あの扉を開くのは
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※オマケはランウィズのホモ文です
「ランッ!?あのとき“ご褒美”って言ってマシタよね!?」
その日の晩、ウィズは薄暗い部屋の寝台に繋がれていた。
ジャラジャラと鎖を鳴らしながら抗議をする彼を、ランプキンはじっと見下ろしている。
ぼんやりと浮かぶ橙の瞳には侮蔑の色が見えた。
彼の手には細くしなやかな黒い鞭が握られている。
「まったく……昼間のあの醜態はなんですか?
あんな風に見苦しくはしたなく乱れて」
ランプキンがわざとらしく溜め息をつくと、囚われの身体はピクリと跳ねた。
その身体は魔力から作られたもので、痛覚をはじめとする感覚はいくらでも調節ができる。
あのときの目的はあくまでも彼女の振るい方を確認することであり、極端な話をすれば的でさえいれば感覚を完全に遮断してしまっても良かったのだ。
そもそもランプキンもそのつもりでお願いをしたのだから。
だがウィズは彼女の鞭を受け入れ、あろう事か恍惚の表情を浮かべていた。
単に痛みという名の快楽を望んだというのも間違いではない。
しかしそれ以上にウィズには思惑があり、ランプキンもそれを理解していた。
「大方、私を嫉妬させようとしたのでしょう?」
低い声でそう囁くと、ガラス玉を思わせる黄色い瞳が揺れた。
しかしそれさえもフェイクであることはランプキンにはお見通しだ。
白手袋に包まれた手が、滑らかな光沢のあるグリップをするりと撫でる。
「生憎ですが、嫉妬なんてしてあげませんよ。
ですがそんなことを企んだ貴方には“おしおき”が必要ですね?」
本当は、少しだけした。
その感情を、胸の奥に渦巻く黒いものを見透かされているということも理解していた。
だがそれを押し込んで、あくまで甘く、優しく、尊大に笑う。
「まあ、どの道行き着くところは一緒なんですけどね」
「ランッ!?あのとき“ご褒美”って言ってマシタよね!?」
その日の晩、ウィズは薄暗い部屋の寝台に繋がれていた。
ジャラジャラと鎖を鳴らしながら抗議をする彼を、ランプキンはじっと見下ろしている。
ぼんやりと浮かぶ橙の瞳には侮蔑の色が見えた。
彼の手には細くしなやかな黒い鞭が握られている。
「まったく……昼間のあの醜態はなんですか?
あんな風に見苦しくはしたなく乱れて」
ランプキンがわざとらしく溜め息をつくと、囚われの身体はピクリと跳ねた。
その身体は魔力から作られたもので、痛覚をはじめとする感覚はいくらでも調節ができる。
あのときの目的はあくまでも彼女の振るい方を確認することであり、極端な話をすれば的でさえいれば感覚を完全に遮断してしまっても良かったのだ。
そもそもランプキンもそのつもりでお願いをしたのだから。
だがウィズは彼女の鞭を受け入れ、あろう事か恍惚の表情を浮かべていた。
単に痛みという名の快楽を望んだというのも間違いではない。
しかしそれ以上にウィズには思惑があり、ランプキンもそれを理解していた。
「大方、私を嫉妬させようとしたのでしょう?」
低い声でそう囁くと、ガラス玉を思わせる黄色い瞳が揺れた。
しかしそれさえもフェイクであることはランプキンにはお見通しだ。
白手袋に包まれた手が、滑らかな光沢のあるグリップをするりと撫でる。
「生憎ですが、嫉妬なんてしてあげませんよ。
ですがそんなことを企んだ貴方には“おしおき”が必要ですね?」
本当は、少しだけした。
その感情を、胸の奥に渦巻く黒いものを見透かされているということも理解していた。
だがそれを押し込んで、あくまで甘く、優しく、尊大に笑う。
「まあ、どの道行き着くところは一緒なんですけどね」
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