ちぇんじ!〜ボクがキミで、キミがボクで!?〜
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「おお、来たアルな。」
「待ちくたびれちゃったヨォ!」
電話で呼び出されたボクが部屋に入ると、ドロッチェとドクとマホロアという何とも言えない奇妙な組み合わせが迎えた。
「わざわざ悪いな。」
「いや、ドロッチェの頼みならいいんだけど……ところで頼みってなーに?」
「とりあえず、ソコに座ってネェ!」
ニコニコと笑うマホロアが何とも怪しそうな雰囲気を醸し出している椅子を指し示す。
事情がよく呑み込めないまま、席に着いた。
よく見ると、ドロッチェも似たようなデザインの椅子に座っていた。
「悪いのぅマホロア殿、手伝ってもらっちゃって……」
「イエイエ、あとで設計図くれるんデショ?
だかラ気にしなくイイヨォ!」
「フェッフェッフェッ、持ちつ持たれつアルネ。」
そういえば二人は機械仲間だから気が合うんだなぁ……と思っていると、「スイッチ、オン!」というマホロアの声が聞こえてきた。
「え、ま、ちょ、なにそれ」
ウィーンウィーンと唸りをあげる変な機械が頭の上に乗った。
それはちょうどヘルメットのような形に変化して、頭にカポリとはまった。
「ひああああああっ!!!!」
電撃が全身を駆け抜ける。
頭の中がちかちかして、どうにかなっちゃいそう。
あまりの衝撃にボクは意識を手放したー……
***
やったぁ!成功だヨォ!というマホロアの声がぼんやりと聞こえてくる。
ドクの得意げな笑い声も聞こえてきた。
そして、「カービィ、大丈夫か!?」とボクの名を呼ぶ少女の声も。
……少女?
一緒にいたのは、マホロアと、ドクと……ドロッチェだよね?
……あれは、ボクの声じゃないか……?
目を開けると電気が眩しくて、少し目が眩んだ。
何度か瞬きをすると次第に目が慣れてくる。
「お、目覚めたか?」
ボクは「は?」と思わず間の抜けた声を出してしまった。
あ…ありのまま、今起こった事を話すよ!
『部屋で気絶して目覚めたら、目の前にボクがいた』
な…何を言ってるのかわからないと思うけど、ボクも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
ソックリさんだとかシャドーカービィだとか
そんなチャチなもんじゃあ、断じてない
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったよ……
「ポル○レフだネェわかるヨォ。」
「ネタはみんなに通じるものを使うヨロシ。」
えっ、今ボク口に出してた!?
恥ずかし……って、え?
声、やけに低くない……?
思わず自分の姿を確認してみる。
白い服、赤いマント、帽子……
「ドロッチェになってるーっ!?」
思わず叫んだ。
その声も、紛れもなくドロッチェの声だった。
「ってことは目に前にいるボクは……」
チラリと目をやるとボクの姿をした人物と目があい、彼(彼女?)はにかっと笑った。
「そ、ドロッチェだ。」
「ボクがドロッチェでドロッチェがボクでくぁwせdrftgyふじこlp」
「とりあえず落ち着け!」
「……で、我輩は中身を入れ替えることができる機械を作ったアル。
でも、作ったからには使いたくなるアルネ。
だからおぬしたちにお願いを「要するに実験台だよねー?」
ボクは事情を説明したドクの首を両手で鷲掴みにし、そのまま高々と吊り上げた。
……ドク、軽いなぁ。
ちょっとうらやましいのは秘密。
「老体にネックハンギングツリーは止めろ!!」
「カービィ力持ちだネェ……」
マホロアが感心そうな目で見ている、とりあえずありがとう。
でもあまり嬉しくない。
……そもそもこれ、ドロッチェの身体だからドロッチェの力じゃない?
