MerryChristmas!
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「ごめんマルク!!待った?」
パーティが終わったクリスマスの夜、カービィとマルクは街へ出かける約束をしていた。
「遅いから罰金なのサ。」
「え~っ!!」
カービィが不満の声をあげると、マルクはクククッと笑った。
「ウソウソ、本当はそんなに待ってないのサ。」
「もう、マルクのばかぁ!!」
「ゴメンってば。」
笑いながら手を差し伸べると、カービィは頬をプクッとさせながらもマルクの手を握った。
「スピンに刺されたところ、痛くない?」
「ドクの薬で治ったのサ。
……すっげーマズかったけど。」
そのまましばらく歩くと、電飾が輝く街へ着いた。
陽気なクリスマスソングが流れ、道行く人は心なしかカップルの割合が多い。
「わぁ、綺麗~!!」
「キラキラしてるのサ……。」
イルミネーションの美しさをひとしきり堪能した後、街と同じく電飾で彩られた公園へと向かった。
ここもやはりカップルが多い。
みんな自分たちの世界に入り込んでいて、恋人がいない人にしてみれば『リア充爆発しろ!』と叫びたくなるような甘い世界が繰り広げられていた。
だが、実はカービィは心の中で困惑していた。
マルクはすごく恥ずかしがり屋で、人がたくさんいるところでは手を繋ぎたがらないのに……。
「カービィ、これあげるのサ。」
マルクは金のリボンとピンクの包装紙で可愛らしく飾られたプレゼントボックスを、カービィに差し出した。
「わぁ!ありがとー!!
開けてもいーい?」
「もちろんなのサ!」
わくわくしながら丁寧に包装紙を剥ぎ、白い箱を開けると……
ばこーん!!
「ふぼっ!!」
箱の中からフワフワした何かが飛び出し、カービィの顔面に直撃した。
マルクはそれを見て腹を抱えて大爆笑している。
「ひっ……引っ掛かったのさ!!
ギャハッ、ギャハハハハッ!!!」
「ま~る~く~!!」
「だって……こんなアッサリ引っ掛かるとは……!!」
笑いすぎて咳き込むマルクを涙目で睨むカービィ。
あまり痛くはなかったけど、期待してた分ショックは大きい。
マルクはたっぷり5分は笑ったあと、ようやく落ち着いた。
「ごめんごめん、それだけじゃないのサ。
箱の中、見て欲しいのサ。」
「あ……」
箱の中に入っていたのは、淡いピンクに白いドット柄のマグカップだった。
よく見ると、飛び出してきたのも可愛いテディベア。
どちらもカービィの趣味を的確に捉えたものだった。
さっきの仕打ちも忘れて、すっかり彼女は笑顔になる。
「可愛い!!ありがとー!!
