Do You Love Me......?
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★マルク→マホロアの場合★
※前ページと関連は無し
「……ねぇ、マホロアって本当にボクのこと好きなのサ?」
不機嫌そうな声色に、マホロアはローアを弄っていた手を止めて彼の方に振り返った。
声と同様に表情はすこぶる不機嫌だ。
特に鮮やかな赤と青の瞳が雄弁に物語っていた。
「最近カービィとばっか仲良いし、暇さえあればローア弄ってるし……」
「……ソレ、嫉妬カイ?」
そう指摘すればマルクの顔がボッと赤くなった。
それは暗に……それどころか思い切り肯定の意を表している。
「そ、そんなんじゃないのサ!
勘違いしないでほしいのサ!」
そんな顔でそんなことを言われても全く説得力がないが本人は自覚しているのだろうか。
マホロアは彼に構わずローアに向き直ると、再びカチャカチャと作業を始めた。
「キミなんか空気みたいなものダヨォ」
「……そっか」
マルクの声は酷く沈んでいた。
望む返事がもらえなかったうえに「空気」とはあまりにも酷過ぎる。
柄にもなく泣きそうになってしまって、もう帰ろうかと思って立ち上がる。
何か捨て台詞でも吐いて行こうかとした時、マホロアが作業の手を止めた。
「……マルク、キミにとって空気ってなんダイ?」
彼は振り返らずにそう問いかけた。
意外な問いに眉間に皺を寄せながら、マルクは思考を巡らせる。
「え……そりゃ普通は無きゃ生きていけないも……の……」
彼の言葉の真意を感じたのか、マルクは言葉を詰まらせた。
一時離れたとはいえ元々幼馴染で、一緒にいるのが当たり前のような間柄の二人。
だからこそ伝わりづらくなってしまっていたのかもしれない。
それでもマルクにとってマホロアは大切な存在で。
『無くては生きていけない』存在で。
なるほど確かに『空気のようなもの』だ。
「……で、でも、ボク達魔法使いは宇宙でも息できるし……!」
しどろもどろになりながらもそう言うマルクに、マホロアは溜め息をつく。
マルクからは見えていないが、実は彼の口元はほんのり笑んでいた。
「ハァ……キミはどうしてもボクに『好き』ッテ言わせたいみたいダネェ?」
マホロアは振り返ると、スッと手を上げた。
マルクに青い光……マホロアの魔力の色が帯びる。
そのまま「エイッ☆」と手を突き出せばマルクの身体は華麗に弧を描きながら飛んで行った。
突然のことに反応できなかった彼は、されるがままにソファに仰向けに着地する。
マホロアは機械油に濡れた手袋を取り、適当に投げ捨てた。
そのままマルクの方へと歩みを進める。
「……そんなに聞きたいなら飽きるグライ聞かせてやるヨォ」
身の危険を感じ起き上がろうとするマルクを素早く押さえつけ、黒い笑みでそう囁く。
疑った自分が馬鹿だったとマルクが思い至るのは、それから数時間後のことだった。
END
※前ページと関連は無し
「……ねぇ、マホロアって本当にボクのこと好きなのサ?」
不機嫌そうな声色に、マホロアはローアを弄っていた手を止めて彼の方に振り返った。
声と同様に表情はすこぶる不機嫌だ。
特に鮮やかな赤と青の瞳が雄弁に物語っていた。
「最近カービィとばっか仲良いし、暇さえあればローア弄ってるし……」
「……ソレ、嫉妬カイ?」
そう指摘すればマルクの顔がボッと赤くなった。
それは暗に……それどころか思い切り肯定の意を表している。
「そ、そんなんじゃないのサ!
勘違いしないでほしいのサ!」
そんな顔でそんなことを言われても全く説得力がないが本人は自覚しているのだろうか。
マホロアは彼に構わずローアに向き直ると、再びカチャカチャと作業を始めた。
「キミなんか空気みたいなものダヨォ」
「……そっか」
マルクの声は酷く沈んでいた。
望む返事がもらえなかったうえに「空気」とはあまりにも酷過ぎる。
柄にもなく泣きそうになってしまって、もう帰ろうかと思って立ち上がる。
何か捨て台詞でも吐いて行こうかとした時、マホロアが作業の手を止めた。
「……マルク、キミにとって空気ってなんダイ?」
彼は振り返らずにそう問いかけた。
意外な問いに眉間に皺を寄せながら、マルクは思考を巡らせる。
「え……そりゃ普通は無きゃ生きていけないも……の……」
彼の言葉の真意を感じたのか、マルクは言葉を詰まらせた。
一時離れたとはいえ元々幼馴染で、一緒にいるのが当たり前のような間柄の二人。
だからこそ伝わりづらくなってしまっていたのかもしれない。
それでもマルクにとってマホロアは大切な存在で。
『無くては生きていけない』存在で。
なるほど確かに『空気のようなもの』だ。
「……で、でも、ボク達魔法使いは宇宙でも息できるし……!」
しどろもどろになりながらもそう言うマルクに、マホロアは溜め息をつく。
マルクからは見えていないが、実は彼の口元はほんのり笑んでいた。
「ハァ……キミはどうしてもボクに『好き』ッテ言わせたいみたいダネェ?」
マホロアは振り返ると、スッと手を上げた。
マルクに青い光……マホロアの魔力の色が帯びる。
そのまま「エイッ☆」と手を突き出せばマルクの身体は華麗に弧を描きながら飛んで行った。
突然のことに反応できなかった彼は、されるがままにソファに仰向けに着地する。
マホロアは機械油に濡れた手袋を取り、適当に投げ捨てた。
そのままマルクの方へと歩みを進める。
「……そんなに聞きたいなら飽きるグライ聞かせてやるヨォ」
身の危険を感じ起き上がろうとするマルクを素早く押さえつけ、黒い笑みでそう囁く。
疑った自分が馬鹿だったとマルクが思い至るのは、それから数時間後のことだった。
END