ドロッチェが涙目だ、でも顔がボクだからイマイチ萌えられない。
本人だったらよかったのになぁ……。
「でも、せっかくの機会だからその身体を楽しんでみたらどうアル?」
宙ぶらりんの状態なのに、ドクはやけに余裕綽々。
「例えば?」
「そのままの状態でアンナコトやコンナコトしちゃっタリ……♪」
マホロアの発言に驚いたボクは、思わずドクを支えていた手を離してしまった。
ちゃんと着地したからいいけど。
マホロアが動揺したボクを見てニヤニヤしてる。
口元は隠れてるけど、目がすごく笑ってる。
「な、なんだよそれ!」
ドロッチェが真っ赤になって反対した。
普段冷静なのに珍しい……。
本人だったら(以下省略)
「まァ、しばらくその生活も楽しみなヨォ!
滅多に経験できないんだからネェ?」
「若いモンはいいのう……」
そう言って二人は何やら怪しげなメカに乗って、飛び去ってしまった。
「あ、ちょっと待ってよ!」
「まぁ、24時間経ったら自然に戻るらしいから大丈夫だろ。」
あぁそっか、よかったぁ……
思わずほっと胸をなでおろした……そして、自分の胸が平らなことに気づいた。
ドロッチェの身体なんだから当たり前なんだけどね。
彼の方はというと、落ち着かなそうにキョロキョロしている。
「どうしたの?」
「すかーとって、落ち着かないんだな……」
スカートの端をちょんと持って、少しふわふわと揺らしてみる姿は(例え顔がボクでも)なんだか可愛らしかった。
……と思ったのも束の間。
あろうことか、ドロッチェはボクの(というか今は彼自身の)胸を揉み始めた。
「ちょっ、キミ何やってるの!?」
「い……いや、なんとなく……」
自分で自分の胸を揉んでいる姿を見せられるこっちの身にもなって!
恥ずかしくて堪らないよぉぉ!!
「フッ……柔らかいな」
「何を言ってるの!?」
何故かどや顔で満足そうにしているドロッチェ。
ああもう、誰も見てないのが救いだよ!
まぁ、たしかに自分じゃない、しかも異性の身体になることなんて滅多にないもんね……興味引かれるのもわかる。
そっと下半身に手を伸ばし……普段なら触れるはずのないものに触れる。
「うん……当たり前だけど……やっぱ、ついてるね……」
逆についてなければ大変なんだけどね。
「……カービィって大変なんだな。」
ドロッチェがボクを背伸びして見あげていた。
しかも、えらく深刻そうな顔をして。
なんだろう、そんなに暗くなるようなことでも思ったのかな?
「キスしづらい。」
「……まぁ、たしかに。」
そんなことか、と思わず脱力した。
ボクとドロッチェは30センチは差がある。
いや、ボクが小さいんじゃなくて、ドロッチェが大きいんだよ?
だからキスする時はボクがうんと背伸びするか、
「ドロッチェ、いつもこうしてくれるよね」
こうしてドロッチェが屈んでするんだよね。
唐突なキスに、ドロッチェはびっくりしているようだった。
「オレがしようと思ってたのに。」
「身長高いとこういう時便利だね。」
「そうか?時々頭ぶつけるぞ?」
そんな経験がないボク。
頭ぶつけるのってホバリングしてるときくらいしかないからな……いいなぁ……。
「いいじゃないか、小さいのも可愛いと思うよ。」
「……小さいってのは否定しないんだ……」
気にしてない、気にしてないよ、と連呼するボクの声がなんか虚しいよ~……
「うりゃ!」
何を思ったか、ドロッチェにがばっと抱きついてみた。
むしゃくしゃした腹いせだよ!
