マルグリの場合
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※時系列としては魔法使いたちの場合の続き
※読んでなくても大丈夫です
あれからボク達はいろんな所を巡った結果、とてもじゃないけど今日中じゃ食べきれない量のお菓子をもらった。
今日中どころかこれ、当分お菓子は買わなくて済みそうなくらいあると思う……。
……ちなみにカービィは全部食べてた、さすがなのサ。
「あー楽しかったぁ!」
連れ出したグリルも楽しんでくれたみたい、よかった。
ボクもとても楽しかった。
イタズラをする大義名分があって思う存分暴れられるのは最高なのサ!
あの人のあんな顔とかこんな顔とか、思い出しただけで笑えてくる。
そう言えばカービィに渡したビックリ箱には、例のキュウリのジュレを仕込んだけどアレどうするのかな。
明日の会った時の反応が楽しみなような怖いような。
純粋にパーティも楽しかったけどね。
さすがドロッチェ団はいいワインが揃っていた。
調子に乗って飲んだからか、少し頭がふわふわする。
少し眠くなってきた……でもまだ寝ちゃだめだ。
ボクにはまだ、やりたいことがある。
「……まだ1つやり残したことがあるのサ」
グリルの顔を覗き込むと、一瞬きょとんとした顔をしたけどすぐに何の話しか思い当たったみたい。
でもボクはその上をいくよ。
さぁ、すぐに気付けるかな?
「Trick and treat?」
「Happy Halloween!はい、どーぞ!」
何の疑問も抱かずにキャラメルをボクに差し出した。
やっぱり急に聞かれるとわかんないよね。
……それが狙いなんだけどサ。
「……ありがと♪」
口に入れるとキャラメルは柔らかく溶けた。
……たしかこれ、ドロッチェの野郎のところでもらったやつだった気がするけど、変なものは入ってないよね?
まぁ大丈夫か、と思いながら油断しているグリルの身体を引き寄せて、強引にキスをした。
「んむっ……!?」
じたばたするのを押さえつけて、少し溶けたキャラメルをおすそ分けする。
少しそのままにしてから唇を離すと、グリルの顔は茹でたこみたいに真っ赤に染っていた。
……可愛い。
「なっ、なにっ、なにし……!?」
「言っただろ?『 Trick “and“ Treat』ってサ」
「ず、ずるい!」
「ずるくなんてないのサ、ボクはちゃーんと言ったんだからね?」
憤慨するグリルに顔を寄せれば、わかりやすく狼狽える。
でも決して逃げようとはしないんだよね。
だからつい、こうやって調子に乗ってしまう。
「えっ、えっ、なになに!?」
「……ボクのイタズラが、たったアレだけで終わるわけないだろ?」
これはハロウィンのイタズラだから、断じていやらしい意味は無い……自分にそう言い聞かせてから、もう一度口付ける。
すぐ離すつもりだった。
そのはずなのに、意思に反してボクの舌は彼女の唇を割っていた。
「……んっ!」
グリルの身体がビクリと震える。
構わず舌を絡め取れば、キャラメルの名残が甘く広がった。
「……ぁ、ふ……」
見よう見まねで頑張って応えてくれようとしてるけど、やっぱりまだまだお子ちゃまだ。
舌の動きだって拙いし、呼吸もままならないようだ。
たまに隙をあげてるつもりだけど、酸素が足りていないみたい。
彼女の呼吸が限界になったころようやく離してやると、さっきよりも更に顔が赤くなっていた。
呼吸も酷く荒い。
「……まーだ慣れないのサ?」
「うるさい……仕方ない、だろ」
潤んだ瞳で睨まれて、余計に気持ちが昂っていく。
ダメダメ、これ以上こんなことをしていたら自分を抑えられなくなる。
「……ひぁっ!」
……と思ったのに、ボクの手はまた彼女に伸びていた。
それにしても、頬に触れただけでこんなに反応するなんて。
もしやわざとなのかなとすら思えてしまうけど、この子はそんなことができる程こういうことに慣れてない。
「……ねぇグリルちゃん?
