あなたは王子様
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「なんでって……そりゃあ」
急に口ごもる一氏くん。
少し頬が赤い。
なんだ、一氏くんだって言うのが恥ずかしいんじゃない。
「言いたくないならいいよ。でも、やっぱりこれは貰って」
私はぬいぐるみを手に取って一氏くんに渡した
「捨ててもいいから。これは一氏くんに貰って欲しい。」
強引に胸に押し付けると、仕方ないというように手に収めた。
「俺に言うこと、あるやろ」
「うん、いっぱいある。」
「せやろ。俺もあるんや」
「今言ってもいいの?」
「今話さんと、時間ないやろ。」
やっぱり、一氏くんは全部わかっているようだった。
いつ言ったっけと考えながらも、少し嬉しかった。
2人で隣合って座って、一氏くんと目を合わせた。
「明日で、もう学校には来ないの。早く日本に帰って来れる代わりに、早く行くことになっちゃった。」
私がそう言うと、一氏くんは嬉しいような悲しいような顔をした。
笑っているのに、眉を八の字にして泣きそうな顔。
今まで見たことがない顔だった。
「…そんな顔もするんだね」
「正直に言いよったと思ったら、遠いとこ行ってまうなんて、ほんまずるいわお前」
そう言って一氏くんは項垂れた。
急に口ごもる一氏くん。
少し頬が赤い。
なんだ、一氏くんだって言うのが恥ずかしいんじゃない。
「言いたくないならいいよ。でも、やっぱりこれは貰って」
私はぬいぐるみを手に取って一氏くんに渡した
「捨ててもいいから。これは一氏くんに貰って欲しい。」
強引に胸に押し付けると、仕方ないというように手に収めた。
「俺に言うこと、あるやろ」
「うん、いっぱいある。」
「せやろ。俺もあるんや」
「今言ってもいいの?」
「今話さんと、時間ないやろ。」
やっぱり、一氏くんは全部わかっているようだった。
いつ言ったっけと考えながらも、少し嬉しかった。
2人で隣合って座って、一氏くんと目を合わせた。
「明日で、もう学校には来ないの。早く日本に帰って来れる代わりに、早く行くことになっちゃった。」
私がそう言うと、一氏くんは嬉しいような悲しいような顔をした。
笑っているのに、眉を八の字にして泣きそうな顔。
今まで見たことがない顔だった。
「…そんな顔もするんだね」
「正直に言いよったと思ったら、遠いとこ行ってまうなんて、ほんまずるいわお前」
そう言って一氏くんは項垂れた。