「なっ、カービィ!」
「これで動けないでしょ~」
ぎゅっと抱きしめて、動けないようにしてしまえ!だなんて、自分でも子供っぽいなーなんて思ったけどね。
こんな機会、なかなか無いんだしこれくらいいいよね。
「……ドロッチェ?」
全然抵抗しないし、声も発さない。
不思議に思って彼の顔を見て、ぎょっとしてしまった。
トマトのように赤い顔で、俯いていたのだ。
彼にしては珍しい反応。
でもしつこいようだけど残念ながら顔はボクなんだよね。
「あのー、ドロッチェさん。
そんなに可愛らしい反応をされましてもね、顔がボクだからか反応に困るんですよね。」
「オ、オレだってよくわかんねぇよ。
入れ替わってるとはいえ、今オレを抱き締めてるのは俺の身体なわけだし……ただ……」
一瞬キッとボクの顔を見たドロッチェだったけどすぐに眼を逸らしてしまった。
そうして、消え入りそうな声で呟く。
「たとえ身体がオレでも中身がカービィで、全身包まれるようなのも……温かくて良いなと思っただけだ。」
あ、もちろんカービィ本人抱いてる方が幸せだぞ?と言葉を紡ぐドロッチェ。
「ああんもうドロッチェ可愛い!可愛い!
ボクの顔してても可愛い!」
「フッ……そりゃカービィは顔も可愛いんだから当たり前……っ
ておま、なにやってんだよ!」
気付いたらドロッチェを抱っこして寝室に向かっていた。
驚いて抵抗するドロッチェだけど、到底敵わない。
やっぱり男の腕力ってすごいね。
自分を、ある衝動が突き動かしているということを、なんとなく理解していた。
それは……
「身体が男になったからかな?
なんとなく気持ちがわかったよ。」
「は?」
「アンナコトやコンナコトしたいって気持ち……♪」
所謂、『性欲』
「うん、入れ替わりでしてみるのもいいかもねー」
「え、本気か!?」
「うん。……ドロッチェもまんざらじゃないくせに。」
真っ赤になって黙り込むドロッチェ……図星だったんだろうね。
わかるよ、だってそれボクの身体だもん。
きっと、感覚とか感受性は、身体にも染みついているのかな。
だからボクは“男の衝動”に突き動かされているし、ドロッチェもなんかいつものボクみたいに真っ赤になったりしてるんだろうな。
そんなことを考えながら、かつてない形勢逆転にボクは胸を躍らせてドロッチェを抱いて行ったのだった。
Change
「こういうのも……いいかも……」
NEXT
→あとがき
「待ちくたびれちゃったヨォ!」
電話で呼び出されたボクが部屋に入ると、ドロッチェとドクとマホロアという何とも言えない奇妙な組み合わせが迎えた。
「わざわざ悪いな。」
「いや、ドロッチェの頼みならいいんだけど……ところで頼みってなーに?」
「とりあえず、ソコに座ってネェ!」
ニコニコと笑うマホロアが何とも怪しそうな雰囲気を醸し出している椅子を指し示す。
事情がよく呑み込めないまま、席に着いた。
よく見ると、ドロッチェも似たようなデザインの椅子に座っていた。
「悪いのぅマホロア殿、手伝ってもらっちゃって……」
「イエイエ、あとで設計図くれるんデショ?
だかラ気にしなくイイヨォ!」
「フェッフェッフェッ、持ちつ持たれつアルネ。」
そういえば二人は機械仲間だから気が合うんだなぁ……と思っていると、「スイッチ、オン!」というマホロアの声が聞こえてきた。
「え、ま、ちょ、なにそれ」
ウィーンウィーンと唸りをあげる変な機械が頭の上に乗った。
それはちょうどヘルメットのような形に変化して、頭にカポリとはまった。
「ひああああああっ!!!!」
電撃が全身を駆け抜ける。
頭の中がちかちかして、どうにかなっちゃいそう。
あまりの衝撃にボクは意識を手放したー……
***
やったぁ!成功だヨォ!というマホロアの声がぼんやりと聞こえてくる。
ドクの得意げな笑い声も聞こえてきた。
そして、「カービィ、大丈夫か!?」とボクの名を呼ぶ少女の声も。
……少女?
一緒にいたのは、マホロアと、ドクと……ドロッチェだよね?
……あれは、ボクの声じゃないか……?
目を開けると電気が眩しくて、少し目が眩んだ。
何度か瞬きをすると次第に目が慣れてくる。
「お、目覚めたか?」
ボクは「は?」と思わず間の抜けた声を出してしまった。
あ…ありのまま、今起こった事を話すよ!