なにかボクに言いたいことがあるんじゃないのサ?」
もう嫌だと言うならそれは仕方ない。
きっと今のボクは、狼か何かに見えているだろう。
潤んだ彼女の瞳には、ほんの少しだけ怯えが見え隠れしている。
でもそれ以上に、期待してるようにも見えるのは気のせいだろうか。
「とりっく、あんど…とりーと」
「……よくできました」
気のせいじゃなかったらしい。
少し安堵しながらチョコレートを一粒、グリルの口に放り込む。
口溶けが良いと評判のそれは、さぞかし甘いのだろう。
よしよし、ちゃんと飲み込まないままでいるね。
「で、イタズラは“ボクが”するってことなのサ」
「……意味わかんない」
不満そうに頬をふくらませる。
それでも素直に目を瞑る彼女に、またひとつ口付けを落とした。
舌を絡めるたびに、ボクとグリルの間のチョコレートが溶けていく。
グリルの声と吐息、微かな水音以外はもう何も耳に入らない。
「ん、もう一個食べよ?
……口、開けて?」
いくつかチョコを食べて、そのあとはチョコすら無くなって。
こんなことする大義名分なんてとっくに無くなっていたけど、何度も何度も口付けを交わす。
どれほどそうしていたのか、不意に彼女が膝から崩れ落ちた。
慌てて支え、耳元で「立てなくなっちゃった?」と囁くと、恥ずかしそうに小さく頷く。
「……お子ちゃま」
すっかり腰の抜けた彼女を抱き上げて、一瞬ベッドの方を向き……やっぱりソファに運ぶことにした。
向かい合わせになるように、ボクの膝の上に座らせる。
いつものように頭を撫でてあげれば、へにゃりと笑った。
でも頬が上気したその笑みは、いつものものと少し違う。
正直すごくそそられるけど……だいぶ無理をさせたようだし、今日はもうここまでにしておこう。
深く息を吸い込んで、心を落ち着かせる。
「少しは落ち着いたのサ?」
「……うん」
ふと、彼女の口元にチョコがついているのに気付いた。
多少は落ち着きかけていたボクの心に、再び悪戯心が芽生える。
「……ここ、ついてる」
わざとらしくペロッと舐め取れば、また大きく身体が震えた。
「何するの」と睨むけど、そんなものはボクの加虐心を刺激するだけだ。
落ち着きかけていた欲望が、さっき以上にムクムクと首をもたげてくる。
「……かーわいい」
額や頬に軽い口付けを落とすと、擽ったそうに身じろぐ。
少し油断させたところで首筋に舌を這わせれば、今まで以上に身体を震わせた。
……首が弱いのは実は前から知っている。
舌で触れ甘噛みをするたびに漏れる甘ったるい声が、ボクの耳を犯して正常な思考を奪っていく。
さっきのチョコと一緒に、脳みそまで溶けてしまったのだろうか。
「ま、まる、く……っ」
首筋から離れて、今度は耳を食んでみる。
ふにふにしたそれはちょうどお菓子みたいだ。
……いや、毒と言ったほうが合ってるかもしれない。
目の前の存在以外、何も考えられなくなってしまう毒……。
「やっ……あっ……なん、か、だめ、それ……っ!」
身体をビクビクと震わせながら、砂糖のように甘い声を吐きながら、ボクの服をぎゅっと掴む。
その度にボクの欲望は刺激されてどんどん大きくなっていく。
もっともっと、グリルが欲しい。
この甘いお菓子を貪り食ってしまいたい。
「可愛い……食べちゃいたいくらい」
グリルの胸元のリボンを解く。
シュル、と解ける音がやけに大きく聞こえた。
さすがに何かを察知したのか、彼女は不安そうな顔でボクを見つめる。
潤む瞳にはさっき以上の戸惑いが見える。
今はそれすらも逆効果だ……どんな顔をされても、今のボクには煽られているようにしか思えない。
「……グリルが悪いんだよ?」
我ながらひどい責任転嫁だ。
「ロリコンダヨォ!」「犯罪ダヨォ!」と親友の警告が聞こえてくる。
そんなことわかりきってるけど、気持ちが抑えられない。
目の前のお菓子を、毒を、食べたくて食べたくて堪らない。
欲望は今にもはち切れそうで、これ以上我慢できない、もう限界だ。
「……好きだよ」
衝動に突き動かされてグリルを抱きあげようとした瞬間、不意に瞼が重たくなった。
「マルク……?」
身体が、動かない。
全身が重くて仕方がない。
「寝ちゃったの?」
少し遠くからグリルの声がする。
そうだ、思い出した。
いざって時のために、ボク自身に魔法をかけておいたんだ……。
本当にボクが我慢できなくなったら、強制的に抑えられるように。
ボクの名誉と、何よりも彼女を守るために。
ああでも、こんなときに発動しなくてもいいじゃないか!
