゃった。
思わず足が竦んでしまう。
いつも爽やかで優しいなソードさんのこんなゲス顔初めて見たし、こんなシーンで見たくなかった。
憧れの上司像が音を立てて崩れていく。

｢やれやれ……｣

審判のメタナイト卿はもう何かを諦めたように溜息を漏らした。
卿が諦めるレベルの事態を僕達が解決できるわけが無い。

｢……まぁ、二人のボールを避けるというのもある意味訓練にはなるか……｣

えっ、これからやるのってバレーボールだよね！？
なのになんで避けること前提の話が出て来るの！？怖すぎない！？
これじゃあ筋肉痛は治るどころか、悪化しそうだよ……。
でももうやるしかない！
絶対勝つ！(勝たないとソードさんが怖い！)


結果：二人が強すぎてボールが全部破裂してしまったため、勝負は着きませんでした。

＊＊＊

※オマケ、その後のソドブレの会話
｢あーあ、せっかくブレイドの為にチャイナドレス買ったのになぁ｣
｢本当に買ったのか？｣
｢ボーナス出たからな！｣
｢使い所がおかしい｣
｢だって絶対似合うし｣
｢……お前がどうしてもって言うなら着てやらんこともない｣
｢ほ、本当か！？｣
｢ただし、お前もメイド服を着るならな！｣
｢……究極の選択……！
しかし背に腹はかえられない。
ブレイドが望むなら、甘んじて受け入れよう……それでチャイナドレスを拝めるなら……！｣
｢暑さで頭おかしくなったか？大丈夫か？｣
｢真顔で言うのやめて、辛い｣