Do You Love Me......?
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☆ゼロツー→ゼロの場合☆
「兄さん……あたしのこと、好き?」
あたしがそう問うと、兄さんは頬を弛ませた。
仮にも暗黒物質族のボスだというのに、威厳の欠片もなくなっている。
こんな姿、とてもじゃないけど民には見せることができないわ。
暗黒物質上位部に対する信用問題に発展しかねないもの。
そんなあたしの危惧も露知らず、兄さんはだらしなく笑いながら目を輝かせた。
普段は死んだ魚のような目をしているのに。
この変わりようは何だ。
「おお……ようやく俺の気持ちを受け取ってくれるのか……!」
「いやそういうつもりじゃないけど」
「もちろん大好きだ!愛しぎてどうにかなりそうだ!」
「兄さんがどうかしてるのは今更でしょ?」
今にも抱きつこうとしてくる兄さんを抑え込みながら、あたしは溜め息をついた。
ちょっとシスコン拗らせてるけど、あたしのことを大切にしてくれてるのはわかる。
「ゼロツー!俺だ!結婚してくれ!」
「ハイハイ仕事しましょうねー」
無慈悲に書類の束を叩きつければ、不満そうに眉間に皺を寄せる。
指先で書類を弄びながら、深い溜め息をつく。
「……ツー、俺ボス辞めたい。
早く譲位したい」
「まだ駄目よ……。
それに兄さん、ボスですらなくなったら、あなたはただのニートよ」
「ゼロツーの専属ガーディアンでいいんじゃないか?」
「ストーカーの間違いじゃなくて?」
「最早それでもいいと思い始めている自分がいる」
「頼むからボス辞めないで。
一生涯ボスでいて、兄さんの天職はボスなのよ」
あたしったら、なんであんなこと聞いたのかしら。
答えはわかりきっているというのに。
それでも好きだと言ってくれるのが嬉しいから、ついついまた聞いてしまう。
あたしもそろそろ末期かしらね……。
END
「兄さん……あたしのこと、好き?」
あたしがそう問うと、兄さんは頬を弛ませた。
仮にも暗黒物質族のボスだというのに、威厳の欠片もなくなっている。
こんな姿、とてもじゃないけど民には見せることができないわ。
暗黒物質上位部に対する信用問題に発展しかねないもの。
そんなあたしの危惧も露知らず、兄さんはだらしなく笑いながら目を輝かせた。
普段は死んだ魚のような目をしているのに。
この変わりようは何だ。
「おお……ようやく俺の気持ちを受け取ってくれるのか……!」
「いやそういうつもりじゃないけど」
「もちろん大好きだ!愛しぎてどうにかなりそうだ!」
「兄さんがどうかしてるのは今更でしょ?」
今にも抱きつこうとしてくる兄さんを抑え込みながら、あたしは溜め息をついた。
ちょっとシスコン拗らせてるけど、あたしのことを大切にしてくれてるのはわかる。
「ゼロツー!俺だ!結婚してくれ!」
「ハイハイ仕事しましょうねー」
無慈悲に書類の束を叩きつければ、不満そうに眉間に皺を寄せる。
指先で書類を弄びながら、深い溜め息をつく。
「……ツー、俺ボス辞めたい。
早く譲位したい」
「まだ駄目よ……。
それに兄さん、ボスですらなくなったら、あなたはただのニートよ」
「ゼロツーの専属ガーディアンでいいんじゃないか?」
「ストーカーの間違いじゃなくて?」
「最早それでもいいと思い始めている自分がいる」
「頼むからボス辞めないで。
一生涯ボスでいて、兄さんの天職はボスなのよ」
あたしったら、なんであんなこと聞いたのかしら。
答えはわかりきっているというのに。
それでも好きだと言ってくれるのが嬉しいから、ついついまた聞いてしまう。
あたしもそろそろ末期かしらね……。
END