……いや、むしろこういうときの為にやっておいたのか。
「少しだけ残念なような……」
ボクの気持ちを代弁するかのように、遠くから彼女の声がする。
……って、ちょっと待って、それはまずい。
いいや、きっとこれはグリルのイタズラだ。
そういうことにしておかないと本当にもうもたない。
今回だって本当に危なかったし、多分この魔法が発動しなかったらボクはきっとグリルを……でもグリルも満更じゃなかった?でも犯罪ダヨォ!?と錯乱していると、唇に柔らかいものが当てられた。
「おやすみ、マルク」
優しくて甘い声が、ふわりと耳に残る。
「最後にイタズラをされたのはボクだった……」そう負けを確信した瞬間、ボクは意識を手放した。
Happy Halloween!~Melt~
(魔法だけは、とけなくてよかった)
NEXT
→あとがき
※読んでなくても大丈夫です
あれからボク達はいろんな所を巡った結果、とてもじゃないけど今日中じゃ食べきれない量のお菓子をもらった。
今日中どころかこれ、当分お菓子は買わなくて済みそうなくらいあると思う……。
……ちなみにカービィは全部食べてた、さすがなのサ。
「あー楽しかったぁ!」
連れ出したグリルも楽しんでくれたみたい、よかった。
ボクもとても楽しかった。
イタズラをする大義名分があって思う存分暴れられるのは最高なのサ!
あの人のあんな顔とかこんな顔とか、思い出しただけで笑えてくる。
そう言えばカービィに渡したビックリ箱には、例のキュウリのジュレを仕込んだけどアレどうするのかな。
明日の会った時の反応が楽しみなような怖いような。
純粋にパーティも楽しかったけどね。
さすがドロッチェ団はいいワインが揃っていた。
調子に乗って飲んだからか、少し頭がふわふわする。
少し眠くなってきた……でもまだ寝ちゃだめだ。
ボクにはまだ、やりたいことがある。
「……まだ1つやり残したことがあるのサ」
グリルの顔を覗き込むと、一瞬きょとんとした顔をしたけどすぐに何の話しか思い当たったみたい。
でもボクはその上をいくよ。
さぁ、すぐに気付けるかな?
「Trick and treat?」
「Happy Halloween!はい、どーぞ!」
何の疑問も抱かずにキャラメルをボクに差し出した。
やっぱり急に聞かれるとわかんないよね。
……それが狙いなんだけどサ。
「……ありがと♪」
口に入れるとキャラメルは柔らかく溶けた。
……たしかこれ、ドロッチェの野郎のところでもらったやつだった気がするけど、変なものは入ってないよね?