『部屋で気絶して目覚めたら、目の前にボクがいた』
な…何を言ってるのかわからないと思うけど、ボクも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
ソックリさんだとかシャドーカービィだとか
そんなチャチなもんじゃあ、断じてない
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったよ……
「ポル○レフだネェわかるヨォ。」
「ネタはみんなに通じるものを使うヨロシ。」
えっ、今ボク口に出してた!?
恥ずかし……って、え?
声、やけに低くない……?
思わず自分の姿を確認してみる。
白い服、赤いマント、帽子……
「ドロッチェになってるーっ!?」
思わず叫んだ。
その声も、紛れもなくドロッチェの声だった。
「ってことは目に前にいるボクは……」
チラリと目をやるとボクの姿をした人物と目があい、彼(彼女?)はにかっと笑った。
「そ、ドロッチェだ。」
「ボクがドロッチェでドロッチェがボクでくぁwせdrftgyふじこlp」
「とりあえず落ち着け!」
「……で、我輩は中身を入れ替えることができる機械を作ったアル。
でも、作ったからには使いたくなるアルネ。
だからおぬしたちにお願いを「要するに実験台だよねー?」
ボクは事情を説明したドクの首を両手で鷲掴みにし、そのまま高々と吊り上げた。
……ドク、軽いなぁ。
ちょっとうらやましいのは秘密。
「老体にネックハンギングツリーは止めろ!!」
「カービィ力持ちだネェ……」
マホロアが感心そうな目で見ている、とりあえずありがとう。
でもあまり嬉しくない。
……そもそもこれ、ドロッチェの身体だからドロッチェの力じゃない?
ドロッチェが涙目だ、でも顔がボクだからイマイチ萌えられない。
本人だったらよかったのになぁ……。
「でも、せっかくの機会だからその身体を楽しんでみたらどうアル?」
宙ぶらりんの状態なのに、ドクはやけに余裕綽々。
「例えば?」
「そのままの状態でアンナコトやコンナコトしちゃっタリ……♪」
マホロアの発言に驚いたボクは、思わずドクを支えていた手を離してしまった。
ちゃんと着地したからいいけど。
マホロアが動揺したボクを見てニヤニヤしてる。
口元は隠れてるけど、目がすごく笑ってる。
「な、なんだよそれ!」
ドロッチェが真っ赤になって反対した。
普段冷静なのに珍しい……。
本人だったら(以下省略)
「まァ、しばらくその生活も楽しみなヨォ!
滅多に経験できないんだからネェ?」
「若いモンはいいのう……」
そう言って二人は何やら怪しげなメカに乗って、飛び去ってしまった。
「あ、ちょっと待ってよ!」
「まぁ、24時間経ったら自然に戻るらしいから大丈夫だろ。」
あぁそっか、よかったぁ……
思わずほっと胸をなでおろした……そして、自分の胸が平らなことに気づいた。
ドロッチェの身体なんだから当たり前なんだけどね。
彼の方はというと、落ち着かなそうにキョロキョロしている。
「どうしたの?」
「すかーとって、落ち着かないんだな……」
スカートの端をちょんと持って、少しふわふわと揺らしてみる姿は(例え顔がボクでも)なんだか可愛らしかった。
……と思ったのも束の間。
あろうことか、ドロッチェはボクの(というか今は彼自身の)胸を揉み始めた。
「ちょっ、キミ何やってるの!?」
「い……いや、なんとなく……」
自分で自分の胸を揉んでいる姿を見せられるこっちの身にもなって!
恥ずかしくて堪らないよぉぉ!!
「フッ……柔らかいな」
「何を言ってるの!?」
何故かどや顔で満足そうにしているドロッチェ。
ああもう、誰も見てないのが救いだよ!