……あれ、何か入ってる?」
カップの中にはクリスマスカードが1枚あって、書いてあるのはたった一言。
『Ti amo da impazzire.』
「……?」
意味がわからないカービィは小首を傾げた。
「ねぇ、どういう意味なの?」
「教えなーい。」
悪戯そうに笑うマルク。
でもカービィには気になって仕方がない。
「えー、教えてよー!!」
「しょーがないなぁ。」
やった、と言おうとしたカービィの唇を一瞬にして奪った。
あまりの急な行動にカービィはフリーズしてしまった。
「強いて言うなら、こういうコト。」
「~ッ、見られ……っ!!」
「だいじょーぶ、周りもそんな感じなのサ。」
たしかに、周りの人もみんな熱に浮かされているのか誰も気にしていなく、むしろもう少し自重した方がいいのでは……と思うほどだ。
そんなことを考えているうちに、再びマルクの顔が近づいてきた。
「……まぁ、いっか。」
普段、こういうところであまりデレないマルクがこんなにもデレているのだから、こういうのもイイかな、と思うカービィだった。
……次の日に、目撃していたマホロアにからかわれたのは、また別のお話……。
マルク編END
パーティが終わったクリスマスの夜、カービィとマルクは街へ出かける約束をしていた。
「遅いから罰金なのサ。」
「え~っ!!」
カービィが不満の声をあげると、マルクはクククッと笑った。
「ウソウソ、本当はそんなに待ってないのサ。」
「もう、マルクのばかぁ!!」
「ゴメンってば。」
笑いながら手を差し伸べると、カービィは頬をプクッとさせながらもマルクの手を握った。
「スピンに刺されたところ、痛くない?」
「ドクの薬で治ったのサ。
……すっげーマズかったけど。」
そのまましばらく歩くと、電飾が輝く街へ着いた。
陽気なクリスマスソングが流れ、道行く人は心なしかカップルの割合が多い。
「わぁ、綺麗~!!」
「キラキラしてるのサ……。」
イルミネーションの美しさをひとしきり堪能した後、街と同じく電飾で彩られた公園へと向かった。
ここもやはりカップルが多い。
みんな自分たちの世界に入り込んでいて、恋人がいない人にしてみれば『リア充爆発しろ!』と叫びたくなるような甘い世界が繰り広げられていた。
だが、実はカービィは心の中で困惑していた。
マルクはすごく恥ずかしがり屋で、人がたくさんいるところでは手を繋ぎたがらないのに……。
「カービィ、これあげるのサ。」
マルクは金のリボンとピンクの包装紙で可愛らしく飾られたプレゼントボックスを、カービィに差し出した。
「わぁ!ありがとー!!
開けてもいーい?」
「もちろんなのサ!」
わくわくしながら丁寧に包装紙を剥ぎ、白い箱を開けると……
ばこーん!!
「ふぼっ!!」
箱の中からフワフワした何かが飛び出し、カービィの顔面に直撃した。
マルクはそれを見て腹を抱えて大爆笑している。
「ひっ……引っ掛かったのさ!!
ギャハッ、ギャハハハハッ!!!」
「ま~る~く~!!」
「だって……こんなアッサリ引っ掛かるとは……!!」
笑いすぎて咳き込むマルクを涙目で睨むカービィ。
あまり痛くはなかったけど、期待してた分ショックは大きい。
マルクはたっぷり5分は笑ったあと、ようやく落ち着いた。
「ごめんごめん、それだけじゃないのサ。
箱の中、見て欲しいのサ。」
「あ……」
箱の中に入っていたのは、淡いピンクに白いドット柄のマグカップだった。
よく見ると、飛び出してきたのも可愛いテディベア。
どちらもカービィの趣味を的確に捉えたものだった。
さっきの仕打ちも忘れて、すっかり彼女は笑顔になる。
「可愛い!!ありがとー!!
……あれ、何か入ってる?」
カップの中にはクリスマスカードが1枚あって、書いてあるのはたった一言。
『Ti amo da impazzire.』
「……?」
意味がわからないカービィは小首を傾げた。
「ねぇ、どういう意味なの?」
「教えなーい。」
悪戯そうに笑うマルク。
でもカービィには気になって仕方がない。
「えー、教えてよー!!」
「しょーがないなぁ。」
やった、と言おうとしたカービィの唇を一瞬にして奪った。
あまりの急な行動にカービィはフリーズしてしまった。
「強いて言うなら、こういうコト。」
「~ッ、見られ……っ!!」
「だいじょーぶ、周りもそんな感じなのサ。」
たしかに、周りの人もみんな熱に浮かされているのか誰も気にしていなく、むしろもう少し自重した方がいいのでは……と思うほどだ。
そんなことを考えているうちに、再びマルクの顔が近づいてきた。
「……まぁ、いっか。」
普段、こういうところであまりデレないマルクがこんなにもデレているのだから、こういうのもイイかな、と思うカービィだった。
……次の日に、目撃していたマホロアにからかわれたのは、また別のお話……。
マルク編END