まぁ大丈夫か、と思いながら油断しているグリルの身体を引き寄せて、強引にキスをした。
「んむっ……!?」
じたばたするのを押さえつけて、少し溶けたキャラメルをおすそ分けする。
少しそのままにしてから唇を離すと、グリルの顔は茹でたこみたいに真っ赤に染っていた。
……可愛い。
「なっ、なにっ、なにし……!?」
「言っただろ?『 Trick “and“ Treat』ってサ」
「ず、ずるい!」
「ずるくなんてないのサ、ボクはちゃーんと言ったんだからね?」
憤慨するグリルに顔を寄せれば、わかりやすく狼狽える。
でも決して逃げようとはしないんだよね。
だからつい、こうやって調子に乗ってしまう。
「えっ、えっ、なになに!?」
「……ボクのイタズラが、たったアレだけで終わるわけないだろ?」
これはハロウィンのイタズラだから、断じていやらしい意味は無い……自分にそう言い聞かせてから、もう一度口付ける。
すぐ離すつもりだった。
そのはずなのに、意思に反してボクの舌は彼女の唇を割っていた。
「……んっ!」
グリルの身体がビクリと震える。
構わず舌を絡め取れば、キャラメルの名残が甘く広がった。
「……ぁ、ふ……」
見よう見まねで頑張って応えてくれようとしてるけど、やっぱりまだまだお子ちゃまだ。
舌の動きだって拙いし、呼吸もままならないようだ。
たまに隙をあげてるつもりだけど、酸素が足りていないみたい。
彼女の呼吸が限界になったころようやく離してやると、さっきよりも更に顔が赤くなっていた。
呼吸も酷く荒い。
「……まーだ慣れないのサ?」
「うるさい……仕方ない、だろ」
潤んだ瞳で睨まれて、余計に気持ちが昂っていく。
ダメダメ、これ以上こんなことをしていたら自分を抑えられなくなる。
「……ひぁっ!」
……と思ったのに、ボクの手はまた彼女に伸びていた。
それにしても、頬に触れただけでこんなに反応するなんて。
もしやわざとなのかなとすら思えてしまうけど、この子はそんなことができる程こういうことに慣れてない。
「……ねぇグリルちゃん?
なにかボクに言いたいことがあるんじゃないのサ?」
もう嫌だと言うならそれは仕方ない。
きっと今のボクは、狼か何かに見えているだろう。
潤んだ彼女の瞳には、ほんの少しだけ怯えが見え隠れしている。
でもそれ以上に、期待してるようにも見えるのは気のせいだろうか。
「とりっく、あんど…とりーと」
「……よくできました」
気のせいじゃなかったらしい。
少し安堵しながらチョコレートを一粒、グリルの口に放り込む。
口溶けが良いと評判のそれは、さぞかし甘いのだろう。
よしよし、ちゃんと飲み込まないままでいるね。
「で、イタズラは“ボクが”するってことなのサ」
「……意味わかんない」
不満そうに頬をふくらませる。
それでも素直に目を瞑る彼女に、またひとつ口付けを落とした。
舌を絡めるたびに、ボクとグリルの間のチョコレートが溶けていく。
グリルの声と吐息、微かな水音以外はもう何も耳に入らない。
「ん、もう一個食べよ?