まぁ、たしかに自分じゃない、しかも異性の身体になることなんて滅多にないもんね……興味引かれるのもわかる。
そっと下半身に手を伸ばし……普段なら触れるはずのないものに触れる。
「うん……当たり前だけど……やっぱ、ついてるね……」
逆についてなければ大変なんだけどね。
「……カービィって大変なんだな。」
ドロッチェがボクを背伸びして見あげていた。
しかも、えらく深刻そうな顔をして。
なんだろう、そんなに暗くなるようなことでも思ったのかな?
「キスしづらい。」
「……まぁ、たしかに。」
そんなことか、と思わず脱力した。
ボクとドロッチェは30センチは差がある。
いや、ボクが小さいんじゃなくて、ドロッチェが大きいんだよ?
だからキスする時はボクがうんと背伸びするか、
「ドロッチェ、いつもこうしてくれるよね」
こうしてドロッチェが屈んでするんだよね。
唐突なキスに、ドロッチェはびっくりしているようだった。
「オレがしようと思ってたのに。」
「身長高いとこういう時便利だね。」
「そうか?時々頭ぶつけるぞ?」
そんな経験がないボク。
頭ぶつけるのってホバリングしてるときくらいしかないからな……いいなぁ……。
「いいじゃないか、小さいのも可愛いと思うよ。」
「……小さいってのは否定しないんだ……」
気にしてない、気にしてないよ、と連呼するボクの声がなんか虚しいよ~……
「うりゃ!」
何を思ったか、ドロッチェにがばっと抱きついてみた。
むしゃくしゃした腹いせだよ!
「なっ、カービィ!」
「これで動けないでしょ~」
ぎゅっと抱きしめて、動けないようにしてしまえ!だなんて、自分でも子供っぽいなーなんて思ったけどね。
こんな機会、なかなか無いんだしこれくらいいいよね。
「……ドロッチェ?」
全然抵抗しないし、声も発さない。
不思議に思って彼の顔を見て、ぎょっとしてしまった。
トマトのように赤い顔で、俯いていたのだ。
彼にしては珍しい反応。
でもしつこいようだけど残念ながら顔はボクなんだよね。
「あのー、ドロッチェさん。
そんなに可愛らしい反応をされましてもね、顔がボクだからか反応に困るんですよね。」
「オ、オレだってよくわかんねぇよ。
入れ替わってるとはいえ、今オレを抱き締めてるのは俺の身体なわけだし……ただ……」
一瞬キッとボクの顔を見たドロッチェだったけどすぐに眼を逸らしてしまった。
そうして、消え入りそうな声で呟く。
「たとえ身体がオレでも中身がカービィで、全身包まれるようなのも……温かくて良いなと思っただけだ。」
あ、もちろんカービィ本人抱いてる方が幸せだぞ?と言葉を紡ぐドロッチェ。
「ああんもうドロッチェ可愛い!可愛い!
ボクの顔してても可愛い!」
「フッ……そりゃカービィは顔も可愛いんだから当たり前……っ
ておま、なにやってんだよ!」
気付いたらドロッチェを抱っこして寝室に向かっていた。
驚いて抵抗するドロッチェだけど、到底敵わない。
やっぱり男の腕力ってすごいね。
自分を、ある衝動が突き動かしているということを、なんとなく理解していた。
それは……
「身体が男になったからかな?
なんとなく気持ちがわかったよ。」
「は?」
「アンナコトやコンナコトしたいって気持ち……♪」
所謂、『性欲』
「うん、入れ替わりでしてみるのもいいかもねー」
「え、本気か!?」
「うん。……ドロッチェもまんざらじゃないくせに。」
真っ赤になって黙り込むドロッチェ……図星だったんだろうね。
わかるよ、だってそれボクの身体だもん。
きっと、感覚とか感受性は、身体にも染みついているのかな。
だからボクは“男の衝動”に突き動かされているし、ドロッチェもなんかいつものボクみたいに真っ赤になったりしてるんだろうな。
そんなことを考えながら、かつてない形勢逆転にボクは胸を躍らせてドロッチェを抱いて行ったのだった。
Change
「こういうのも……いいかも……」
NEXT
→あとがき
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