MerryChristmas!
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「あー、結構雪降ってる!!
どうりで寒いわけだ~……。」
デデデ城でのクリスマスパーティの途中、酔い冷ましを兼ねてカービィとストロンは外に出てみて驚いた。
暗い空からは天使の羽のような雪が降っていて、辺り一面が真っ白に染められていたのだ。
「雪だー!雪だー!」
はしゃいで辺りを駆け回るカービィ。
危ないぞ、とたしなめるストロンの声も聞こえていないよう。
「頭大丈夫?
バックドロップされてたけど……。」
「子供のころはよくあったことだ、だから大丈夫だ。」
「(……二人ともいったい、どんな子供だったぽよ……!?)」
結構前から降っているのか、雪はかなり積もっていた。
さくさくきゅっきゅと雪を踏みしめる音が、耳に心地よく響く。
「ふわふわしてておいしそ~!!」
「……雪は意外と美味い。」
「食べたの!?いや、ボクも食べたことあるけど……。」
(※お腹を壊す恐れがありますので真似しないでください。)
「……カービィ、寒くないか……?」
ストロンが気遣うようにカービィに声をかけた。
「ちょっと寒いかな……。」
ん、とストロンが頷いたかと思うと、ふわりと何かをカービィの首に巻いた。
「わ!暖かい!」
カービィの巻かれていたのは暖かげなマフラーだった。
白地に、ピンク色のボンボンが可愛らしい。
「ありがとう!」
「暖かいか?」
「うん!すごく暖かい!
……というか、ストロンこそ寒くないの?」
「ん、…少し、寒い……」
そりゃそうだ、ストロンは年中無休で赤いタンクトップ一枚なのだから。
それでも『少し寒い』で済む辺り、流石と言うべきか。
「中に戻る?」
「……いや、ここに居たい…。」
ストロンは雪の降る様子を眺めながらそう言った。
そうはいっても寒そうだ。
下手をしたら風邪をひいてしまうかもしれない。
でも本人はここに居たいって言ってるし……と考えていたカービィは、あることを思いついた。
「……ね、こうすれば暖かいよ。」
カービィはストロンにギュッと抱きついた。
普段表情を表に出さないストロンが一瞬だけ驚いた表情を浮かべたのを、カービィは見逃さなかった。
そのことにどこか嬉しい気分になる。
ストロンは柔らかく微笑み、壊れ物を扱うように腕を彼女の身体に回した。
「ああ、すごく暖かいな……。」
触れ合った部分から感じる体温に胸が高鳴る。
カービィが顔を上げると、ストロンもカービィをジッと見つめていた。
自然と引き付けあうように、二人の顔は近づいていく。
瞳が閉ざされ、唇が重なろうとしたその時
「ぶふぇっくしょい!!」
ストロンが激しいクシャミをしてしまった。
なんというムードブレイカー……。
「うん、やっぱり戻ろう。」
「すまない……。」
「いやいや、風邪引いちゃったら駄目だし……
またあとで来ようよ!パーティーが終わった後とかさ。」
中に戻ろうとすると、ストロンがカービィをひょいと抱き上げ、チュッと額に口付けた。
「そうだな。」
突然のストロンの行動にきょとんとしたカービィを、そのまま運んで行く。
会場に戻った彼の幸せそうな表情を見た者は、爆笑している彼を見ているときと同じくらいに驚いたそうだ。
ストロン編 END
どうりで寒いわけだ~……。」
デデデ城でのクリスマスパーティの途中、酔い冷ましを兼ねてカービィとストロンは外に出てみて驚いた。
暗い空からは天使の羽のような雪が降っていて、辺り一面が真っ白に染められていたのだ。
「雪だー!雪だー!」
はしゃいで辺りを駆け回るカービィ。
危ないぞ、とたしなめるストロンの声も聞こえていないよう。
「頭大丈夫?
バックドロップされてたけど……。」
「子供のころはよくあったことだ、だから大丈夫だ。」
「(……二人ともいったい、どんな子供だったぽよ……!?)」
結構前から降っているのか、雪はかなり積もっていた。
さくさくきゅっきゅと雪を踏みしめる音が、耳に心地よく響く。
「ふわふわしてておいしそ~!!」
「……雪は意外と美味い。」
「食べたの!?いや、ボクも食べたことあるけど……。」
(※お腹を壊す恐れがありますので真似しないでください。)
「……カービィ、寒くないか……?」
ストロンが気遣うようにカービィに声をかけた。
「ちょっと寒いかな……。」
ん、とストロンが頷いたかと思うと、ふわりと何かをカービィの首に巻いた。
「わ!暖かい!」
カービィの巻かれていたのは暖かげなマフラーだった。
白地に、ピンク色のボンボンが可愛らしい。
「ありがとう!」
「暖かいか?」
「うん!すごく暖かい!
……というか、ストロンこそ寒くないの?」
「ん、…少し、寒い……」
そりゃそうだ、ストロンは年中無休で赤いタンクトップ一枚なのだから。
それでも『少し寒い』で済む辺り、流石と言うべきか。
「中に戻る?」
「……いや、ここに居たい…。」
ストロンは雪の降る様子を眺めながらそう言った。
そうはいっても寒そうだ。
下手をしたら風邪をひいてしまうかもしれない。
でも本人はここに居たいって言ってるし……と考えていたカービィは、あることを思いついた。
「……ね、こうすれば暖かいよ。」
カービィはストロンにギュッと抱きついた。
普段表情を表に出さないストロンが一瞬だけ驚いた表情を浮かべたのを、カービィは見逃さなかった。
そのことにどこか嬉しい気分になる。
ストロンは柔らかく微笑み、壊れ物を扱うように腕を彼女の身体に回した。
「ああ、すごく暖かいな……。」
触れ合った部分から感じる体温に胸が高鳴る。
カービィが顔を上げると、ストロンもカービィをジッと見つめていた。
自然と引き付けあうように、二人の顔は近づいていく。
瞳が閉ざされ、唇が重なろうとしたその時
「ぶふぇっくしょい!!」
ストロンが激しいクシャミをしてしまった。
なんというムードブレイカー……。
「うん、やっぱり戻ろう。」
「すまない……。」
「いやいや、風邪引いちゃったら駄目だし……
またあとで来ようよ!パーティーが終わった後とかさ。」
中に戻ろうとすると、ストロンがカービィをひょいと抱き上げ、チュッと額に口付けた。
「そうだな。」
突然のストロンの行動にきょとんとしたカービィを、そのまま運んで行く。
会場に戻った彼の幸せそうな表情を見た者は、爆笑している彼を見ているときと同じくらいに驚いたそうだ。
ストロン編 END