……口、開けて?」
いくつかチョコを食べて、そのあとはチョコすら無くなって。
こんなことする大義名分なんてとっくに無くなっていたけど、何度も何度も口付けを交わす。
どれほどそうしていたのか、不意に彼女が膝から崩れ落ちた。
慌てて支え、耳元で「立てなくなっちゃった?」と囁くと、恥ずかしそうに小さく頷く。
「……お子ちゃま」
すっかり腰の抜けた彼女を抱き上げて、一瞬ベッドの方を向き……やっぱりソファに運ぶことにした。
向かい合わせになるように、ボクの膝の上に座らせる。
いつものように頭を撫でてあげれば、へにゃりと笑った。
でも頬が上気したその笑みは、いつものものと少し違う。
正直すごくそそられるけど……だいぶ無理をさせたようだし、今日はもうここまでにしておこう。
深く息を吸い込んで、心を落ち着かせる。
「少しは落ち着いたのサ?」
「……うん」
ふと、彼女の口元にチョコがついているのに気付いた。
多少は落ち着きかけていたボクの心に、再び悪戯心が芽生える。
「……ここ、ついてる」
わざとらしくペロッと舐め取れば、また大きく身体が震えた。
「何するの」と睨むけど、そんなものはボクの加虐心を刺激するだけだ。
落ち着きかけていた欲望が、さっき以上にムクムクと首をもたげてくる。
「……かーわいい」
額や頬に軽い口付けを落とすと、擽ったそうに身じろぐ。
少し油断させたところで首筋に舌を這わせれば、今まで以上に身体を震わせた。
……首が弱いのは実は前から知っている。
舌で触れ甘噛みをするたびに漏れる甘ったるい声が、ボクの耳を犯して正常な思考を奪っていく。
さっきのチョコと一緒に、脳みそまで溶けてしまったのだろうか。
「ま、まる、く……っ」
首筋から離れて、今度は耳を食んでみる。
ふにふにしたそれはちょうどお菓子みたいだ。
……いや、毒と言ったほうが合ってるかもしれない。
目の前の存在以外、何も考えられなくなってしまう毒……。
「やっ……あっ……なん、か、だめ、それ……っ!」
身体をビクビクと震わせながら、砂糖のように甘い声を吐きながら、ボクの服をぎゅっと掴む。
その度にボクの欲望は刺激されてどんどん大きくなっていく。
もっともっと、グリルが欲しい。
この甘いお菓子を貪り食ってしまいたい。
「可愛い……食べちゃいたいくらい」
グリルの胸元のリボンを解く。
シュル、と解ける音がやけに大きく聞こえた。
さすがに何かを察知したのか、彼女は不安そうな顔でボクを見つめる。
潤む瞳にはさっき以上の戸惑いが見える。
今はそれすらも逆効果だ……どんな顔をされても、今のボクには煽られているようにしか思えない。
「……グリルが悪いんだよ?」
我ながらひどい責任転嫁だ。
「ロリコンダヨォ!」「犯罪ダヨォ!」と親友の警告が聞こえてくる。
そんなことわかりきってるけど、気持ちが抑えられない。
目の前のお菓子を、毒を、食べたくて食べたくて堪らない。
欲望は今にもはち切れそうで、これ以上我慢できない、もう限界だ。
「……好きだよ」
衝動に突き動かされてグリルを抱きあげようとした瞬間、不意に瞼が重たくなった。
「マルク……?」
身体が、動かない。
全身が重くて仕方がない。
「寝ちゃったの?」
少し遠くからグリルの声がする。
そうだ、思い出した。
いざって時のために、ボク自身に魔法をかけておいたんだ……。
本当にボクが我慢できなくなったら、強制的に抑えられるように。
ボクの名誉と、何よりも彼女を守るために。
ああでも、こんなときに発動しなくてもいいじゃないか!
……いや、むしろこういうときの為にやっておいたのか。
「少しだけ残念なような……」
ボクの気持ちを代弁するかのように、遠くから彼女の声がする。
……って、ちょっと待って、それはまずい。
いいや、きっとこれはグリルのイタズラだ。
そういうことにしておかないと本当にもうもたない。
今回だって本当に危なかったし、多分この魔法が発動しなかったらボクはきっとグリルを……でもグリルも満更じゃなかった?でも犯罪ダヨォ!?と錯乱していると、唇に柔らかいものが当てられた。
「おやすみ、マルク」
優しくて甘い声が、ふわりと耳に残る。
「最後にイタズラをされたのはボクだった……」そう負けを確信した瞬間、ボクは意識を手放した。
Happy Halloween!~Melt~
(魔法だけは、とけなくてよかった)
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