MerryChristmas!
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「呑みすぎて自滅なんて馬鹿にもほどがあるぽよ。」
パーティーが終わったあと、デデデが倒れた。
エスカルゴンによるとどうやら呑みすぎらしい。
「うるさいぞい……。
何しに来たぞい。」
「ちょっとお礼を言いにね。
リボン呼んでくれてありがとう。
デデデが呼んでくれたんでしょ?」
デデデはえっ、と驚いたような表情を浮かべた。
リボンは普段、ここポップスターから離れたリップルスターに住んでいる。
瞬間移動を使えるマルクやドロッチェでない限り、一日でここに来るのは難しい。
だから前々から招待していたか、なんとかメカに乗って迎えに行ったかのどちらかだろう。
「何のことぞい?」
「あのとき歌わせたのも、ケンカしてたダメタメタを止めるためだったし。」
あのときデデデが言わなかったら、どんなことになっていただろうか。
本当はいつだって、みんなのことを考えているのがデデデなのだ。
まだカービィが幼い赤子だった頃はなかなかうまくいかなかったが、ちゃんと村のことを考えている。
「あれはただわしが歌いたかっただけぞい。」
それでもデデデは惚けて悪人になろうとする。
それは昔、夢の泉の事件からそうだった。
「あ、カービィ。
そこの机の上にゴミがあるから持っていくぞい。」
ここでまさかのパシリ!?と思いながら机の上を見てみたが、プレゼントの箱が1つ置いてあっただけで、ゴミらしきものは見当たらない。
「……これ?」
カービィが箱を手に取ると、デデデはそれぞい!!と答えた。
「……ゴミにしてはやけに綺麗じゃない?」
「要らないからくれてやるぞい。」
***
「……結局、もってきちゃったけど。」
自宅に戻った後、カービィはデデデの部屋から持ち帰った箱を開けてみた。
「箱の中に……箱?」
小振りなアンティーク調の木箱が入っていた。
なんだろう、と思って木箱の上部を開けてみる。
~♪…~♪~♪#~♪♪
「これ、オルゴール……?」
美しい音色を奏でる木箱を、カービィは呆然と見つめた。
中身がまさかこんなにいいものだとは思わなかったのだ。
ゴミだ、要らないと言いながら、あんなに押し付けてきたのは本当は……と考えて、カービィは頬を染めた。
「……ばか。」
オルゴールの優しい音色は、カービィの心に温かく染み込む。
旋律は涼やかに耳朶に響き、重なる和音も更に曲の美しさを増す。
「どう見てもゴミじゃないじゃん……。
……ばか。」
口ではばかと言いながらも、口元は緩んでいる。
カービィは繰り返し繰り返し薇をまいて、オルゴールの音色を飽きずに聴いていた。
デデデ編 END
パーティーが終わったあと、デデデが倒れた。
エスカルゴンによるとどうやら呑みすぎらしい。
「うるさいぞい……。
何しに来たぞい。」
「ちょっとお礼を言いにね。
リボン呼んでくれてありがとう。
デデデが呼んでくれたんでしょ?」
デデデはえっ、と驚いたような表情を浮かべた。
リボンは普段、ここポップスターから離れたリップルスターに住んでいる。
瞬間移動を使えるマルクやドロッチェでない限り、一日でここに来るのは難しい。
だから前々から招待していたか、なんとかメカに乗って迎えに行ったかのどちらかだろう。
「何のことぞい?」
「あのとき歌わせたのも、ケンカしてたダメタメタを止めるためだったし。」
あのときデデデが言わなかったら、どんなことになっていただろうか。
本当はいつだって、みんなのことを考えているのがデデデなのだ。
まだカービィが幼い赤子だった頃はなかなかうまくいかなかったが、ちゃんと村のことを考えている。
「あれはただわしが歌いたかっただけぞい。」
それでもデデデは惚けて悪人になろうとする。
それは昔、夢の泉の事件からそうだった。
「あ、カービィ。
そこの机の上にゴミがあるから持っていくぞい。」
ここでまさかのパシリ!?と思いながら机の上を見てみたが、プレゼントの箱が1つ置いてあっただけで、ゴミらしきものは見当たらない。
「……これ?」
カービィが箱を手に取ると、デデデはそれぞい!!と答えた。
「……ゴミにしてはやけに綺麗じゃない?」
「要らないからくれてやるぞい。」
***
「……結局、もってきちゃったけど。」
自宅に戻った後、カービィはデデデの部屋から持ち帰った箱を開けてみた。
「箱の中に……箱?」
小振りなアンティーク調の木箱が入っていた。
なんだろう、と思って木箱の上部を開けてみる。
~♪…~♪~♪#~♪♪
「これ、オルゴール……?」
美しい音色を奏でる木箱を、カービィは呆然と見つめた。
中身がまさかこんなにいいものだとは思わなかったのだ。
ゴミだ、要らないと言いながら、あんなに押し付けてきたのは本当は……と考えて、カービィは頬を染めた。
「……ばか。」
オルゴールの優しい音色は、カービィの心に温かく染み込む。
旋律は涼やかに耳朶に響き、重なる和音も更に曲の美しさを増す。
「どう見てもゴミじゃないじゃん……。
……ばか。」
口ではばかと言いながらも、口元は緩んでいる。
カービィは繰り返し繰り返し薇をまいて、オルゴールの音色を飽きずに聴いていた。
デデデ編 END